OTA上位30施設の半数はAIに推薦されず──CHILLNNの3つのAI検索調査が雑誌『ホテル旅館』に掲載
宿泊施設探しにおけるAI利用動向の3つの調査が雑誌『ホテル旅館』に掲載されました。ゲストは複合条件やニッチなニーズでAIで宿探しをしており、OTA上位とAI推薦施設には大きな差がありました。
宿泊施設向け予約システム「CHILLNN」を提供する株式会社CHILLNN(本社:京都府京都市、代表取締役CEO:永田 諒)が実施した3つの「宿泊施設探しにおけるAI利用動向調査」の結果が、ホテル・旅館業界の専門誌『ホテル旅館』10/11月号(9月22日発売)に掲載されました。調査では、OTAで上位30位に入る施設のうち半数がAIに一度も推薦されないなど、宿泊業界のAI検索の実態が明らかになりました。

■ 背景:見えにくい「AI検索上の宿の姿」
旅行者の情報収集において、ChatGPTやGoogle AI Overview(AIによる概要)などの生成AIに宿探しを相談する動きが広がっています。
一方で、宿泊施設の視点に立つと、OTAの掲載順位や検索順位とは異なり、AI検索上の実態はつかみにくいのが現状です。自施設がAIにどう紹介されているのか・そもそも推薦されているのかを確かめる手段は限られていました。
そこで株式会社CHILLNNは、宿泊施設探しでのAIの使われ方と、AIが推薦する施設の傾向を調査しました。
■ 調査概要
調査期間:2026年3月〜6月
調査モデル:ChatGPT、Gemini、Google AI Overview
調査エリア:浅草・箱根・金沢・京都・名古屋・那覇
比較OTA等:じゃらんnet・楽天トラベル・Booking.com・一休.com・Googleマップの検索結果上位30施設
3種類の調査を実施しました。
調査①「AI検索で宿を選んだ人は7%、ただしインバウンドは21%——AI検索の利用実態調査」
調査②「AIから推薦されるホテルとは? 日本初の大規模リサーチ報告」
調査③「AIは"こだわり"をどう読むか?ニッチなプロンプトで変わるホテル推薦」
(※日本初:2026年4月時点、弊社調べ)
■ 主な調査結果
① 宿探しのプロンプトは「複合条件」と「ニッチなニーズ」が中心
CHILLNNで予約を完了したユーザー2,528名に対してアンケートを実施し、AI利用者が実際に入力したプロンプト67件を分析しました。その結果、プロンプトは大きく5つのカテゴリに分類されました。「車中泊・キャンプ・アウトドア型」「エリア×体験の複合型」「こだわり設備・条件型」「ペット同伴・子連れ型」「外国語による詳細条件指定」で88.1%を占める結果です。
ユーザーがAIに入力する宿探しの質問は、たとえば「長崎で、美術館や海沿い散歩を中心に静かに過ごせる一人旅向けの宿」など、複数の条件を組み合わせたものやニッチなニーズを含むものが大半で、従来のOTAの検索・絞り込み機能では調べにくい内容でした。

また、AIで宿を選んだ日本語ユーザーは7%だったのに対し、外国語ユーザーは21%と3倍の差がありました。インバウンドが日本の宿を探すのにAIを活用していることがうかがえます。
② OTA上位施設の半数は、AIに一度も推薦されない
日本の6都市において、OTA4媒体あるいはGoogleマップの上位30位以内に入った720施設がAIに推薦されるか調べたところ、半分超の50.4%は、AIに一度も推薦されませんでした。AI推薦される施設は、メディアサイトや口コミサイトを含む多種のwebサイトに掲載され、インターネット上の情報が多様であることがわかりました。


③ ニッチな条件では、OTA上位外の施設が推薦される
AIにニッチでパーソナライズされたプロンプトを入力すると、すべてのエリアでOTAの上位には入らない施設がAIに推薦される傾向が見られました。
OTA上位でない施設がAIに推薦される割合は、通常のプロンプトに比べてニッチなプロンプトで6都市平均+18.0pt高く、最も差が大きかった金沢では+35.0ptでした。
プロンプトの例:「金沢へパートナーの誕生日旅行に行きます。センスの良いパートナーが喜んでくれそうな建築・インテリアにこだわりがあるホテルを5つ教えてください」
■ 調査結果を踏まえた、宿泊施設への提言
①自施設のAI検索上の「見え方」を確認する
まずは、主要なAIに宿探しの質問を入力し、自施設が推薦されるか、どのように紹介されるかを把握することを推奨します。
②ニッチな条件を言葉にした情報をオンライン上に整備する
「どんな人の、どんな過ごし方に合う宿か」を具体的に言葉にし、公式サイトや予約ページなどで発信することを推奨します。
③インバウンド向けの施設は、英語のニッチコンテンツも整備する
本調査②③は日本語のプロンプトを対象としたものですが、調査①により訪日外国人旅行者は母国語でAIに宿を相談する場合があることがわかりました。日本語と同じように、ニッチな条件や過ごし方を英語でも言葉にし、発信しておくことを推奨します。
■ 掲載情報
掲載媒体:『ホテル旅館』(株式会社柴田書店)
掲載号:2026年10/11月号
発売日:9月22日
掲載ページ/記事タイトル:AI検索の利用実態調査レポート(2026年5月)(p.38-39)
■ 今後の展開
株式会社CHILLNNは今後も、宿泊業界のAI検索に関する調査を続け、結果を発信していきます。あわせて、予約システム「CHILLNN」のAIO(AI検索最適化)強化機能を通じて、宿泊施設がAI検索上で自施設の魅力を伝えられるよう支援していきます。
会社概要 「CHILLNN」について
株式会社CHILLNNは、「ブランドを生み、育てる ただひとつの宿泊予約システム」をコンセプトに、宿泊施設向けの自社予約エンジン「CHILLNN(チルン)」を提供しています。
ホテル運営のノウハウをもとに開発されたCHILLNNでは、雑誌のようなUIの予約ページをノーコードで作成できます。オプション販売・宿泊券販売・日帰り販売など、豊富で柔軟な機能を追加料金なしで利用可能です。さらに、AIO強化や、Google Maps上での集客を高めるMEO対策にも対応し、施設への検索流入を多角的にサポートします。ブティックホテル、ラグジュアリーホテル、民泊、一棟貸し、グランピング、キャンプ場など、全国2,100施設以上のあらゆる施設タイプで導入されています。
会社情報
会社名:株式会社CHILLNN
代表者:代表取締役CEO 永田 諒
所在地:京都府京都市下京区花屋町通櫛笥西入薬園町174-9
設立:2018年8月
URL:https://service.chillnn.com/
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