「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」2026年度採択機関の決定について
JST(理事長 橋本 和仁)は、「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」における2026年度採択機関を決定しました。
第7期科学技術・イノベーション基本計画では、ジェンダード・イノベーションの推進や、発明や発見を志向するような科学技術人材の裾野の拡大に向け、理数系教育の充実、女子中高生などの理系進路選択支援の推進を図ることとしています。また、第6次男女共同参画基本計画は、児童・生徒、保護者、教員等における科学技術系の進路への興味・関心や理解を全国的に向上させ、無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)を払拭(ふっしょく)するための理工系分野への興味を深める機会の提供や、情報提供等を通じた理工系分野への進学・職業イメージの向上等の取り組みにより女性の理工系進路選択を促進し、次代を担う女性の科学技術人材を育成することを掲げています。
「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」は、これらを踏まえ、女子中高生の理工系分野に対する興味・関心を高め、理系進路を志すためのさまざまな取り組みを支援します(1件当たりの支援額:上限600万円/年、支援期間:最大3年間)。
本年度の募集は、2026年1月21日(水)から2月18日(水)に行い、24件の応募がありました。その後、外部有識者で構成される委員会にて審査し、その結果をもとに4件の機関を決定しました。これにより、2026年度に本プログラムを実施する機関は全部で15拠点となります。
なお、事業の詳細については以下ウェブサイトをご参照ください。
URL:https://www.jst.go.jp/cpse/jyoshi/
<科学を支え、未来へつなぐ>
例えば、世界的な気候変動、エネルギーや資源、感染症や食料の問題。私たちの行く手にはあまたの困難が立ちはだかり、乗り越えるための解が求められています。JSTは、これらの困難に「科学技術」で挑みます。新たな価値を生み出すための基礎研究やスタートアップの支援、研究戦略の立案、研究の基盤となる人材の育成や情報の発信、国際卓越研究大学を支援する大学ファンドの運用など。JSTは荒波を渡る船の羅針盤となって進むべき道を示し、多角的に科学技術を支えながら、安全で豊かな暮らしを未来へとつなぎます。
JSTは、科学技術・イノベーション政策推進の中核的な役割を担う国立研究開発法人です。
女子中高生の理系進路選択支援プログラム 2026年度採択機関一覧
実施機関名:桜美林大学
企画名:「リベラルアーツ思考に基づく理系進路選択支援プログラム 見つけて、“実は理系”「ディスカバ!サイエンス」」
概要:
日本の学校教育制度の課題の1つとして、高校入学段階までの理系科目への苦手意識から、早期で理系進路選択を敬遠してしまう現状がある。そこで本企画「ディスカバ!サイエンス」は、女子中高生のための出張授業と親子オンライン講座を中心に、体験を通して理系への興味・関心・憧れを引き出す。
その実現においては桜美林大学リベラルアーツ学群の特徴である文理融合の学修手法を重視し、“実は理系”というキーワードで各種プログラムを企画する。
推進においてはキャリア支援プロジェクト「ディスカバ!」の実績に基づき、コーディネーターと大学生メンターが講師を担う。また中学・高校とのネットワークによる広報ノウハウを活用し、年間1,500人の女子中高生参加を目標とする。
実施機関名:岐阜大学
企画名:「ぎふ理系はばたき応援プロジェクト」
概要:
岐阜県は、アジアNo.1航空宇宙産業クラスター形成特区に指定される世界屈指の航空宇宙産業の集積地であると同時に、世界三大刃物産地である関市を擁し、伝統と革新の融合によるものづくり技術の先進地でもある。本企画では、岐阜大学が県内全域の女子中高生・保護者・教員を対象に、岐阜県教育委員会の協力を得て、身近なものづくりを入口として工学の魅力を伝える出前授業、連携企業や関連施設の見学ツアー、プログラミングを用いたロボット講座、進路選択やキャリアパスに関する情報発信を行うことにより、女性比率が最も低い工学分野への興味・関心を喚起し、岐阜県が世界に誇る成長産業に直結した進路選択支援モデルを構築する。
実施機関名:沼津工業高等専門学校
企画名:「(仮)理系の扉を開く富士の国プロジェクト〜みんなで考える「理系の道」〜」
概要:
静岡県東部地域を対象に、理工系分野への関心喚起と進路意識の形成を支援する地域連携プログラムを実施する。本地域では科学探究拠点が少なく、理系進路に関する情報や体験の機会が不足している。そこで、体験講座、企業・研究機関見学、女性技術者や学生との交流に加え、保護者・教員への働きかけや理系教員ネットワークの構築を行い、進路選択を支える環境全体にアプローチする。保護者・教員を進路選択の「伴走者」と位置付け、進路選択を考える環境(保護者・教員など)へのアプローチに重点を置き、「みんなで考える」進路選択を推進する。教育委員会、企業などと連携した持続可能な支援体制を構築し、女子の理工系進路選択の促進と地域人材育成基盤の形成を目指す。
実施機関名:高知工科大学
企画名:「土佐はちきんリケジョ発掘プログラム」
概要:
デジタル社会において数理的素養が文理を問わず不可欠となる中、高知県では人口流出・産業構造・地理的制約により、女子中高生の理工系進路選択が特に困難な状況にある。本企画は、高知工科大学を実施機関とし、県内全高等教育機関・産業界・教育委員会などによるオール高知県体制で、小5から高1までの3段階プログラムを実施する。中核の2年一貫プログラム(中2〜中3)では、出前授業・大学体験・講演会・企業訪問などを同一参加者に段階的に提供する。本学は女子枠入試の導入により理工系女子学生が増加しており、この現役ロールモデルを出前授業のサポート役や座談会の相談役として全取り組みに活用する。さらに、全段階で保護者・教員のアンコンシャス・バイアス払拭にも取り組み、元校長などのコーディネーター配置により学校現場との円滑な連携を図る。支援終了後は産学コンソーシアムによる自立的な継続運営を目指す。
女子中高生の理系進路選択支援プログラム推進委員会 委員一覧

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氏名 |
所属・役職 |
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委員長 |
加藤 昌子(カトウ マサコ) |
四天王寺大学 教育学部 教授 |
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委員 |
荒木 美菜子(アラキ ミナコ) |
埼玉県立戸田翔陽高等学校 教諭 |
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委員 |
安藤 妙子(アンドウ タエコ) |
立命館大学 理工学部 教授 |
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委員 |
河野 孝太郎(コウノ コウタロウ) |
東京大学 大学院理学系研究科附属 天文学教育研究センター 教授 |
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委員 |
関根 千津(セキネ チヅ) |
合同会社RiseWave啓 代表 |
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委員 |
行木 陽子(ナメキ ヨウコ) |
中央大学 商学部 特任教授 |
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委員 |
森川 晋平(モリカワ シンペイ) |
北名古屋市立師勝小学校 校長 |
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委員 |
矢吹 正徳(ヤブキ マサノリ) |
理想教育財団 理事 |
(委員は五十音順)
(所属、役職は2026年3月25日時点)
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