【保育博2025出展報告】言語聴覚士の専門性をオンラインで届ける〜保育現場の課題に新たな選択肢〜
言語聴覚士がリモートで保育現場や保健センター等を支援する『オンラインことばの教室』の普及を目指し、保育博2025に出展
一般社団法人ことばサポートネットは、2025/11/20-21、東京浜松町にて開催された保育博2025に出展いたしました。当日は、園や保健センターにおける "ことば "の支援に関する課題を言語聴覚士がリモートで解決する『オンラインことばの教室』を紹介し、保育・教育関係者から「言語聴覚士、言語療法の必要性を感じている」「地域に言語聴覚士が足りない」といった声が多数寄せられました。
出展の背景:「オンラインことばの教室」を広げたい
■ 保育現場での現状
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”ことば”の発達が気になるけれど、どのような支援方法が良いか具体策を知りたい
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気づいたことを保護者の方へどう伝えたらいいかわからない
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保護者の方から”ことば”の相談を受けたけれど、どう答えればよいかわからない
■保護者のお悩み
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発音の心配事があってもどうすれば良いかわからない
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住んでいる地域に相談できる専門家がいない
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保育園では様子を見ましょうと言われたけれど、何もしないのも不安
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毎週学校の授業を抜けて、ことばの教室まで保護者が送り迎えをするのは大変
ことばの専門職である私たち言語聴覚士は、日々お子さんに接している保育士・幼稚園教諭など園の先生や保護者から上記のような相談をいただきます。
これには、園等にかかわりを持つ言語聴覚士が不足している地域があることも、その原因の一つになっていると考えられます。
発音や話し方、コミュニケーションに苦手意識を持つお子さんが個別の指導を受けられる”ことばの教室”をオンラインで提供できれば、言語聴覚士が少ない地域の方にも言語聴覚士の専門性を届けられるようになると考え、私たちは、「オンラインことばの教室」の普及に取り組んでいます。

当日の様子

来場者:園の理事長・園長・保育士等、園を支援している企業の方、言語聴覚士など
来場者の多くはオンラインでの言語療法が可能であることを知らず、認知度向上の必要性が明らかになりました。また、言語聴覚士不足という共通課題が浮き彫りになり、以下のような声が多数寄せられました。
【来場者からの声】
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言語聴覚士が足りない
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言語聴覚士および言語療法の必要性を感じた
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発音練習だけでなく、園の先生へのフォローがある点にメリットを感じた
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園や児童発達支援事業所などに言語聴覚士を配置したい
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オンラインで支援する動画を見て、支援のイメージを持てた
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園に通っている子どもに紹介するため、保護者向けのチラシがほしい
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言語聴覚士に、現地に来て欲しい
【代表者コメント】
「言語聴覚士が不足している」というたくさんの声を直接耳にし、法人の理念でもある「いつでも言語聴覚士が寄り添える体制づくり」の必要性を再認識する機会になりました。
オンラインですべてのことができるわけではありませんが、オンラインの活用により、必要な支援につながりにくいお子さんに届けられる場合があります。
保育博では、実際にオンラインで支援をしている場面の動画を見ていただいたり、効果的な場面についてお話を聞いていただいたりする機会を頂くことができました。
実際に医療機関や行政機関と連携して対面での支援で不足する部分についてオンライン言語療法をお役立ていただいてきた実績をもつ法人として、これからも情報発信を行ってまいります。
また、言語聴覚士として就労していない有資格者の中には、子育てや家族の介護などさまざまな理由で、在宅ワークでオンラインであれば働けるという方も多数いる現状があります。
必要な方に言語療法が届けられるよう、これからも、効果的なオンライン言語療法を提供できる人材の育成と環境整備に尽力するとともに、園や子育て支援施設の先生方と連携をして、必要な方に言語療法を届けられる仕組みづくりを行っていきたいと思います。

一般社団法人ことばサポートネット
ことばサポートネットは、ことばや発音に悩む方々に、言語聴覚士がいつでも寄り添える体制づくりを進めています。
ことばの悩みや困りごとに対する個別相談・発音練習、子育て関連施設、教育機関、医療機関等での言語聴覚士による支援の提供、保護者や専門職を対象とした相談会や講座の開催を、主にオンラインで行っています。
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