夫婦で一緒に眠る人ほど睡眠の満足度が高い
― 睡眠と「いびき」に関する悩み調査 ―
理想的な睡眠時間は平均7.3時間に対し、平日の睡眠時間は平均6.1時間。
睡眠関連ワードの認知度ランキング、1位は「不眠症」。
3人に1人は睡眠に対して何らかの不満を持っている。睡眠の悩みには男女差あり。
睡眠関連ワードの認知度ランキング、1位は「不眠症」。
3人に1人は睡眠に対して何らかの不満を持っている。睡眠の悩みには男女差あり。
花粉症に苦しむ季節となりました。セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ株式会社(東京都港区、代表取締役社長: 阪根信一、以下セブンドリーマーズ)は、いびきを軽減させる鼻腔挿入デバイス「ナステント」を開発販売しています。ナステントの販売を通じて、いびきで悩まれている方の声を大切に、製品開発に取り組んでおります。今回は、3月18日の春の「睡眠の日※」にちなんで、全国の20歳以上の男女を対象に、睡眠に関する実態と満足度を調査分析いたしました。
※睡眠健康推進機構では、睡眠健康への意識を高めるために春と秋の年2回、「睡眠の日」を制定。春の「睡眠の日」の3月18日は、世界睡眠医学会が「世界睡眠の日」としている。
【調査結果】
理想的な睡眠時間は平均7.3時間に対し、平日の睡眠時間は平均6.1時間
理想の睡眠時間と実際の睡眠時間を調査したところ、男女どの年代も平均して1時間以上も理想と実際の睡眠時間に差があることがわかりました。休日でさえ、理想に近づけない日本の睡眠事情が垣間見えます。
一人で寝ている人は全体で58%。年齢が高くなるほど夫婦で寝ている人の割合が高い
睡眠関連ワードの認知度ランキング、1位は「不眠症」意外に低い「睡眠負債」
睡眠に関する病気のワードとして、認知度が最も高かったのは「不眠症」(69.9%)で、次いで睡眠時無呼吸症候群 (59.7%)、夢遊病(56.8%)の順となりました。「睡眠負債」は2017年の『ユーキャン新語・流行語大賞』トップテンに ランクインしましたが、認知度は24.2%であと一歩のようです。疾患名の方が認知度が高いということは、悩まれている方が多いことが想像できます。
3人に1人は睡眠に対する何らかの不満を持っている
睡眠に関する満足度について聴取したところ、睡眠に「満足」「やや満足」と回答した人は合わせて約40%、逆に「不満」「やや不満」と回答した人は合わせて約35%で、国内の20代以上の男女のうち、3人に1人は現在の睡眠に満足していない状況であることがわかりました。
睡眠に関してどのようなことを悩んでいるのか、アンケートでさらに詳しく聴取しました。
睡眠に対して悩んでいることでは男女間での差が明らかに!
― 女性は「なかなか寝付けない」、男性は「いびき」や「無呼吸」の悩みも
睡眠に対して悩んでいることをたずねたところ、最も多かった悩みは「朝起きても眠気を感じる」で全体の31.7%、 次いで「寝ても疲れがとれない(30.7%)」や「睡眠の質が悪い(27.0%)」が続きました。
特に女性は、朝の眠気・疲労に加え、「なかなか寝付けない」といった悩みを挙げた割合が男性よりも高く、一方の男性では、「いびきをかいている」や「無呼吸になることがある」など「いびき」に関する悩みの割合が女性よりも高くなっていました。
“他の人と一緒に寝るときに、気になること”のトップは「いびきがうるさいこと」
睡眠に関する悩みの男女差の傾向は、“他の人と一緒に寝るときに、気になること”の結果にも顕著にあらわれていました。 睡眠時に他の誰かと一緒に寝ている人を対象に、相手の睡眠で気になることを選んでもらったところ、女性は一緒に寝ている人の「いびき」が気になると回答した人が44.2%で、「気になることはない」の数値(42.3%)よりも高い結果に なりました。男性は自身の「いびき」に悩み(前問参照)、女性は、一緒に寝ている人の「いびき」が気になってなかなか寝つけない、という状況が考えられます。
1人よりも夫婦で寝ている人の方が、睡眠への満足度は高い
一方で、「一緒に寝ている人」別に睡眠に関する満足度を調べたところ、「夫婦のみ」と回答した人の満足度(「満足」「やや満足」の合計値)が最も高くなりました(48.5%)。「いびき」など気になることはあるにせよ、夫婦で寝ることの 安心感が満足度につながっているのかもしれません。
「いびき」について悩む人の約半数は原因がわからないまま、症状に悩まされている
睡眠中に最も悩んでいることが「いびき」と回答した人に対して、その原因をたずねたところ、約半数の人が「(原因が) わからない/思いあたるものはない」と回答しており、原因がよくわからないまま、いびきの症状に悩まされている人が 多い様子がうかがえます。
「耳栓」や「マットレス」などの対策をした人のうち、7割以上が睡眠の質が向上したと回答
「通院している」人は睡眠の質が向上したと回答した人が多い
最後に、睡眠の質の改善に向けて対策をした人を対象に、どのような対策をしているのかをたずね、向上した/やや向上 した/どちらともいえない/あまり向上しなかった/向上しなかった/の5段階で自己評価をして貰いました。 対策をしている人が多かった項目は「部屋の明るさを調整している」「暖かい飲み物を飲む」などがあがりました。「向上した」「やや向上した」を含む「向上した 計」の割合が高い対策は、「耳栓」「アプリ」「身体にあったマット レス」の使用があがっています。一方、「飲酒」に関しては「向上した」の割合が半分弱と他の対策に比べて低く、睡眠の質の向上への実感にはつながりにくいようです。また、「通院している/通院した」人は、「向上しない」の割合が他の対策に比べて低く、医師へ相談することで睡眠の改善の糸口をつかめている人が多いことが考えられます。
【調査概要】
調 査 期 間:2018年1月24日~1月26日
調 査 方 法:インターネットを利用し睡眠に関する実態をアンケートで調査
調査パネル:楽天ウェブ検索利用モニタ
調 査 対 象:全国20歳以上の男女(計2142サンプル ※男性:50.5%、女性:49.5%)
集 計 方 法:性年代別人口とネット利用率に合わせたウェイトバック集計
※本リリースの調査結果をご利用いただく際は「セブンドリーマーズ調べ」と明記ください
【本調査結果に関する専門家からのコメント】
相思相愛なのに“夜の家庭内別居”
筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構 佐藤 誠 教授
「夫婦で眠る人ほど睡眠の満足度が高い」ことが、今回のアンケート調査で明らかになりました。
約20万年前に地球上に誕生した我々人類(ホモサピエンス)は、日中明るい時に活動して食物を獲得し、夜は安全を確保できる場所で寝ることが基本生活でした。暗黒の世界となる夜活動するのは、悪魔か、泥棒(夜盗)か夜警だけで、夜は最も 恐怖な時間帯で安全を確保して寝るしかなかったのです。夜と睡眠は必要悪であり、いつか太陽が昇らない日が来るのではないか、寝ている間に死んでしまうのではないか、明日は目が覚めないのではないかと、心配していました。19世紀なっても哲学者ショウペンハウエル(1788-1860)が、「睡眠は死から借りた行為である。睡眠は生命を維持するために、死から借りるもので ある。」という名言を残すほどです。
赤ちゃんは母親に抱かれて安心して眠ります。「夫婦で眠る人ほど睡眠の満足度が高い」という今回の結果に感動しました。現代のような平和で治安が良い日本であっても、隣に信頼する人が居ると安心して眠るのですね。
この夜の夫婦愛を壊す原因が「いびき」です。今回のアンケートでは、女性の44%が、男性の30%がベッドパートナーの「いびき」が うるさいことを気にしています。私は、医師として30年以上、「いびき」が主症状である睡眠時無呼吸の診療を専門としてきました。そして、睡眠時無呼吸であるベッドパートナーの「いびき」がうるさすぎて、夜は別室で寝る夫婦が多いことを知りました。私は、この現象を睡眠時無呼吸による“夜の家庭内別居”と定義しています。また、“夜の家庭内別居”であるがために、ベッドパートナーの睡眠時無呼吸に気づかないことも少なくありません。寝ている間に、息の通り道である上気道の一部が狭くなって発生する音が「いびき」です。狭くなった上気道が閉じてしまうと「無呼吸」になります。「いびき」をかいている人の7割は「睡眠時無呼吸」との報告もあります。睡眠時無呼吸は太った男性に多いのですが、女性や太っていなくても「いびき」をかいて「無呼吸」になる人も少なくありません。
「睡眠時無呼吸」が重症なると、居眠り運転による交通事故や、心疾患、脳疾患、生活習慣病になる確率も高くなります。たかが「いびき」、迷惑な「いびき」と考えないで、ベッドパートナーの「いびき」を観察してみましょう。「無呼吸」にはなっていませんか?
※睡眠健康推進機構では、睡眠健康への意識を高めるために春と秋の年2回、「睡眠の日」を制定。春の「睡眠の日」の3月18日は、世界睡眠医学会が「世界睡眠の日」としている。
【調査結果】
理想的な睡眠時間は平均7.3時間に対し、平日の睡眠時間は平均6.1時間
理想の睡眠時間と実際の睡眠時間を調査したところ、男女どの年代も平均して1時間以上も理想と実際の睡眠時間に差があることがわかりました。休日でさえ、理想に近づけない日本の睡眠事情が垣間見えます。
一人で寝ている人は全体で58%。年齢が高くなるほど夫婦で寝ている人の割合が高い
睡眠関連ワードの認知度ランキング、1位は「不眠症」意外に低い「睡眠負債」
睡眠に関する病気のワードとして、認知度が最も高かったのは「不眠症」(69.9%)で、次いで睡眠時無呼吸症候群 (59.7%)、夢遊病(56.8%)の順となりました。「睡眠負債」は2017年の『ユーキャン新語・流行語大賞』トップテンに ランクインしましたが、認知度は24.2%であと一歩のようです。疾患名の方が認知度が高いということは、悩まれている方が多いことが想像できます。
3人に1人は睡眠に対する何らかの不満を持っている
睡眠に関する満足度について聴取したところ、睡眠に「満足」「やや満足」と回答した人は合わせて約40%、逆に「不満」「やや不満」と回答した人は合わせて約35%で、国内の20代以上の男女のうち、3人に1人は現在の睡眠に満足していない状況であることがわかりました。
睡眠に関してどのようなことを悩んでいるのか、アンケートでさらに詳しく聴取しました。
睡眠に対して悩んでいることでは男女間での差が明らかに!
― 女性は「なかなか寝付けない」、男性は「いびき」や「無呼吸」の悩みも
睡眠に対して悩んでいることをたずねたところ、最も多かった悩みは「朝起きても眠気を感じる」で全体の31.7%、 次いで「寝ても疲れがとれない(30.7%)」や「睡眠の質が悪い(27.0%)」が続きました。
特に女性は、朝の眠気・疲労に加え、「なかなか寝付けない」といった悩みを挙げた割合が男性よりも高く、一方の男性では、「いびきをかいている」や「無呼吸になることがある」など「いびき」に関する悩みの割合が女性よりも高くなっていました。
“他の人と一緒に寝るときに、気になること”のトップは「いびきがうるさいこと」
睡眠に関する悩みの男女差の傾向は、“他の人と一緒に寝るときに、気になること”の結果にも顕著にあらわれていました。 睡眠時に他の誰かと一緒に寝ている人を対象に、相手の睡眠で気になることを選んでもらったところ、女性は一緒に寝ている人の「いびき」が気になると回答した人が44.2%で、「気になることはない」の数値(42.3%)よりも高い結果に なりました。男性は自身の「いびき」に悩み(前問参照)、女性は、一緒に寝ている人の「いびき」が気になってなかなか寝つけない、という状況が考えられます。
1人よりも夫婦で寝ている人の方が、睡眠への満足度は高い
一方で、「一緒に寝ている人」別に睡眠に関する満足度を調べたところ、「夫婦のみ」と回答した人の満足度(「満足」「やや満足」の合計値)が最も高くなりました(48.5%)。「いびき」など気になることはあるにせよ、夫婦で寝ることの 安心感が満足度につながっているのかもしれません。
「いびき」について悩む人の約半数は原因がわからないまま、症状に悩まされている
睡眠中に最も悩んでいることが「いびき」と回答した人に対して、その原因をたずねたところ、約半数の人が「(原因が) わからない/思いあたるものはない」と回答しており、原因がよくわからないまま、いびきの症状に悩まされている人が 多い様子がうかがえます。
「耳栓」や「マットレス」などの対策をした人のうち、7割以上が睡眠の質が向上したと回答
「通院している」人は睡眠の質が向上したと回答した人が多い
最後に、睡眠の質の改善に向けて対策をした人を対象に、どのような対策をしているのかをたずね、向上した/やや向上 した/どちらともいえない/あまり向上しなかった/向上しなかった/の5段階で自己評価をして貰いました。 対策をしている人が多かった項目は「部屋の明るさを調整している」「暖かい飲み物を飲む」などがあがりました。「向上した」「やや向上した」を含む「向上した 計」の割合が高い対策は、「耳栓」「アプリ」「身体にあったマット レス」の使用があがっています。一方、「飲酒」に関しては「向上した」の割合が半分弱と他の対策に比べて低く、睡眠の質の向上への実感にはつながりにくいようです。また、「通院している/通院した」人は、「向上しない」の割合が他の対策に比べて低く、医師へ相談することで睡眠の改善の糸口をつかめている人が多いことが考えられます。
【調査概要】
調 査 期 間:2018年1月24日~1月26日
調 査 方 法:インターネットを利用し睡眠に関する実態をアンケートで調査
調査パネル:楽天ウェブ検索利用モニタ
調 査 対 象:全国20歳以上の男女(計2142サンプル ※男性:50.5%、女性:49.5%)
集 計 方 法:性年代別人口とネット利用率に合わせたウェイトバック集計
※本リリースの調査結果をご利用いただく際は「セブンドリーマーズ調べ」と明記ください
【本調査結果に関する専門家からのコメント】
相思相愛なのに“夜の家庭内別居”
筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構 佐藤 誠 教授
「夫婦で眠る人ほど睡眠の満足度が高い」ことが、今回のアンケート調査で明らかになりました。
約20万年前に地球上に誕生した我々人類(ホモサピエンス)は、日中明るい時に活動して食物を獲得し、夜は安全を確保できる場所で寝ることが基本生活でした。暗黒の世界となる夜活動するのは、悪魔か、泥棒(夜盗)か夜警だけで、夜は最も 恐怖な時間帯で安全を確保して寝るしかなかったのです。夜と睡眠は必要悪であり、いつか太陽が昇らない日が来るのではないか、寝ている間に死んでしまうのではないか、明日は目が覚めないのではないかと、心配していました。19世紀なっても哲学者ショウペンハウエル(1788-1860)が、「睡眠は死から借りた行為である。睡眠は生命を維持するために、死から借りるもので ある。」という名言を残すほどです。
赤ちゃんは母親に抱かれて安心して眠ります。「夫婦で眠る人ほど睡眠の満足度が高い」という今回の結果に感動しました。現代のような平和で治安が良い日本であっても、隣に信頼する人が居ると安心して眠るのですね。
この夜の夫婦愛を壊す原因が「いびき」です。今回のアンケートでは、女性の44%が、男性の30%がベッドパートナーの「いびき」が うるさいことを気にしています。私は、医師として30年以上、「いびき」が主症状である睡眠時無呼吸の診療を専門としてきました。そして、睡眠時無呼吸であるベッドパートナーの「いびき」がうるさすぎて、夜は別室で寝る夫婦が多いことを知りました。私は、この現象を睡眠時無呼吸による“夜の家庭内別居”と定義しています。また、“夜の家庭内別居”であるがために、ベッドパートナーの睡眠時無呼吸に気づかないことも少なくありません。寝ている間に、息の通り道である上気道の一部が狭くなって発生する音が「いびき」です。狭くなった上気道が閉じてしまうと「無呼吸」になります。「いびき」をかいている人の7割は「睡眠時無呼吸」との報告もあります。睡眠時無呼吸は太った男性に多いのですが、女性や太っていなくても「いびき」をかいて「無呼吸」になる人も少なくありません。
「睡眠時無呼吸」が重症なると、居眠り運転による交通事故や、心疾患、脳疾患、生活習慣病になる確率も高くなります。たかが「いびき」、迷惑な「いびき」と考えないで、ベッドパートナーの「いびき」を観察してみましょう。「無呼吸」にはなっていませんか?
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