【京大/松尾研発 AI スタートアップ】エムニ、中部鋼鈑株式会社と鋼板プロセスの生産計画を AI が自動立案する「生産計画 AI」の開発に向けた PoC を開始

〜電炉厚板の生産体制を強化すべく、熟練ノウハウを学習済みの AI が最適な生産計画を自動立案〜

株式会社エムニ

株式会社エムニは、中部鋼鈑株式会社 と共同で、鋼板プロセスの生産計画を AI が自動で立案する「生産計画 AI」の開発に向けた PoC※1 を開始しました。

鋼板プロセスにおける生産計画の立案では、納期や段取り替えなどの条件を同時に満たす必要があり、熟練者による計画の調整が必要不可欠でした。このニーズに対し、本 PoC では、マニュアルや過去の計画から判断基準を読み解く作業を生成 AI が支援し、膨大な組み合わせのなかから最適な計画を自動立案する技術を開発します。

エムニの AI 技術と、中部鋼鈑が創業以来培ってきた操業ノウハウを融合し、熟練者に依存せず、状況の変化にも柔軟に対応できる生産計画立案の実現を目指します(図1)。

図1 操業ノウハウとエムニの AI 技術を融合し、計画の自動立案と計画チェック機能を連動させる本技術のイメージ

■ 概要

株式会社エムニ(本社:東京都千代田区、代表取締役 CEO:下野祐太、以下「エムニ」)は、中部鋼鈑株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:金子大剛、以下「中部鋼鈑」)と共同で、鋼板プロセスの生産計画を AI が自動で立案する「生産計画 AI」の開発に向けた PoC※1 を 2026 年 9 月より開始しました。

中部鋼鈑は、鉄スクラップを電気炉で溶解して厚鋼板を製造する、国内唯一の厚板専業メーカーです。2024 年 5 月に公表した「24中期経営計画」※2では「鉄鋼製品80万トンの販売」を基本方針の一つに掲げ、製造・販売の両面で体制強化を進めています。本 PoC は、生産計画の立案を AI で高度化・効率化することで、製造・販売の体制強化の実現に貢献します。

■ 背景

中部鋼鈑の鋼板プロセスは小ロット・多品種の注文を一つのラインで製造するため、生産計画の立案にあたっては、注文を製造の単位にまとめ直したうえで、電気炉で一度に溶解する量や、板に延ばす(圧延)順序を決めていきます。

どの注文をまとめ、どの順序で製造するかの組み合わせは膨大であり、最適な組み合わせの検討には時間と工数を要します。加えて、納期や段取り替えなど相反しうる条件を計画のつど両立させるには、複数のマニュアルや熟練者の経験に基づく判断が必要です。中部鋼鈑では、「鉄鋼製品80万トンの販売」に向けた増産体制を構築するなかで、こうした課題への対応が急務となっていました。

■ 本 PoC の目的と開発内容

本 PoC では、既存のマニュアルや従来システムから熟練者の判断基準を読み解く作業を生成 AI が支援し、整理したルールを「生産計画 AI」に組み込みます。AI による計画の立案に加え、立案された計画が現場の各種条件を満たしているかをチェックする仕組みも備えている点が本開発技術の特徴です。

本 PoC では、以下の 3 つの取り組みを並行して進めます。

① 従来システムの調査

生成 AI を活用して、従来の生産計画システムに組み込まれている条件を読み解き、誰もが参照できる判断基準として言語化します。これにより、日々の運用で培われてきた知見を、生産計画 AI によるチェックや自動立案に活かすことが可能となります。

② AI による計画チェック機能の高度化

これまでに構築した計画チェック機能に、生成 AI を活用してマニュアルから整理したルールを追加し、見落としのない判定を目指します。対象も、電気炉の計画から圧延工程の計画へ広げていきます。

③ 生産計画 AI による自動立案の検証

納期・段取り替えなどの各条件をどこまで優先するかの重み付けを、AI が実データから学習します。AI が最適な計画候補を自動で立案し、生産管理担当者にご確認いただき、そのフィードバックを AI に反映する。このサイクルを繰り返して、熟練者の判断に近づけ、実務で使える精度を目指します。立案された計画は②の機能でチェックし、立案とチェックを連動させます。これらの結果をもとに、本開発に向けた進め方をまとめます。

■ 今後の展望

今後は、PoC を通じて生産計画 AI の有効性を検証し、アジャイルな改善を重ねながら生産計画業務への適用を進めます。AI が最適な計画候補を立案することで、計画立案に関する業務全体の時間や負担の削減だけでなく、担当者によらず安定した計画品質の実現も目指します。また、熟練者の判断基準を組織の資産として整理し、AI による自動チェックで計画段階の不整合を検出することで、手戻りの低減にもつなげます。

本 PoC を通じて、エムニは、中部鋼鈑の生産計画業務におけるさらなる業務改善および計画立案の高度化、高速化に寄与します。また、生成 AI をはじめとする最先端の AI 技術を駆使して、製造業の皆様の課題解決を支援し、業界全体のさらなる発展に貢献していきます。

■ DX 推進・AI 活用に関するご相談

エムニでは、生成 AI 活用、業務効率化、データ活用基盤の整備、内製化支援など、企業ごとの課題や体制に応じた AI・DX 推進をご支援しています。

自社の業務や現場の課題を AI で解決したいとお考えの企業様は、ぜひお問い合わせください。

■ 中部鋼鈑株式会社について

会社名:中部鋼鈑株式会社

代表取締役社長:金子大剛

本社・製造所:〒454-8506 愛知県名古屋市中川区小碓通五丁目1番地

設立:1950年2月15日

事業内容:厚板鋼板の製造販売、鋼片の製造販売、鋼板の切断加工

上場市場:東京証券取引所プライム市場、名古屋証券取引所プレミア市場

会社 HP:https://www.chubukohan.co.jp/

■ 株式会社エムニについて

会社名:株式会社エムニ

代表取締役CEO:下野祐太

本社/東京オフィス:〒101-0031 東京都千代田区東神田1丁目11-5 石田ビル東神田3階

京都オフィス:〒606-8307 京都市左京区吉田上阿達町17番地 地域経済牽引拠点1階

福岡オフィス:〒810-0001 福岡県福岡市中央区天神4丁目5番10号 チサンマンション第2天神10階

事業内容:製造業特化型オーダーメイドAIの開発

MISSION:日本を盛り上げる

VISION:製造業におけるAI活用のハブになる

VALUE:バージョンアップ/圧倒的プロフェッショナル/相手を慮る/変革の当事者であれ

会社HP:https://www.emuniinc.jp/

採用サイト:https://www.emuniinc.jp/recruit

無料相談のお問い合わせ:https://www.emuniinc.jp/contact


※1 PoC:Proof of Concept。新しい仕組みが実際に機能するかを、小さな範囲で先に確かめる取り組み。

※2 24中期経営計画:中部鋼鈑が 2024 年 5 月に公表した、2024〜2026 年度を対象とする中期経営計画。「鉄鋼製品80万トンの販売」「脱炭素対応」「持続可能な基盤整備」の 3 つを基本方針とする。出典:中部鋼鈑株式会社 IR 情報「中期経営計画」

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会社概要

株式会社エムニ

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URL
https://emuniinc.jp
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区東神田1丁目11-5 石田ビル東神田3階
電話番号
090-9276-6995
代表者名
下野祐太
上場
未上場
資本金
280万円
設立
2023年10月