NPOカタリバ、公立中学校の空き教室を活用し“子どもたちの居場所・リビングルーム”をつくるプロジェクトを始動

〜5/24より生徒・教員・地域住民で「どんな場にするかワークショップ」を開催〜

認定特定非営利活動法人カタリバ(本部:東京都杉並区、代表理事:今村久美、以下カタリバ)は、足立区立花保中学校と協働し、学校内に子どもたちのための居場所「リビングルーム」を設立する「リビングルームプロジェクト」を開始しました。これにあわせ、学校や生徒、地域の方々と場所づくりのための第1回目ワークショップを開催することになりましたのでお知らせします。

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■深刻化する教員不足と負担増加。学校だけではなく社会全体で子どもを見守る時代へ。


近年、定年退職などを理由にする教員の大量離職や産休・育休取得者の増加、特別支援学級の増加などを背景に「教員不足」が問題になっています。

文部科学省が昨年度初めて行った全国調査(※1)では、4月の始業日の時点で公立の小中学校や高校などで合わせて2558人の教員不足が明らかになりましたが、2022年度も厳しい教員不足の状況が報告されているとして、文部科学省による全国の教育委員会への緊急通知も出されています。

また、教員の残業時間の多さなども指摘されていますが、当該教科の教師がいないことにより、当該教科の必要な授業を行えていないケースや、管理職が学級担任を代替するケースもあるなど、教員不足によるさらなる負担も大きな課題として取り上げられています。

文部科学省の学校現場における業務改善のためのガイドラインの「地域との協働の推進による学校を応援・支援する体制づくり」という項目には

“ 子供の教育を充実したものとしていくためには、学校のみで対応していくことは困難であり、学校・家庭・地域が、教育や子供の成長に対する役割と責任を分かち合い、相互に連携・協力しながら社会総掛かりで取り組んでいく必要がある。(※2)”

とあり、子どもたちを学校だけで見守ることは難しく、社会全体で子どもを取り巻く環境を整備していく必要性が示されています


※1:文部科学省『「教師不足」に関する実態調査 』令和4年1月
https://www.mext.go.jp/content/20220128-mxt_kyoikujinzai01-000020293-1.pdf

※2:文部科学省『学校現場における業務改善のためのガイドライン』P29
https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2017/04/05/1297093_4.pdf


■カタリバと足立区立花保中学校が協働し、校内の「新たな子どもの居場所」を立ち上げ

カタリバは、放課後の時間などに学習支援を行ったり、体験プログラムを実施したり、時には食事の提供も行う、中高生が安心して自由に過ごせる居場所を運営しています。

地域の方々の協力を得ながら、子どもたちにとって学校でも家でもない安心安全な第三の居場所(サードプレイス)を築いてきました。

また、東京都足立区の足立区立花保中学校(以下、花保中学校)は、2021年度より、学校と保護者・地域住民が協働して学校づくりに取り組む「コミュニティ・スクール」への転換を図っています。

学校を開放して地域の人材とともに学校をつくる「開かれた学校づくり」に舵を切った花保中学校と、子どもたちのためのサードプレイス運営で得たノウハウや知見を学校内で活かせないかと考えていたカタリバが出会い、学校の中に子どもたちのための新たな居場所をつくる取り組み「ASK-After School Katariba」が始まりました。
 

活動の様子活動の様子


2021年度の取り組みでは、校内に生徒たちのための新たな学び場を開設。週に1度、職員会議で先生たちが不在となる時間の裏側で、カタリバのスタッフが学習支援を行ったり、長期休暇(冬休み)中には、「冬期特別版After School Katariba」と題して中学三年生の受験対策+昼食提供(地域のNPOや飲食店と連携)を行いました。

そうした活動の中で、「全校生徒の約1割がASKに通うようになった」「継続的に通ううちに学習習慣が身につき、テストの点数が上がった」「ASKが登校に不安を抱える生徒にとって、心のよりどころになった」といった変化が現れ始めています。


■5月24日より、生徒・教員・地域住民で「どんな居場所にするかワークショップ」を開催

前述の結果をもとに活動の意義を大きくとらえ、日々の勉強やテスト対策、受験対策といった学びの場にとどまらず、お家のリビングルームのように、生徒たちがもっと安心安全に、自由に過ごすことができて、さまざまな学びのきっかけにつながることができるような校内の居場所づくりを目指し、カタリバと花保中学校が協働で、校内に子どもたちの居場所をつくるプロジェクト「リビングルームプロジェクト」を立ち上げることになりました。

その場をどのようにつくるかというワークショップを、これから生徒、教員、地域の方々、カタリバで行い、アイディアをまとめ、全員で設計していきます。第1回目の5月24日を皮切りに全2回開催。みんなでつくる学校内の居場所がどんな場所になるのか。関係者一同今から楽しみでワクワクしています。

<ワークショップ概要>
日時:5月24日(火)15:00~16:00、6月1日(水)16:00~17:00
場所:足立区立花保中学校内 パソコン準備室
内容:参加者全員で模造紙にアイデアを出してブレインストーミングしたり、話し合うなどしながらリビングルームをどのような場所にしたいか企画案を考えます。
参加者:足立区立花保中学校の先生方、生徒の皆さん、中学校区地域の方々など
※本ワークショップは、報道関係者の皆様にのみ公開いたします。
取材をご希望の方は、カタリバ取材依頼フォームより取材希望の旨ご連絡いただけますようお願いいたします。
※ワークショップの日時・内容は変更となる可能性がございます。
予めご承知おきください。

花保中学校とカタリバで協働してプロジェクトを推進し、地域の方々の力も借りながら、カタリバの居場所運営のノウハウを学校という場所に合うかたちに変換していきます。活動の過程や成果をまとめ、今後は足立区をはじめとする他の学校にも展開していくことを目指します。


■認定特定非営利活動法人カタリバとは

どんな環境に生まれ育った10代も、未来を自らつくりだす意欲と創造性を育める社会を目指し、2001年から活動する教育NPOです。高校への出張授業プログラムから始まり、2011年の東日本大震災以降は子どもたちに学びの場と居場所を提供するなど、社会の変化に応じてさまざまな教育活動に取り組んでいます。

<団体概要>
設立   :2001年11月1日
代表   :代表理事 今村久美
本部所在地:東京都杉並区高円寺南3-66-3 高円寺コモンズ2F
事業内容 :高校生へのキャリア学習・プロジェクト学習プログラム提供(全国)/被災地の放課後学校の運営(宮城県女川町・岩手県大槌町・福島県広野町・熊本県益城町)/災害緊急支援(西日本豪雨、令和元年東日本台風、熊本豪雨)/地域に密着した教育支援(東京都文京区・島根県雲南市・島根県益田市)/困窮世帯の子どもに対する支援(東京都足立区)
URL   : https://www.katariba.or.jp/


■問い合わせ

取材に関するお問い合わせは下記フォームにご入力ください。
https://www.katariba.or.jp/report/
(担当:カタリバ広報 山本)
プロジェクトに関するお問い合わせは下記迄ご連絡ください。
・a.base-staff@katariba.net
(担当:前林)





 
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