ファイテックが岩手・大船渡の大規模山林火災への追加の支援物資を寄贈

過酷な消火活動を行う消防隊員の皆様を支えたいという思いで、カップラーメン1,744個を支援物資として寄贈

ファイテック

2025年3月24日 19時56分

　岩手県大船渡市で発生した山火事は、平成以降最大規模の被害をもたらし、多くの住民が避難を余儀なくされました。株式会社ファイテック（本社：愛知県大口町、代表取締役社長：林富徳、以下「ファイテック」）は、2025年3月1日、消火剤の製造メーカーとして、この非常事態に際し、林野火災用消火剤「FOREST DEFENDER（フォレスト・ディフェンダー）」を1,000L（100トンの水に使用可能な量）寄贈いたしました。

　さらに支援の追加として、3月5日～8日にかけて現場で過酷な消火活動に従事されている消防隊員の皆様を支援するため、追加の支援物資としてカップラーメン合計1,744個を寄贈いたしました。

　消防隊員の皆様は、日中は山を登りながら火災の最前線で消火活動を行い、夜間は体育館で寝泊まりするという過酷な環境の中で活動されています。

　ファイテックは、少しでも支援の手を差し伸べることができればと考え、この寄贈を決定いたしました。

【寄贈した支援物資の詳細】

大船渡消防署（岩手県大船渡市）
カップラーメン 204個（17ケース）

夢アリーナたかた（岩手県陸前高田市）
駐在消防隊：青森県、秋田県、山形県、福島県消防隊
カップラーメン 540個（27ケース）

釜石市市民体育館（岩手県釜石市）
駐在消防隊：新潟県、茨城県、栃木県消防隊
カップラーメン 480個（24ケース）

気仙沼市総合体育館（宮城県気仙沼市）
駐在消防隊：神奈川県消防隊
カップラーメン 360個（18ケース）

住田町社会体育館（岩手県気仙郡住田町）
駐在消防隊：東京消防庁
カップラーメン 160個（8ケース）

　ファイテックは、過去には栃木県足利市の林野火災でもFOREST DEFENDERを寄贈し、消火活動を支援してまいりました。今後も、防災・減災のための技術開発と支援活動を積極的に行い、災害対応に貢献してまいります。

　被災された方々の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

森林火災用消火剤「FOREST DEFENDER」について

　FOREST DEFENDER（フォレストディフェンダー）は、森林火災に対する次世代技術として、森林火災によって発生する二酸化炭素の放出や森林資源減少などの被害の拡大を防止するための消火剤です。

　水で1％〜6％に希釈して散布するだけで、高い消火能力を発揮します。また、従来製品に比べて高い難燃性能により、防火帯設置能力に優れ、効果的に火災の延焼を防止できます。さらに、淡水だけでなく海水で希釈しても消火能力に影響がない耐塩性能を持つ消火剤です。

　また、界面活性剤を使用せず、肥料に近い成分のため、植物の生育に悪影響を及ぼさない、環境に優しい消火剤です。

　この林野火災用消火剤「FOREST DEFENDER（フォレスト・ディフェンダー）」と、防衛史上初めて試験に合格し採用されたヘリコプター用消火剤注入システム「FEI（Fitech Easy Injection）」を使用した「次世代空中消火システム」については、日本火災学会に論文が掲載され、その有効性が高く評価されています。

　今後、日本の空中消火活動において、大きな期待が寄せられています。

FEI（Fitech Easy Injection）について

FOREST DEFENDER と FEI（Fitech Easy Injection）を使用した陸上自衛隊での実際の写真

　FEI（Fitech Easy Injection）は、株式会社ファイテックが自衛隊の協力のもと開発した、先進国世界基準のヘリコプター用空中消火バケツ専用消火剤注入システムです。林野火災の消火に優れた能力が認められ、陸上自衛隊や消防庁が行う林野火災の消火活動にも使用されています。

特長

ボタンを押すだけで簡単に消火剤を注入可能
ボタンを一押しするだけで簡単に操作することができるため、少人数での運用が可能です。
設定した量を正確に計量して注入可能
火災の状況に応じて任意の希釈濃度を設定することができ、正確に量を測定して注入することが可能です。
あらゆるヘリコプターで使用可能
FEI（Fitech Easy Injection）は、あらゆるヘリコプターのユーティリティ電源で使用することが可能です。火災の状況に応じて任意の希釈濃度を設定し、設定した量の消火剤を正確に計量して注入することが可能です。
航空機に安全に使用可能
FEI（Fitech Easy Injection）は、防衛省の電磁干渉試験に合格した航空機用資機材です。