「数値」が意識を変える。宮城県岩沼地域の医療・福祉関係者20名を参集し、感染症対策セミナーを開催

N95マスクの定量フィットテストを実施、ICN・保健所・民間企業による「動ける」地域連携の形

モレーンコーポレーション

株式会社モレーンコーポレーション(本社:東京都中野区、代表取締役:草場 恒樹、以下モレーン)は、2026年2月に、宮城県塩釜保健所岩沼支所と名取・亘理地区地域医療対策委員会が共催する「令和7年度 感染症予防対策セミナー」にて、演習ブースの共同運営を行いました 。本セミナーには、岩沼地域の高齢者施設、障害者施設などから、看護師や介護職、管理者など約20名が参加しました。


コロナ禍を経て「平時からの連携」をより強固に

宮城県塩釜保健所岩沼支所管内では、令和7年10月下旬からインフルエンザ等の呼吸器感染症の集団発生件数が急増しています。特に高齢者施設や障害者施設において、一旦感染源が持ち込まれると施設内の利用者に広がるリスクがあり、施設内での感染防止や地域医療の負荷を抑えるための対策強化が重要課題となっていました。
こうした状況を受け、宮城県塩釜保健所岩沼支所と名取・亘理地区地域医療対策委員会の共催のもと開催されました。

知識を「体感」に変える3つの演習

これまでの座学中心の研修から一歩踏み込み、参加者が主体的に体験する「巡回型演習」を導入しました 。

  1. 【N95マスク・フィットテスト】(モレーン担当)

    専用の定量フィットテスターを用い、マスクと顔の隙間から漏れ出す粒子を数値化します。「正しく着けているつもり」でも漏れがあることが数値で可視化されることで、適切なサイズ選択と装着の重要性を確認しました 。

  2. 【PPE(個人防護具)着脱訓練】

    汚染部位に触れない適切な着脱手順を、実際の廃棄まで含めてシミュレーションし、手指衛生及び手指衛生を組み込むタイミングを、感染管理認定看護師(CNIC)の指導のもと徹底しました。

  3. 【ゾーニング・環境整備検討】

    従来型・ユニット型それぞれの施設平面図を用い、参加者が自ら「レッド・イエロー・グリーン」の境界線をペンで書き込むワークショップを実施。併せて高頻度接触面(よく触る場所)を可視化し、清掃の優先順位を議論しました。

【N95マスク・フィットテスト】(モレーン担当)の様子

現場の声:インタビュー

【主催:宮城県塩釜保健所岩沼支所】

Q. 病院と保健所が合同でセミナーを実施された背景と目的は?

「これまでも地域の感染管理認定看護師の方々とは、感染対策の地域連携合同カンファレンス等で連携してきました。保健所の研修の企画にあたっては、講義だけでなく演習を組み合わせることが効果的だと考えました。そこでがんセンターの感染管理認定看護師(CNIC)に相談し、ネットワークを通じて多くの協力を得ることができました。施設職員の方々には専門的な観点からの感染防止テクニックを学んでもらい、医療機関側には地域の施設での感染対策の実情を知ってもらうことが狙いです。」

Q. フィットテストの演習を通じて、参加者の反応はいかがでしたか?

「アンケートでは回答者全員が『理解できた』と答えていただけました。特に、『数値で確認できて安心した』『効果を改めて実感した』といった声が多く、反響の大きさを実感しています。参加者の熱意が高く、十分な時間を費やしたため、当所の職員が体験する時間が取れなかったことは残念でしたが、参加者の関心の高さがうかがえ、演習の手ごたえを感じました。」

Q. 今後の展望と、理想的な地域連携の形についてお聞かせください。

「受講者が組織の核となり、今回の内容を復命・継続していくことで圏域の質を底上げしたいと考えています。究極の目標は、施設入所者や子どもたちが感染症で重症化したり、命を落とすことがないよう、職員が知識で命を守れるようになることです。今後は体制が整っている病院だけでなく、研修受講の機会の少ない診療所レベルまで研修の対象を広げ、地域全体の底上げを図り、相談しあえる関係性になれるような連携が理想です。」

Q. モレーンに期待することは?

「マスクの役割や正しい装着方法を『見える化』して示していただけたことは非常に貴重で、心強かったです。次年度以降も継続したいと考えていますので、ぜひまたお力をお貸しください」

【講師・ICN:宮城県立がんセンター 感染管理認定看護師 菊地 義弘様】

Q. N95マスクの着用や管理に関して、現場での課題は?

「正しい着用方法の徹底はもちろんですが、パンデミック時における『不安からくる過剰な使用』という思考への対処も大きな課題でした」

Q. 定量フィットテスト(数値確認)を通じて、認識に変化はありましたか?

「以前はコスト重視でしたが、現在はフィットしやすさを基準に選定しています。定量フィットテストを実施するたびにその必要性を痛感しますが、同時に『気楽には実施しにくい』という現場のハードルも否めないと感じています」

Q. フィットテストを現場に定着させるために必要なことは?

「数値での確認に加え、不適切な着用による感染拡大事例など、複数の情報を組み合わせた納得感のある教育が必要だと考えています」

Q. 地域連携における理想の形と、モレーンへの期待を教えてください。

「感染対策で困ったときに気楽に相談できるプラットフォームが理想です。保健所の介入が本来の問題解決を遠ざけてしまう場合もあるため、より実務的な連携を模索したい。モレーンには、今後もEBP(エビデンスに基づく実践)に役立つ情報提供を期待しています」


誰もが迷わず対策できる地域づくりを

今回のセミナーを通じて私たちが再認識したのは、「基本の徹底」こそが最強の防御策であるということです。岩沼地域でインフルエンザ等の集団発生がおこる中(令和8年1月末現在33件)、現場に求められているのは特別な対策や技術ではなく、日々の手指衛生や清掃、そしてゾーニングといった「当たり前」の精度を、組織全体でいかに高めていけるかです。

講義や演習を通じて確認された「数値に基づく根拠(エビデンス)」は、参加者が自施設に戻り、自信を持って対策を継続するための確かな指針となります 。

株式会社モレーンコーポレーションは、今後も「体験」、「数値」、「エビデンス」に基づいたツールと教育を提供し、地域全体の感染対策が「属人的なもの」から「組織的・地域的なもの」へと進化するサポートを継続してまいります。

今回、フィットテストを実施したN95マスク(モレーン)

株式会社モレーンコーポレーションについて

株式会社モレーンコーポレーションは感染対策に特化したコンサルティング・製品紹介を行う会社です。
1993年、国内ではまだ認知の低かった「院内感染」から人々を守りたいという想いで設立しました。以来、現場の声に寄り添い、感染が起こりうるあらゆるシーンに対して幅広い感染対策製品の紹介と運用サポートを行っています。
全国の感染症指定医療機関の7割を超える施設との取引実績を持ちます。

代表取締役:草場 恒樹 所在地:東京都中野区東中野5-1-1 ユニゾンモール3F
設立:1993年 ホームページ:https://www.moraine.co.jp/

【本件に関する取材のお問い合わせ先】
株式会社モレーンコーポレーション 広報グループ 松下紘子
携帯:080-7096-0280 (松下直通)   
e-mail:pr@moraine.co.jp

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会社概要

URL
https://www.moraine.co.jp/
業種
医療・福祉
本社所在地
東京都中野区東中野5-1-1  ユニゾンモール3F
電話番号
03-5338-3911
代表者名
草場 恒樹
上場
未上場
資本金
1200万円
設立
1993年05月