「Remotouch」にセラピューティック・ケア®の手技を提供
大阪・関西万博に、86歳のセラピストの「タッチ」が登場
このたび、認定NPO法人 日本セラピューティック・ケア協会(以下、「協会」)では、トヨタ紡織株式会社(以下「トヨタ紡織(株)」)が開発したリラックスシート「Remotouch」(リモタッチ)への技術協力を行いました。
「Remotouch」は、2025年日本国際博覧会(以下「大阪・関西万博」)の日本電信電話株式会社(以下、「NTT」)のパビリオン内の限定公開ブースにて、展示・実証実験を行っています。

「Remotouch」は人肌のようなぬくもり、タッチセラピーの繊細な力加減で肩を優しく撫でる動きによりリラックスさせることを目的としたシートで、開発時には、協会名誉理事長である86歳のセラピスト、秋吉美千代が「セラピューティック・ケア®」の技術を提供しました。
大阪・関西万博では、一般向け公開ではないクローズエリアでの実施となりますが、NTTの次世代情報通信基盤(IOWN)を活用した様々なユースケースの創出のひとつとして、「Remotouch」をIOWN で接続し、遠隔地にいるセラピストの手のぬくもりや優しいタッチをリアルタイムで伝えます。
期間中の一部日程では、秋吉が実際にNTTの施設に設置された「Remotouch」を操作し、数キロ離れた万博会場内の「Remotouch」に座った体験者に施術を届ける実証実験により、ふれあいを通じたコミュニケーションを提案します。
■「Remotouch」について
詳細は、トヨタ紡織(株)ウェブサイトでご確認ください。
https://www.toyota-boshoku.com/jp/news/250331-4.html
■展示および実証実験について
詳細は、NTTウェブサイトでご確認ください。
https://group.ntt/jp/newsrelease/2025/03/21/pdf/250321aa.pdf
■トヨタ紡織への技術協力について
トヨタグループであるトヨタ紡織(株)は、内装システムサプライヤーとして主に自動車用シート、内外装、ユニット部品を製造・販売しています。
トヨタ紡織(株)が“手のぬくもりで癒やされる”時間と空間の提供を目指し、リラクゼーション・システムの開発に取り組まれる過程で、協会名誉理事⻑である秋吉美千代がセラピューティック・ケア®の⼿技を提供。
トヨタ紡織(株)ではセラピューティック・ケア®の3つの手技のうち、ストレスの影響を受けやすい肩から背中をケアする「ネック&ショルダーケア」のリラクゼーション効果に注目し、慶應義塾⼤学とモーションリブ㈱の最先端技術「リアルハプティクス®」(⼒触覚伝送技術)により再現されました。
なお、完成第1号は2023年1⽉5⽇〜8⽇にアメリカ・ラスベガスで開催されたCES(Consumer Electronics Show)のトヨタ紡織㈱のブースにて「リモートタッチセラピー」(Remote Touch Therapy )として限定公開されました。
■セラピューティック・ケア®および日本セラピューティック・ケア協会について
セラピューティック・ケア®は「治療⼒のあるケア」の意味で、英国⾚⼗字社が1996年に考案した、肩や背中、⾸や⼿、脚などを、⼀定の圧をかけながら洋服の上から撫でることで、オキシトシンの働きにより⼼⾝のストレスを軽減するタッチセラピー。
⽇本セラピューティック・ケア協会は、福岡県認定による認定NPO法人として、セラピューティック・ケア®を通じ、高齢者施設や緩和ケア病棟、被災地、子育て支援等、さまざまな社会貢献活動を⾏っている。
■秋吉美千代について
結婚から40年、専業主婦として⼦育てと義⺟の在宅介護に明け暮れる。
1999年、60歳で訪れたイギリスでライフワークとなるセラピューティック・ケア®に出会い、ケアの考案者の一人である英国赤十字社のサイアン・スコット氏から日本での普及を託されて帰国。
以来ボランティアとして全国で精力的に活動を続け、86歳になる現在も、⾼齢者や病⼈、被災者、⼦育て中の⺟親など多くの⼈々を⼿のぬくもりで癒している。
認定NPO法⼈ ⽇本セラピューティック・ケア協会
本部事務局 担当:樋口
福岡県太宰府市五条2-6-1-202
TEL:092-928-1546(平⽇10:00〜16:00)
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