StoryHub、AI時代の企業のストーリーテリングを支援する「StoryHubプラットフォーム」構想を発表
PR、IR、マーケティング、ブランディング、採用広報。各部門のコンテンツ制作、発信をマルチプロダクトで支える基盤構築へ

価値あるストーリーを共創するハブになる"をミッションに掲げるStoryHub株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO:田島将太、以下当社)は、企業のストーリーテリングをマルチプロダクトで一気通貫に支援する新構想「StoryHubプラットフォーム」を発表します。
当社はこれまで、大手出版社、新聞社、テレビ局といったメディア企業を中心に150社以上へAI編集アシスタント型SaaSを提供し、効率的かつ高品質な「コンテンツ制作」を支援してきました。
今回発表する新構想は、そうした実績の中で培ったノウハウと技術を生かし、PR、IR、マーケティング、ブランディング、採用広報など、企業の発信を担うさまざまな部門のストーリーテリングを包括的に支援するものです。
■ 発表の背景 ── ストーリーテリングは、部門横断の経営課題
世界では「ストーリー」は企業価値に直結する経営の変数へ
スマートフォンやSNSの普及、そしてAIの進展により、企業が顧客、採用候補者、投資家、従業員など多様なステークホルダーと向き合う接点は飛躍的に増えています。「自社は何者で、どのような価値を生み出し、どこへ向かうのか」を一貫して伝える力──すなわちストーリーテリングの巧拙が、企業価値を左右する経営の変数になりつつあります。
ニューヨーク大学スターン経営大学院のアスワス・ダモダラン教授は、著書『Narrative and Numbers』の中で、企業価値の評価において「ストーリー」と「数字」の双方が不可欠だと論じています。マッキンゼー・アンド・カンパニーが2025年に発表したレポート(*1)は、CEOには戦略や意思決定の意図を社内外に伝える「チーフ・ストーリーテラー」としての役割が重要だと指摘しました。
こうした流れは経営層にとどまらず、PR、IR、マーケティング、ブランディング、採用広報など、各ステークホルダーと向き合う現場部門にも広がっています。ウォール・ストリート・ジャーナル(*1)は、企業が顧客・投資家・採用候補者に自社の物語をより直接的に届けるため、「ストーリーテラー」の肩書きを持つ専門人材の採用を拡大していると2025年に報じました。Google、Microsoft、Notionなどが専門チームを新設し、LinkedIn上では”storyteller”を含む求人掲載は前年の2倍に達しています。

(*1)McKinsey & Comapny, The CEO’s role as chief storyteller: https://www.mckinsey.com/capabilities/strategy-and-corporate-finance/our-insights/the-ceos-role-as-chief-storyteller
(*2)THE WALL STREET JOURNAL, Companies Are Desperately Seeking ‘Storytellers’ https://www.wsj.com/articles/companies-are-desperately-seeking-storytellers-7b79f54e
日本の資本市場でも「語る力」が問われ始めている
東京証券取引所は2023年3月、プライム市場及びスタンダード市場の全上場会社を対象に「資本コストや株価を意識した経営」の実現に向けた対応を要請しました。背景には、日本企業の資本効率の低さがあり、プライム市場の約半数、スタンダード市場の約6割がPBR(Price Book-value Ratio、株価純資産倍率)1倍割れであるほか、ROE(Return On Equity、自己資本利益率)が8%未満の企業も多いといった課題が指摘されています。
日米を比較すると、この格差はさらに鮮明です。ROEで約2倍、PBRで3倍以上の開きがあり、その差は単なる収益力の違いにとどまりません。調達した資金をどのように活用し、どのような成長を描くのか——そうした戦略や将来像を投資家に伝える力の違いが背景にあると考えられます。
東京証券取引所の要請は、単なる指標改善にとどまらず、こうした投資家との対話の質を高めること、すなわち「語る力」の強化を促すものといえます。

AI活用は「諸刃の剣」──だからこそ専門基盤が必要
多様化するステークホルダーに一貫性したストーリーを届けることが求められる中、AIは大きな機会であると同時に、リスクもはらんでいます。
世界経済フォーラムのGlobal Risks Report(*3)は、今後2年間のグローバルリスクとして「誤報・偽情報」を2024年版・2025年版と2年連続で首位に選出しました。サイバーセキュリティ企業CHEQとボルチモア大学の2019年の共同研究(*4)では、偽情報による世界全体の経済損失は年間約780億ドル(※当時レートで約8.5兆円、現在レートでは約12兆円規模)に達すると推計されました。
AIはコンテンツ制作、発信の可能性を劇的に広げる一方、内容の薄いコンテンツ(AIスロップ)や誤情報・偽情報を大量に生み出すリスクを抱えています。これからのストーリーテリングには、AIの可能性を最大限に活用しつつ、リスクを最小化する仕組みが不可欠です。これを各企業が独力で整備・運用することは容易ではなく、ストーリーテリングに特化した専門基盤の必要性が高まっています。
(*3)World Economic Forum, Global Risk Report
2025 : https://www.weforum.org/publications/global-risks-report-2025/
2024 : https://www.weforum.org/publications/global-risks-report-2024/
(*4)CHEQ and University of Baltimore, THE ECONOMIC COST OF BAD ACTORS ON THE INTERNET FAKE NEWS | 2019 : https://s3.amazonaws.com/media.mediapost.com/uploads/EconomicCostOfFakeNews.pdf
■ 「StoryHubプラットフォーム」とは?
これまで当社は、大手メディア企業と共に「企画の独自性」「正確な一次情報の重要性」「伝わりやすい表現と一貫性」「オーディエンスに届く配信戦略」を追求してきました。
これらのノウハウとネットワークを企業のストーリーテリングに展開するために設計した、AIネイティブなマルチプロダクト基盤が「StoryHubプラットフォーム」です。
主なプロダクト構成は以下の通りです。
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[企画する] StoryHubインサイト(仮) : 自社のアイデンティティや戦略と外部トレンドを組み合わせた調査を行い、精度の高い企画を提案 ※近日ベータ版を提供予定
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[集める] StoryHubインタビュー: AIによる質問設計・インタビューの支援で、誰もが簡単に高品質な一次情報を効率的に収集。AIが自動でインタビューをする機能も開発中 ※近日正式版を提供予定
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[つくる] StoryHubスタジオ : 素材の加工、編集、レビューなど、コンテンツ制作の全行程をAIが一気通貫で支援 ※近日リニューアル予定
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[届ける] StoryHubフィード(仮): 自社と外部メディアのコンテンツを組み合わせた、高品質で独自性の高いニュースフィードを安価かつ迅速に立ち上げ ※近日ベータ版を提供予定

プラットフォームの中核となる「ブランドメモリー」
生成AIの普及により、誰もが簡単に大量のコンテンツを作れるようになりました。しかし、それは企業のストーリーテリングがただちに実現されることを意味しません。
各部門の担当者がばらばらにAIを使うと、伝えたいメッセージはバラつき、作れば作るほどブランドの輪郭がぼやけていきます。個人のプロンプトや運用ノウハウが属人化すると、AIのミスを誰も検知できなくなるリスクがあります。企業のガイドラインやルールを全て遵守することを個人に求めるのは、たとえAIを活用していても難しいでしょう。
これらの課題に対処するStoryHubプラットフォームの中核コンセプトが「ブランドメモリー」です。ブランドガイドライン、過去のコンテンツ発信、AI出力を修正した編集差分、オーディエンスの反応等、コンテンツのライフサイクルの各フェーズで重要なデータが発生します。ブランドメモリーは、これらのデータを収集・整理し、組織として適切に利用するためのインフラとして機能します。人間とAIの最適な役割分担をワークフローとして実装してきたStoryHubの仕組みにこのブランドメモリーを組み込むことで、ストーリーテリングを強力に支援していきます。
プロダクトだけで解決しきれない領域は、プロフェッショナルが伴走
プロダクトの自律的な活用だけでは十分でないシーンに対しては、当社のプロフェッショナルチームによるソリューションも提供します。
IR領域では、AI×プロフェッショナルチームで「ストーリー型IRコンテンツ」を制作する取り組みを開始し、すでに上場企業のお客様にも提供を開始しました。今後は採用広報やブランディング領域でも支援を強化していく予定です。
●note IR執筆プラン: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000133529.html
●StoryHub for 採用広報: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000133529.html

■ 今後の事業展開とリリースのロードマップ
StoryHubプラットフォームは、従来のコンテンツ制作・編集DX領域に加え、PR、IR、マーケティング、ブランディング、採用広報といった領域へ支援を拡大し、企業が組織レベルで持続可能なストーリーテリングに取り組むための基盤となることを目指します。
StoryHubプラットフォームを構成するプロダクト群は2026年春から秋にかけて順次リリースを予定しています。
■ CEOコメント
StoryHub株式会社 代表取締役CEO 田島将太
私たちが目指すのは、「AIがあるから人間は何もしなくてよい」という世界ではありません。むしろ、AIがコンテンツ制作を効率化していくからこそ、人間は一次情報を取りに行くことや、伝える切り口を考えること、コンテンツ・オペレーションを設計することなど、より創造的でインパクトの大きい仕事にリソースを集中すべきだと考えています。
実際にStoryHubのご利用者様からは、「AIとの共創で一人では難しかった企画や発信に取り組めるようになった」「対面での取材により多くの時間をかけるようになった」「コンテンツ制作そのものを前向きに楽しめるようになった」という声をいただいています。
AIは人間の可能性を広げ、深めることができます。ストーリーテリングをより面白く、より充実させた先に、オーディエンスに豊かな情報が届く世界があるのではないでしょうか──StoryHubプラットフォームはそんな未来を目指しています。
■ 会社概要
StoryHub株式会社は「価値あるストーリーを共創するハブになる」をミッションに、AI時代のストーリーテリング基盤「StoryHubプラットフォーム」の開発・運営するスタートアップ企業です。良質なストーリーが豊富に生み出され、流通するためのハブとして、「知ってよかった」と思える瞬間を生み出すことを目指しています。
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会社名:StoryHub株式会社(旧:ストリーツ株式会社、2025年3月に社名変更)
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代表取締役CEO:田島 将太
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設立:2022年4月
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所在地:東京都港区虎ノ門一丁目10-5 KDX虎ノ門一丁目ビル11階
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カンパニーデック:https://speakerdeck.com/storyhubjp/storyhub-company-deck
<本件に関するお問い合わせ>
StoryHub株式会社 広報・PR担当
メール:info@storyhub.jp
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