双日、環境先進市場である欧州の電力小売事業に参入
スペインなどにおいて100%再生可能エネルギー由来電力の供給事業を展開
双日株式会社(以下「双日」)は、双日欧州会社を通じて、スペインの電力・ガス小売事業者大手の S.A.(以下「Nexus Energia」)による第三者割当増資を引き受け筆頭株主となり、日本企業として初めてスペインの電力小売事業に参画します。
Nexus Energiaは、スペイン・ポルトガル・メキシコの3カ国で電力小売事業を運営しており、欧州諸国内における大きな市場の一つであるスペインにおいて旧国営電力会社5社を除く電力小売事業者の中で、年間電力販売量ベースで五指に入る規模です(2020年の電力販売量:3.8TWh)。官公庁・中小企業向け電力小売に強みがあり、販売電力量の100%が再生可能エネルギー由来であることが特徴で、また、スペイン1部リーグに所属するサッカークラブのファンクラブ会員に対してファンサービスを組み込んだ電力プランなども提供しており、過去3年にわたり毎年20%超のペースで売上が拡大しています。
欧州グリーンディール政策や環境意識の高まりの影響を受け顧客ニーズが多様化する中で、双日は、長年国内外で培った再生可能エネルギー発電事業の開発・運営の知見・ノウハウと、Nexus Energiaのスペイン国内における広範な顧客網・強固な販売ネットワークや事業基盤を掛け合わせることで、Nexus Energiaが現在展開している電力小売事業・顧客の電力使用量最適化・省エネルギーサービスに加え、EaaS(Energy as a Service)事業(※1)やBaaS(Battery as a Service)(※2)事業にあたる屋根置き太陽光発電・EVおよびその周辺インフラ・蓄電システムに関連するサービスも提供します。
双日は、今年4月から開始した3カ年計画である「中期経営計画2023」の中で、電力・インフラ事業分野における周辺・サービス事業への領域の拡大、マーケットニーズや社会課題の解決を起点とした事業による企業価値向上の実現を目指しています。昨今、世界的に脱炭素への取り組みならびに電力自由化が加速している流れを捉え、環境先進地域である欧州にて電力小売事業のノウハウを蓄積した上で、日本ならびに成長著しい東南アジア地域などにおいて市場・顧客のニーズに応えられる電力サービスを展開していきます。
(※1)EaaS(Energy as a Service): 電気やガスを他のサービスと組み合わせて提供する形態
(※2)BaaS(Battery as a Service): 蓄電池をリースやシェアリングなどのサービスとして提供する形態
(Nexus Energiaの概要)
会社名 | Nexus Energia S.A. |
設立年 | 2000年 |
本社所在地 | C/ Consell de Cent, 42 08014 Barcelona |
代表者 | Oriol Xalabarder |
事業内容 | 電力・ガス小売事業、売電代理事業、太陽光発電事業 |
従業員数 | 連結:191人 (2020年12月時点) |
(スペイン電力市場の特徴)
- 中小企業や公共機関などの電力需要家が、使用電力の調達元を、旧国営電力会社から100%再生可能エネルギー由来電源の供給などの独自のサービスや付加価値を提供する新電力会社に切り替える傾向が顕著。
- 日射や風況の条件が良いこと・近年のコスト低下・政府の政策により、再生可能エネルギーが既に化石燃料由来電源をしのぎ、最も価格競争力を持つ電源となっている。
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