「国際スピーチコンテスト2021~生物多様性と環境保全」の受賞作品発表
~環境を守るために、あなたが今取り組んでいることや取り組みたいことを、ステイホームで世界の仲間たちと共有しよう~
公益財団法人オイスカ(本部:東京都杉並区)は、青年・青少年を対象とし、「生物多様性」を守り未来へつないでいくために何をしていったらよいかを考える機会として、生物多様性や環境保全に関する取り組みについてのスピーチ原稿を募集し、受賞作品を決定しました。
「国際スピーチコンテスト2021~生物多様性と環境保全」は、5月22日の「国際生物多様性の日」及び、今年から国連の「生態系回復の10年」がスタートしたことを記念して開催しました。コロナ禍により、移動制限をはじめさまざまな困難がある中でも、世界の仲間たちと青少年が意見や想いを共有できる場として、エントリーを呼びかけたものです。小学生、中学・高校生、青年の3つの部門で募集を行い、日本国内では131件、国際NGOオイスカが関係するアジア・太平洋地域等の他国での同時募集では300件以上の応募がありました。
日本国内応募の中から、公益財団法人オイスカとして各部門の最優秀賞、優秀賞を選出しました(表彰式は希望者に対し、オンラインにて実施)。これらの受賞作品は、9月に行われる国際青年会議グローバルユースフォーラム(オンライン)にて、他国の受賞作品とともに紹介されます。
最優秀賞 星 万潤 さん (11歳・新潟県)
優秀賞 松本 憩 さん (10歳・ 山口県)
他、特別賞5名
【中高生部門】
最優秀賞 衛 千尋 さん (15歳・千葉県)
優秀賞 佐々木 文葉 さん(15歳・広島県)
他、特別賞7名
【青年部門】
最優秀賞 大山 涼也 さん (25歳・東京都)
優秀賞 小林 愛明 さん (19歳・新潟県)
他、特別賞5名
受賞者の詳細はこちらをご覧ください
http://www.oisca.org/news/?p=14742
『私は、小学2年生から「カラスビシャク」「スミレ」「ヒャクニチソウ」などの植物の観察、実験をしてきました。その結果「カラスビシャク」は、種だけでなく「むかご」という繁殖の方法や、「スミレ」は春は花を咲かせますが、雪が降るまでに省エネモードになり、花は咲かせずに「ヘイサカ」という種をつくります。「ヒャクニチソウ」は折れても、曲がっても太陽に向かって立ち上がる力を持っています。このように植物は繁殖のために、次の世代のために命をつなぐ努力や工夫を人間が気にもとめない間にひっそりと静かにがんばっているのです。
また、私が住んでいる魚沼市は「クマ」や「サル」などが近年山から下りてきて、作物を荒らしたり、人間に危害を加えるなどの事件が秋になると増えています。「タヌキ」は朝になると道路で車にひかれて死んでいるのをよく見るようになり、カラスがつついているのを見るとなんだか怖い気持ちになります。これは山の環境が変わり、食べ物である「どんぐり」などが不足して、お腹が減って里におりてくるのだと思います。「クマ」も「サル」も「タヌキ」も次の世代に命をつなぐために生きることに必死なのです。人間にとっても「クマ」に襲われたり、せっかくの畑の作物を食べられたらいやな気持になるとは思うけれど、動物たちは人間のように食べ物を育てることはできません。そうなのであれば、人間が山を育て、「どんぐり」や「クリ」などの木を植えたり、増やしたりすることを考えてもいいのではないでしょうか。
私は母の影響で環境保全やエコについても活動をしています。家族で「三ツ星エコクラブ」を結成し、今年で7年目になりました。身近にできるゴミの分別、節電、3Rなどコツコツ続けて、さらに小学生向けに地球温暖化防止のための環境教室を開いています。壁新聞などでも呼びかけ、たくさんの人に少しでも環境について興味を持ってもらえるよう取り組んでいます。姉はプラスチックにかわる素材の研究をしたいと進路を決めました。私も、植物の繁殖や山の環境を整えるような研究をこれからもしていきます。
私は、動物や植物の方が、人間よりも未来や次の世代のことをすごく考えているなと尊敬します。私たち人間は、これからの未来、次の世代のために「今」どんなことをしたらいいのでしょうか。動物や植物と共にこれからも長く長くこの地球で暮らしていけるように話し合ったり、協力したり、力を合わせていけたらいいと私は強く思います。』
※その他、受賞作品はこちらからご覧いただけます
http://www.oisca.org/news/?p=14756
協賛:株式会社東急ホテルズ、C.H.C.システム株式会社、株式会社I.M.A.
協力:三菱自動車工業株式会社、ライオン株式会社
後援:国連環境計画生物多様性条約事務局
公益財団法人オイスカは、その理念に基づき、日本の各セクターと協働して、アジア太平洋地域の開発途上国などで農林業開発、人材育成、環境保全を推進しています。今回のコンテストもオイスカの賛助会員として長年活動を協働している企業様より協賛/協力いただき実施しました。
日本国内応募の中から、公益財団法人オイスカとして各部門の最優秀賞、優秀賞を選出しました(表彰式は希望者に対し、オンラインにて実施)。これらの受賞作品は、9月に行われる国際青年会議グローバルユースフォーラム(オンライン)にて、他国の受賞作品とともに紹介されます。
- 受賞者
最優秀賞 星 万潤 さん (11歳・新潟県)
優秀賞 松本 憩 さん (10歳・ 山口県)
他、特別賞5名
【中高生部門】
最優秀賞 衛 千尋 さん (15歳・千葉県)
優秀賞 佐々木 文葉 さん(15歳・広島県)
他、特別賞7名
【青年部門】
最優秀賞 大山 涼也 さん (25歳・東京都)
優秀賞 小林 愛明 さん (19歳・新潟県)
他、特別賞5名
受賞者の詳細はこちらをご覧ください
http://www.oisca.org/news/?p=14742
- 受賞作品紹介
『私は、小学2年生から「カラスビシャク」「スミレ」「ヒャクニチソウ」などの植物の観察、実験をしてきました。その結果「カラスビシャク」は、種だけでなく「むかご」という繁殖の方法や、「スミレ」は春は花を咲かせますが、雪が降るまでに省エネモードになり、花は咲かせずに「ヘイサカ」という種をつくります。「ヒャクニチソウ」は折れても、曲がっても太陽に向かって立ち上がる力を持っています。このように植物は繁殖のために、次の世代のために命をつなぐ努力や工夫を人間が気にもとめない間にひっそりと静かにがんばっているのです。
また、私が住んでいる魚沼市は「クマ」や「サル」などが近年山から下りてきて、作物を荒らしたり、人間に危害を加えるなどの事件が秋になると増えています。「タヌキ」は朝になると道路で車にひかれて死んでいるのをよく見るようになり、カラスがつついているのを見るとなんだか怖い気持ちになります。これは山の環境が変わり、食べ物である「どんぐり」などが不足して、お腹が減って里におりてくるのだと思います。「クマ」も「サル」も「タヌキ」も次の世代に命をつなぐために生きることに必死なのです。人間にとっても「クマ」に襲われたり、せっかくの畑の作物を食べられたらいやな気持になるとは思うけれど、動物たちは人間のように食べ物を育てることはできません。そうなのであれば、人間が山を育て、「どんぐり」や「クリ」などの木を植えたり、増やしたりすることを考えてもいいのではないでしょうか。
私は母の影響で環境保全やエコについても活動をしています。家族で「三ツ星エコクラブ」を結成し、今年で7年目になりました。身近にできるゴミの分別、節電、3Rなどコツコツ続けて、さらに小学生向けに地球温暖化防止のための環境教室を開いています。壁新聞などでも呼びかけ、たくさんの人に少しでも環境について興味を持ってもらえるよう取り組んでいます。姉はプラスチックにかわる素材の研究をしたいと進路を決めました。私も、植物の繁殖や山の環境を整えるような研究をこれからもしていきます。
私は、動物や植物の方が、人間よりも未来や次の世代のことをすごく考えているなと尊敬します。私たち人間は、これからの未来、次の世代のために「今」どんなことをしたらいいのでしょうか。動物や植物と共にこれからも長く長くこの地球で暮らしていけるように話し合ったり、協力したり、力を合わせていけたらいいと私は強く思います。』
※その他、受賞作品はこちらからご覧いただけます
http://www.oisca.org/news/?p=14756
- 主催・協賛・協力・後援
協賛:株式会社東急ホテルズ、C.H.C.システム株式会社、株式会社I.M.A.
協力:三菱自動車工業株式会社、ライオン株式会社
後援:国連環境計画生物多様性条約事務局
- オイスカについて
公益財団法人オイスカは、その理念に基づき、日本の各セクターと協働して、アジア太平洋地域の開発途上国などで農林業開発、人材育成、環境保全を推進しています。今回のコンテストもオイスカの賛助会員として長年活動を協働している企業様より協賛/協力いただき実施しました。
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