LIMEX名刺が、2017年度 グッドデザイン賞「グッドデザイン・ベスト100」に続き、特別賞[ものづくり]を受賞
□ 製品名称:LIMEX名刺
□ 製品概要:石灰石を主成分にしたLIMEXは、紙・プラスチック製品の代替となる日本発の新素材です。素材開発から6年の歳月を経てLIMEX名刺が初めて製品化されました。通常、紙の製品を製造する際、大量の水と木材パルプが使われます。LIMEXから紙の代替製品をつくる際、その原料に水や木材パルプを使用しないのが特徴です。1箱100枚の名刺で約10リットルの水を守れます。LIMEX名刺は環境性能の他、価格競争力があり、機能性では耐水性、耐久性があり、指切れもしません。名刺の箱もLIMEXから作られています。箱に刻まれたメモリは、ユーザーが名刺を取り出す際、水資源への貢献を認識しやすいデザインとして施しています。
□ プロデューサー:TBM 代表取締役 山﨑 敦義、アマナ 未来創造ルーム 片岡 圭史□ ディレクター :TBM 執行役員 笹木 隆之、渡邊 将史、木島 理紗子
□ デザイナー :電通 アートディレクター 小野 恵央
■ デザイナーからのコメント
LIMESTONE(石灰石)とX(無限の用途の可能性)から名付けられた新素材「LIMEX」は、地球規模でエコノミーとエコロジーを両立した素材革命を起こす可能性を秘めています。20世紀は石油を巡って経済的戦争が繰り返されましたが、21世紀は水をめぐる紛争の世紀になってしまうと言われています。LIMEXの普及が進むことで水資源に大きく貢献することが可能です。初めてLIMEXから製品化された「LIMEX名刺」をパッケージングするにあたり、ユーザーに簡潔に、そして直感的に、LIMEXの優位性を伝える必要がありました。「100枚の名刺で約10リットルの水を節約できる」という事実から、LIMEX名刺のパッケージの側面に「10のメモリ」をあしらいました。箱から名刺を取り出す際に、水資源に貢献している量をユーザーは認識できます。素材の特徴と環境に対するメッセージが統合されたデザインとなっています。
■ グッドデザイン賞審査委員による評価コメント
近い将来の水問題や地球環境資源問題に目を向け、原料に水や木材パルプを使用せず、石灰石を主成分とした紙の代替製品からつくられていることが新しい。その石灰石は、木材パルプと比較して安価であり、エコロジーとエコノミーの両立が可能であること。機能性では耐水性、耐久性があり、指切れせず、表面が滑らかで普通の印刷に問題はないこと。実物が直接人から人へと手渡しされる「名刺」というかたちで、この素材を訴求するという考え方。この制作会社は、日本のものづくりの力を復活させたいと思う若手と、高度経済成長の時代に技術立国の原動力として活躍されたシニアを集結し、被災地に新しい雇用を生んでいるということ。これら、環境と人に対する課題への取り組みを高く評価した。
■ 新素材「LIMEX(ライメックス)」について
[ LIMEXとは ]
・ LIMEXは石灰石を主原料に紙やプラスチックの代替となる、エコノミーかつエコロジーな革命的な新素材。
・ 2013年、経済産業省のイノベーション拠点立地推進事業「先端技術実証・評価設備整備費等補助金」に採択。
・ 2014年、国内特許を取得。現在、米国や欧州など世界43カ国にて特許を取得・申請中。
・ 2015年、宮城県白石市に年産6,000トンのLIMEXを製造する第一工場を建設。
・ 2016年、米国シリコンバレーの「Plug and Play」で初の 『世の中に最も社会的影響を与える企業
ソーシャルインパクトアワード』を受賞
・ 2017年、「第7回日米イノベーションアワード」において『イノベーション・ショーケース』を受賞
[ 紙の代替として ]
・ 通常、普通紙1トン生産する場合、樹木を約20本、水を約100トン使うが、LIMEXは原料に木や水を使用せず、石灰石0.6〜0.8トンとポリオレフィン約0.2〜0.4トンからLIMEXの紙代替製品1トンを生産可能。
※国内の製紙業界においては、単に伐採するだけでなく海外で植林活動を実施。
※使用済みのLIMEXの紙代替製品を廃棄する場合は可燃ごみ扱い。(古紙回収に出さない)
[ LCA(ライフサイクルアセスメント) ]
・ 2016年4月から国立大学法人東京大学 生産技術研究所 沖研究室と共同研究を実施し、ライフサイクルアセスメント手法を用いて、LIMEXの紙代替製品および、LIMEXのプラスチック代替製品の原材料から製造までのウォーターフットプリント(水消費量)および、CO2排出量を算定。
・ LIMEX紙代替製品のウォーターフットプリント(「原材料調達」から「製造」工程)は、塗工印刷用紙の平均消費量と比較して、約 98%少ない水の消費。
・ LIMEXプラスチック代替製品の温室効果ガス排出量(「原材料調達」から「製造」工程)は、ポリプロピレン製の従来プラスチックと比較して、約37%削減。
・ 今後、原材料選定や製造プロセスの見直しなど、温室効果ガス排出量をさらに低める活動を継続的に行っていく
■ 株式会社TBM
代表取締役 :山﨑 敦義
本社 :東京都中央区銀座2-7-17-6F
設立 :2011年
資本金 :50億7,000万円(資本準備金含む)/ 2017年5月時点
事業内容 :LIMEX及びLIMEX製品の開発・製造・販売
URL :http://www.tb-m.com
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