MRTと広島県福山市が「医療版ワーケーション」で地域医療の可能性を広げる 全国初の取り組みを2022年度に開始、今期3期目へ
MRT株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:小川智也、以下 MRT)と広島県福山市は、2022年度より全国初の取り組みとして開始した「医療版ワーケーション」を、3期目も継続して実施することをお知らせします。
【取り組みの背景・目的】
現在、高齢化により医療ニーズが高まる一方で、地域偏在や診療科偏在、医師の高齢化などにより医師をはじめとする医療従事者の負担増加は全国的な課題となっています。地域医療は各地域の医師の献身的な働きにより守られてきたものの、将来を見据え安定的な医療体制の構築および維持を実現するための、医療従事者の確保をはじめとした対策は、地方自治体に委ねられ、多くの自治体が上記の課題解決を急務としています。
そのような中でMRTは、広島県福山市にて全国初となる「医療版ワーケーション」の取り組み(以下、「本取り組み」)を2022年度より開始いたしました。福山市では、福山市医師会が中心となって福山夜間小児診療所を運営し、地元の医療機関に勤務する医師(出務医師)が交代で診療しています。本取り組みでは、同市以外の地域から勤務にご協力いただく医師(以下、「協力医師」)に勤務を通して、地域医療への理解を深めるのと併せ、福山市及び近隣市町が有する歴史・文化・グルメ・アクティビティ等の体験や観光を通じて、地域の魅力を知っていただきます。
3期目となる今回は、2期までの実績を踏まえ、勤務体制や観光にさらなる改善を加え、協力医師に福山市の魅力を知っていただき、協力医師が福山市へ移住し地域の医療機関で働くことを検討できる体制を目指してまいります。
福山市は、瀬戸内海沿岸のほぼ中央、広島県の南東部に位置し、高速道路網のアクセスが良く、新幹線「のぞみ」も停まる人口約46万人の中核市です。四季折々の美しさを見せる自然の恵みがあり、100万本のばらが咲き誇る「ばらのまち」としても知られています。さらに、古くから潮待ちの港として栄え、日本遺産に認定された景勝地「鞆の浦(とものうら)」や、築城400年を記念し、全国的にも珍しい天守北側の鉄板張りを復元するなど、往時の姿によみがえった名城「福山城」など、風光明媚な自然環境と歴史的な名所が点在しております。協力医師の勤務における地域住民とのふれあいに加え、観光においても地域への理解を深め、充実した時間をお過ごしいただけます。
【実施概要】
本取り組みは、協力医師に、福山市内の夜間小児診療所での勤務および近隣観光と併せ数日間お過ごしいただきます。
役割分担としてMRTは、医療版ワーケーションに参加する医療従事者の募集や管理、関係機関との折衝・調整等を担い、福山市は関係機関との調整を担います。また、観光プランのご提案等は近畿日本ツーリスト株式会社が担います。
【これまでの取り組み実績】
過去2期においては、専門医の資格をもった医師会員の中から、約20名の小児科医師にご参加いただきました。(2024年3月まで)また、参加医師へのアンケート調査でも、「また参加したい」とのお声を多くいただいています。
【福山夜間小児診療所について】
福山夜間小児診療所は、福山市医師会をはじめ、福山薬剤師会の協力のもと、2000年4月より開設され、以降毎日、夜間における子供さんの急病(内科的疾患)の診療を行っています。福山小児科医会の小児科医師が19時から22時30分(受付は22時15分)まで交代で担当し年中無休で診療しています。
昼夜問わず体調が急変しやすい子供さんの夜間の診療を担うことで、不安を抱えるご家庭の一助となり、地域医療を支えています。
【今後の展望】
MRTは、約34.5万名の医療従事者会員(2023年12月時点)を擁する医療人材プラットフォームを活用し、累計200万件以上の実績を誇る医療従事者紹介および、医療DXプラットフォーム「Door.」を活用した豊富なオンライン診療サポート経験を活かし、様々な自治体、企業と連携し全国的な医療課題の解消に取り組んでおります。また、これまで培った知見、経験を活かし、医師不足や診療科偏在といった様々な課題を持つ地域にも医療版ワーケーションの取り組みを広げることで、地域医療に貢献しつつ課題解決に向けて取り組んでまいります。
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