外食ビッグデータ分析Webツール「Food Data Bank」 活用レポート Vol1
Food Data Bankのデータを活用し確実なトレンド把握で立て続けにヒット商品を開発!中華チェーン「福しん」
初回はFood Data Bankを初期から導入、1年以上ご利用いただいている中華チェーン「福しん」を運営する株式会社福しん代表取締役高橋さんにインタビューさせていただきました。高橋さんがなぜFood Data Bankにご興味を持っていただいたか、どのようにご活用いただいているか伺いました。
Q)
福しんは最近だと「餃子定期券」が話題になったり、様々な取り組みをされていると思うのですが、 初めに企業紹介をお願いします。
A)
福しんは1972年創業のラーメン、定食、餃子が強みの中華チェーン店です。
さっぱりした味付けが特徴で、毎日でも食べられる中華料理をコンセプトに商品を提供しています。
お客様のリピート率も高く、着実にファンを増やし、現在都内を中心に32店舗展開しています。福しんは父親が創業した会社で、私は2000年に27歳の時に入社、現場や営業企画室など複数の部署を担当し、2005年から代表取締役社長を務めています。
Q)Food Data Bankは1年以上前から(サービスローンチ時からまもなく)ご利用いただいていますが、どういった点にご興味を持っていただいたのでしょうか?
A)
私は幼少期からITに興味があり、パソコン通信の時代から慣れ親しんでいました。
福しんの社長になってから、特にここ6~7年フードビジネスとITの融合考えて経営を行っています。例えば最近だと電子決済、通販、オンライン決済、サブスクの導入など様々な施策を講じています。
その中で知人の紹介でSARAHの高橋社長と知り合い、Food Data Bankの存在を知りました。外食、中食で何が食べられていて、消費者がメニューごとにどう思っているのかが定量的にわかることに関心を持ちました。特にメニューごとの伸び率がグラフで見れる点に一番興味を持ちました。
Q)
福しんさんは定番商品が多いイメージがあるのですが、
どのようにFood Data Bankをご活用いただいているか教えてください。
A)
確かに福しんは「手もみラーメン(醤油)」「ギョウザ定食」といった長年定番の商品を売りにしていますし、お客様に楽しんでいただいています。
ただ、いつも同じメニューだと常連のお客様に飽きを感じさせてしまうのと、新規のお客様にお店に来ていただくためにトレンドを取り入れた季節メニューを開発しています。
この季節メニューの開発にFood Data Bankを活用しています。
福しんのお客様は、男性で年齢層的にも比較的高め、普段使いをされる方が多いので商品開発は「トレンドの0.5歩後ろ」を狙って行っています。
今まではトレンドを把握するのに、テレビの情報番組や食べログといったグルメサービスの情報を参考にして「おそらく今これが流行っているだろう」という感覚的な商品開発をしていました。
ただこれだと、ヒットする時としない時がどうしても出てきて課題に感じていました。
Food Data Bankだと過去2年でどのメニューが人気が出てきているのかが一目でわかるため、次にどの商品を提供すべきか自信を持てるようになりました。
Q)
そう言っていただけると幸いです!Food Data Bankから生まれた商品を教えていただけますか?
A)
いくつかあるのですが、代表的なものだと昨年の夏に販売した「よだれ鶏」が挙げられます。
鶏肉を使った商品を販売しようとFood Data Bankでいくつか鶏肉を使ったメニューを調べたのですが、上がり幅が大きかったのが「よだれ鶏」でした。
また、「大辛」が5.12倍、「痺れる」が1.69倍と2つのワードも伸びていたため商品化することに決めました。
蓋をあけてみればお客様の反応は上々で、副菜全体の売り上げを45%増加させる結果を出すことができました。
Q)実際の売り上げに貢献できていると伺えて嬉しいです!
メニューの伸び率だけでなく、キーワードの増減なども加味されて商品開発されているのが秘訣なのだと思いました。
他にもユニークな使い方をされていれば教えてください。
A)
例えば、商品のネーミングにもFood Data Bankを活用しています。
今年の9月から販売している「旨辛肉チャーハン」が該当するのですが、もともとはキムチ系のチャーハンを出そうと思っていました。
ただ単にキムチチャーハンとすると、ありふれたネーミングになってしますことがネックでした。Food Data Bankで少し高めの値段帯の商品をざっと見てみたのですが、いくつかの商品で「旨味」や「肉」といった共通のキーワードを見つけることができました。
この二つを軸にして商品開発を進め今回「旨辛肉チャーハンキムチ入り」を販売することになりました。
また、単に流行に乗りすぎない商品開発も行いました。
先日まで販売していた「麻婆カレー」です。
開発のきっかけはFood Data Bankで中華系のカレーが伸びていることに気づいたことでした。
福しんでも中華料理の定番麻婆豆腐をベースに「麻婆カレー」を販売したのですが、あえて味付けをシンプルにしました。
麻婆豆腐はFood Data Bankの中でも絶対数が多く、黒麻婆、しびれ、四川風など様々な「こだわり」を持つ消費者の方がいることがわかりました。
データで一番多い麻婆のジャンルを取り入れたいところですが、あえてレッドオーシャンに飛び込むのではなく、そこは福しんらしくシンプルな味付けに押さえました。
そういった商品開発の引き算ができるのも便利だと感じています。
Q)
今回実際商品開発の現場でFood Data Bankをご活用されている話を伺えて非常に参考になりました。
最後に今後サービスに期待することがあれば教えて下さい。
A)
最近福しんでも新型コロナをきっかけに力を入れている、テイクアウトやデリバリーでどのような商品が評価が高いか調べたいと考えています。
中華料理はとくにできたて勝負の商品が多いため、持ち帰りになると味がどうしても落ちてしまいます。そのような中でもお客様にテイクアウトでも満足していただける商品開発ができればと思います。
Food Data Bankにもテイクアウト、デリバリーのデータが数千件以上蓄積されているので、ご期待に添えるように商品開発していきたいと思います。
本日はありがとうございました。
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■「Food Data Bank」とは(https://fooddatabank.net/)
本サービスは、グルメコミュニティアプリ「SARAH」内にユーザーから投稿された、約70万のメニュー単位の外食データをベースとした、外食トレンドを分析できるサービスです。「全国の飲食店で何が食べられているか」や「おいしいと思われるメニューの傾向」など分析を通し、今まで気づかなかった素材の組み合わせや、世の中のトレンドの傾向を簡単に把握する事が可能になります。
「より善いごはんとの出会いをつくる」という想いを実現するため、データ分析サービスを通して食に関する企業の商品企画/マーケティングを支援いたします。
■Food Data Bank の特徴
・直感的にわかる、使いやすさ
最新のトレンドを知るための「発見」において利用する際、また仮説を持ってデータを深掘りする「検証」において利用する際の、どちらにも対応できます。検索結果がグラフと共に表示され、データ分析に詳しくない方でも直感的に操作し、理解することが可能です。
・細かな絞り込み機能
集計されたデータを、年代・性別・地域・投稿期間・メニューの価格・評価点、の6つのフィルタで絞り込むことができます。「去年の夏に関東地方で高く評価されたメニューはなにか」という今までよりも詳細な疑問への対応が可能です。
・CSVダウンロード
最新外食トレンド情報を網羅したデータをCSV形式でダウンロードする事ができます。より高機能な分析や、資料の作成等にも使用が可能です。
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■株式会社SARAH 会社概要
社名 : 株式会社SARAH
代表取締役 : 髙橋洋太
設立 : 2014年12月1日
資本金 : 4億6千万円
所在地 : 東京都台東区浅草橋2-25-10 チャコペーパービル2F
事業内容 :
・グルメコミュニティアプリ「SARAH」の企画・開発・運営
SARAH(iOS) : https://itunes.apple.com/jp/app/id916083595
SARAH(Android) https://play.google.com/store/apps/details?id=com.sarah30.android
SARAH(Web) : https://sarah30.com/
・外⾷ビッグデータ分析サービス「Food Data Bank」の企画・開発・運営
Food Data Bank : https://fooddatabank.net/
・飲食店向け電子メニュー化サービスSmart Menu
https://smartmenu.sarah30.com/
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