【医師アンケート調査】「学生時代の成績と医者としての出来」について、約半数の医師が“ある程度関係ある”と回答

メドピア株式会社

医師の3に1人が参加する医師専用コミュニティサイト「MedPeer(メドピア)」(https://medpeer.jp)を運営するメドピア株式会社(東京都渋谷区、代表取締役社長:石見 陽)は、会員医師(10万人以上)を対象に「学生時代の成績と医者としての出来」についてのアンケートを実施したところ、4,058件の回答が寄せられました。以下、結果をご報告します。

 

  • 最も多かった回答は「ある程度関係ある」の47.4%で約半数を占めた。「大いに関係ある」の3.1%と合わせると、半数強の50.5%の医師が、“関係ある”と回答した。「真面目に勉強や仕事に取り組む姿勢があるかどうかが関係する」というコメントが目立つ。ただし、「臨床医の場合は特にコミュニケーション能力が大事」という意見も多く、総合的なバランスが重要なようだ。
  • 次いで多かった回答は「ほとんど関係ない」で36.5%を占めた。「まったく関係ない」の10.9%と合わせると、「関係ある」よりはやや少ない半数弱の47.4%の医師が“関係ない”と回答した。「成績よりも人格が重要」、「現場では応用力と柔軟性が重要視される」、「医師になってからの努力と環境要因」といったコメントがみられた。

■回答コメント(一部を抜粋) ※ランキング順

「ある程度関係ある」  1,922件
・真面目に勉強や仕事に取り組む姿勢があるかどうかが関係すると思う。(50代、一般内科)
・学生時代に努力した人は、医者になってからも努力するようです。(50代、一般内科)
・やはりある程度知識は重要。ただしその後は対人関係の築きかた等も重要。(40代、一般内科)
・成績が良かったけれどコミュニケーション能力が低いために評判の悪い医者、成績は悪かったけれど腕が立つので評判の良い医者といった少ない例外が目立つだけで、大方は関係していると思います。(50代、一般内科)
・学習をしっかりして知識がある分は関係しているでしょうが、コミュニケーション力や推測力など総合すると、医師になってからの鍛錬、精進が大きいのかなと思います。(40代、精神科)
・中間層の成績の人たちは、医師になってから本人の頑張り次第で変化していますが、トップ層と最下位付近の人たちは相関していると思います。(30代、消化器内科)
・学習・研究能力と成績とは関係があると思います。但し、人格と成績とは関係ありませんので、必ずしもいい医師になれるとは限りません。(50代、神経内科)
・学生時代に優秀だった人が必ずしも医師として優秀とは限りませんが、学生時代にできなかった人が優秀な医師になっていることはありません。(40代、一般内科)

「ほとんど関係ない」  1,480件
・学業成績はあまり関係ないと思いますが、部活や様々な活動をやり遂げ、かつ協調性のある人ほど活躍している印象です。(40代、精神科)
・良い師匠や先輩に巡り合えるか、また自分のやりたいことに巡り合えるかで違ってくると思います。(50代、産婦人科)
・現場で悩んで努力できるかが重要で学生の頃の成績はあまり関係ないように思います。(50代、老年内科)
・研究者ならある程度関係があると思いますが、現場では応用力と柔軟性が重要視されますので、勉強とは異質の世界です。(60代、一般内科)
・全く関係ないことはないでしょうが、あくまで臨床の能力という部分に関しては、現場に出てから何を学び何を経験したかが全てと思います。研究に関しては、大いに関係があるかもしれません。(40代、小児科)
・医師患者関係、スタッフとの関係でも、人間関係がうまく構築できない人は、どんなに成績がよくてもいい医者にはなれていない。(50代、一般内科)
・出来不出来というか、適性にあった仕事をしているかどうかで違ってきます。優秀でも付いた上司が合わないとか、医局になじめないとかでつぶれるケースはしばしば経験します。やんちゃばかりしていたのが、名教授になってたりもあります。(50代、一般内科)
・学生時代の成績はあくまでペーパーテストのもの。運転免許試験の成績と運転のうまさは関係ない。(50代、一般内科)

「まったく関係ない」  443件
・関係ないと思います。優れた外科医が、必ずしも、偏差値のいい大学出身者とは限りません。(50代、放射線科)
・臨床的適応能力と、机上の知識力は関連しないと感じます。(40代、産婦人科)
・医師としてのセンスの善し悪しと、学生時代の成績は、全く関係ないと思います。それよりも、医師になってからの努力の方が、ずっと大きく影響します。(50代、一般内科)
・学生時代の成績は単に暗記力をみるだけ。大切なのは一つのことに集中して取り組めるかであり、学生時代成績が悪くても何かに取り組んでいた先生の方が、まじめに勉強だけしていた人よりもはるかに優秀。(50代、脳神経外科)
・同期から二人教授が誕生しましたが、成績は関係ないと思います。(40代、脳神経外科)
・優れた人間が、優れた医者になっていますが、学生時代の成績には全く関係しないと思います。(50代、消化器内科)
・研究者としては成績の良かった人、臨床家としては成績が悪くても人間的にバランスの取れている人が成功しているように感じる。(40代、産業医)

「大いに関係ある」  128件
・継続的に勉強し続けることが知識につながります。(40代、消化器内科)
・一言でいえば「志」が違うように感じます。臨床でも研究計画・実行でも処理能力の優先順位がはっきりしていて、見習いたいと思う場面も多々ありました。(40代、耳鼻咽喉科)
・医療界をリードするような人は学生時代から優秀であった人が多いと思います。(40代、産業医)

「むしろ逆相関している」  85件
・朝から晩まで部活してた連中の方が大きな仕事している。(収入とは関係なく)(40代、小児科)
・学生時代に優秀だった奴は大抵並の医者になっているし、遊び回っていた奴が教授になっていたりします。(50代、整形外科・スポーツ医学)
・学生時代に破天荒な人ほど成功しているような感じがします。度胸が据わっているというような。(40代、整形外科・スポーツ医学)


■調査概要
・調査期間:2015年5月18日(月) ~ 2015年5月24日(日)
・有効回答:4,058人(回答者はすべて、MedPeerに会員登録をする医師)
・設問:医師専用コミュニティサイト MedPeer内の「ポスティング調査」コーナーにおいて、医師会員からご投稿頂いたテーマをもとにMedPeer事務局(運営:メドピア株式会社)より、以下の質問を投げかけました。

<調査フォーム(設問文 抜粋)>
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医学生時代の成績と医者になってからの仕事の出来不出来は関係あると思いますか?
下記の選択肢の中からお考えに近いものをお選びください。
コメント欄には皆さまが実際に見聞きされた逸話をお書きください。

1. 大いに関係ある
2. ある程度関係ある
3. ほとんど関係ない
4. まったく関係ない
5. むしろ逆相関している
===================================================

■記事引用時のお願い
・医師専用コミュニティサイト「MedPeer」調べ、と明記ください。
・WEB上での引用に際しましては、https://medpeer.jpへのリンクをお願い致します。

↓↓過去のMedPeer医師アンケート調査結果はこちらから
https://medpeer.co.jp/press/?cat=2


【メドピア株式会社について】
・社名:メドピア株式会社(https://medpeer.co.jp)
・代表者:代表取締役社長 石見 陽 (医師・医学博士)
・設立:2004年12月
・運営サービス:医師専用サイト「MedPeer(メドピア)」(https://medpeer.jp

メドピア株式会社は、「Supporting Doctors, Helping Patients.」を理念として、現在10万人以上の医師(国内医師の3人に1人)が参加する医師専用サイト「MedPeer」を運営しています。医師同士が臨床現場で得た知見を「集合知」として共有する場を提供することで、医師の診療を支援するとともに、MedPeerの医師会員および集合知を源泉として、製薬企業をはじめとした企業に対して医師向けのマーケティング支援サービスを提供しています。

【お問い合わせ先】
メドピア株式会社 広報担当 藤野
 電話:03-6447-7961 | メール:pr@medpeer.co.jp

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会社概要

メドピア株式会社

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URL
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業種
医療・福祉
本社所在地
東京都中央区築地1-13-1 銀座松竹スクエア8階
電話番号
03-4405-4905
代表者名
石見 陽
上場
東証プライム
資本金
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設立
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