RTXの低層防空ミサイル防衛センサー、生産体制へ移行

RTX Corporation

マサチューセッツ州アンドーバー(2025年4月21日)― RTX(NYSE:RTX)の事業部であるレイセオンは、米陸軍による厳しい飛行試験プログラムを完了し、米国防総省の主要能力取得に関する「マイルストーンC」の指定を受けて、低層防空ミサイル防衛センサー(LTAMDS)の生産段階へと移行します。

LTAMDSは、その能力を実際の脅威に対して証明するため、レーダーに負荷をかけ、難易度が増していく8回の飛行試験をすべて成功裏に完了しました。これにより、米陸軍は本レーダーがマイルストーンCに到達したことを認定し、プログラムの生産・配備段階への移行が開始されました。LTAMDSは米陸軍の正式な「プログラム・オブ・レコード」として指定され、米本土防衛および海外展開任務両方を支援する準備が整ったことになります。

レイセオンの陸戦力&防空システムズ部門の社長であるトム・ラリバティは次のように述べています。「これほど大規模な開発プログラムが、プロトタイプから生産・配備段階へと加速度的に移行するのは前例のない成果です。米陸軍との協力的なパートナーシップ、そして広範かつ多岐にわたる業界パートナーのおかげで、LTAMDSプログラムは記録的なスピードで歴史的な躍進を遂げており、先進的な全周(360度)対処可能な統合防空ミサイル防衛(IAMD)能力の提供が可能になりました」

米陸軍は、米国議会から付与されたMTS(Middle-Tier Acquisition)調達方式に関する権限を活用し、LTAMDSの迅速なプロトタイプ開発および配備を実現しました。これほどの規模と複雑性を持つ防衛プログラムがマイルストーンCに到達するまでには、通常10年以上を要します。

レイセオンは、2019年に受注した契約で資金のついた、最初の6基のLTAMDSを米陸軍に最近納入しました。同社は現在、8基のLTAMDSレーダーを追加的に製造しており、世界的な需要に対応するために年間生産数を12基へと増加させています。レイセオンは今年後半に7基目と8基目のレーダーを納入予定であり、2024年8月に契約された米陸軍およびポーランド向けのレーダーも現在製造中です。

ポーランドは、自国の防空ミサイル防衛アーキテクチャにLTAMDSを導入する最初の海外におけるカスタマーです。さらに十数か国よりLTAMDSに関する情報の問い合わせが届いており、価格や納期の見積もり依頼を受け取っています。

レイセオンについて

RTXの事業部であるレイセオンは、米国政府、同盟国、そしてパートナー国が国家主権を守り、安全保障を確保するための防衛ソリューションを提供しています。100年以上もの間、統合防空ミサイル防衛、スマート兵器、ミサイル、先進センサーとレーダー、迎撃ミサイル、宇宙ベースのシステム、極超音速システムおよび陸・海・空・宇宙にわたるミサイル防衛分野において、新技術の開発と既存能力の向上に努めてきました。

RTXについて

RTXは、世界最大の航空宇宙・防衛企業です。18万5千人の従業員からなる私たちのグローバルチームは、科学技術の限界に挑戦し、私たちの世界をつなぎ、守る方法を再定義しています。コリンズ・エアロスペース、プラット・アンド・ホイットニー、レイセオンという業界を牽引する事業部門は、航空を進歩させ、任務を成功に導く統合防衛システムを設計、世界中のお客様が直面する最重要課題に対処するお手伝いをすべく次世代の技術ソリューションを開発・製造しています。RTXはバージニア州アーリントンに本社を置き、2024年の売上高は800億ドルに達します。

※ この資料はRTXが 2025年4月21日(現地時間)に発表したプレスリリースを日本語に翻訳・要約し、配信するものです。資料の内容および解釈については英語版が優先されます。

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会社概要

RTX Corporation

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URL
https://www.rtx.com/
業種
製造業
本社所在地
870 Winter Street Waltham, MA
電話番号
-
代表者名
グレッグ・ヘイズ
上場
海外市場
資本金
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設立
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