沖電線、次世代インターフェースに対応した「CoaXPressケーブル」を販売開始
大容量・高速伝送を実現し、ニーズや用途に応じた豊富なラインアップを用意
CoaXPressケーブル
沖電線株式会社(社長:来住 晶介、本社:神奈川県川崎市、以下 沖電線)は、画像検査装置などのマシンビジョン(注1)システムに使用される次世代インターフェースCoaXPress規格(注2)に対応した最大25Gbpsの高速伝送を可能とする「CoaXPressケーブル」を開発し、2016年5月20日より販売を開始します。
画像検査装置などに搭載されるマシンビジョンシステムでは、被対象物の微細化に対応するために画像の高精細化と、タクトタイム(注3)の短縮に向けて、画像伝送の高速化が進んでいます。現在、マシンビジョン用インターフェースとして普及しているカメラリンク規格(6Gbps)を大きく上回る、最大25Gbpsの高速伝送が可能なCoaXPress規格が、次世代のインターフェースとして注目されています。
沖電線ではCoaXPress規格の今後の普及を見据え、新たなマシンビジョン用インターフェースケーブルとして「CoaXPressケーブル」を開発しました。多様なユーザーニーズにお応えする商品ラインアップとして、伝送性能に優れる「標準タイプ」と狭スペースでの配線に適した「細径タイプ」をベースに、それぞれコストパフォーマンスに優れる「固定配線用」と曲げや捻りに対して優れた耐久性を備えた「可動配線用」を用意しました。
「標準タイプ」は、15m以上の長距離伝送が可能で配線が長くなりがちな液晶検査装置などの大型機器に適しています。「細径タイプ」は、「標準タイプ」に比べ約40%の細径化(当社比)が図られており、配線スペースが確保しにくい小型機器へも使いやすい仕様となっています。また、産業用機器に搭載されるマシンビジョンシステムでは被写体に合わせてカメラが移動する機構を備えることが多く、ケーブルに可動耐久性が求められるため、このニーズに対応した「可動配線用」を用意しました。
沖電線では、今後も多様化するニーズに対応したマシンビジョン用ケーブルの開発に積極的に取組んでまいります。
主な仕様
BNCコネクター
特長
・伝送速度6.25Gbps/レーンに対応。
4レーン接続で最大25Gbpsの高速伝送に対応。
・用途に応じて選べる固定配線用と可動配線用のそれぞれに伝送距離によって選べる標準タイプと細径タイプの全4品種をラインアップ。
・コネクターは BNCコネクター、DINコネクターに対応。
・可動耐久性 摺動(注4)約300万回以上(R=50mm、可動配線用のみ)
DINコネクター
販売計画
販売時期:2016年5月
販売目標:5千万円/年
用語解説
※1:マシンビジョン
基板実装装置や製品ラベル印刷装置などに使用され、1台以上のカメラ、光源、画像取り込み装置、画像処理装置によって、外観や印刷欠損などの判別を行うシステム。
※2:CoaXPress規格
デジタルインターフェース規格のひとつ。1本のケーブルで最高6.25Gbps(4本の同時接続で最高25Gbps)の高速通信を可能とし、他のデジタルインターフェースでは難しいとされる100mを超える長距離伝送に対応できるのも特長。マシンビジョンシステムにおいて次世代を担うインターフェースとして注目されている。
※3:タクトタイム
製品を1つ造るのに必要となる時間もしくは間隔。
※4:摺動
ケーブルをU字状に曲げ、直線状に滑らせながら、繰返し往復運動させる動作のこと。
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