ストッキングのアツギと弘前大学、大学院医学研究科に共同研究講座「健康と美 医科学講座」を開設 ~健康を意識できる衣料の確立を目指して~
国立大学法人弘前大学(学長:佐藤敬)と、ストッキング・ソックス・インナーウエア製造販売のアツギ株式会社(代表取締役社長:工藤洋志)は、2018年6月1日付で共同研究講座『健康と美 医科学講座』を弘前大学大学院医学研究科に開設し、6月11日に弘前大学において開設式を執り行いました。本講座の開設を通じて、アツギと弘前大学は医学・生命科学と健康美とを融合した共同研究を行い、継続して健康を意識できる衣料の確立を目指します。本講座は弘前大学COI(※)が中心となり取り組んでいる「青森県の健康づくり(短命県返上活動)」と連携し、その研究成果を「“美しい装い”から自主的な健康管理に導く」という社会実装へつなげることを目指します。
【本講座における研究の目的及び内容】継続して健康を意識できる衣料の確立
健康を維持管理するためには、定期健診を受けることや、必要に応じて医療に頼ることが必要ですが、それ以前に生活習慣が重要なことは言うまでもありません。健康管理のための行動が伴っている健康意識が高い人はもちろん、健康意識が高くなく日々の行動を起こすことがない人であっても、「美と快適(きれいになれる、かっこよくなれる、かつ快適である)」が満たされる健康管理上のアプローチがあり、特別な知識が必要なく利用可能であれば、健康管理を意識するための行動を習慣化しやすいと推測されます。「美と快適」の欲求を満たし継続的に「健康を意識できる衣料を身につけること」から、健康へのアプローチを試みます。
具体的には、弘前大学医学部が10年以上にわたって継続的に実施し、弘前大学COI(※)の根幹でもある「岩木プロジェクト健診」の健康に関するビッグデータを活用し、健康であるからこそ出来る“美しい装い”から、着る人を自主的な健康管理に導くことを目指し研究を行います。特に、外見的な特徴である肥満に着目し、①体形の見える化(データ化)、②補正下着の着用、③健康教育(栄養・運動)、④生活習慣の改善 の4つのプロセスを研究することで、健康増進に最適な手段を検討します。
長期的には、健康寿命の短縮を招く疾病を予防するための製品の開発・商品化を視野に入れます。
【共同研究講座『健康と美 医科学講座』の概要】
メンバー構成:
特任教授:中路重之(弘前大学大学院医学研究科社会医学講座)
教授:井原一成(弘前大学大学院医学研究科社会医学講座)
助教:沢田かほり(弘前大学大学院医学研究科社会医学講座)
特任助教:大石秀樹(アツギ(株)技術開発部)
契約期間:2018年6月1日〜2021年5月31日
設置場所:弘前大学大学院医学研究科附属脳神経血管病態研究施設内(青森県弘前市在府町5)
(※)弘前大学COIとは:
革新的イノベーション創出プログラム「COI STREAM」とは、“10年後の理想とする社会”(将来像)からバックキャスティング(振り返り)した研究活動を行い、創出された新しい成果を社会実装させることで大きなイノベーションを起こすために長期間(最大9年間)の研究を支援する文部科学省・JST(科学技術振興機構)のプログラムです。弘前大学COIは、全国12の拠点(平成25年時点)の一つに採択されたものであり、青森県弘前市岩木地区で十数年間実施してきた「岩木健康増進プロジェクト」の2,000項目にわたる超多項目健康ビッグデータを解析することで、認知症・生活習慣病などの早期発見を可能にし、予防方法の創出と検証を行い、その成果を社会実装することを目指しています。
アツギ株式会社とは:
アツギ株式会社は「すべての女性の美と快適に貢献する」企業として、1947年に設立されたストッキング・ソックス・インナーウエアのメーカーです。シームレスストッキング、パンティストッキング、サポートストッキングを時代に先駆けて開発・発売し、現在もストッキング業界において新たな価値の創造にチャレンジし続けているほか、ソックスやインナーウエア分野においてもお客様に喜ばれる商品づくりに努めています。2018年現在、生産拠点を日本(青森県むつ市下北)と中国(山東省煙台市)におき、日本と中国を中心にアジア各地で商品を展開しています。
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