日本初・防災特化型のアクセラレータープログラムがついに完結。防災業界の変革は12月1日から始まった。
半年間のプログラムを終えた6団体がいよいよスタートラインに立つ。
一般社団法人防災ガール(代表理事:田中美咲 以下防災ガール)が設立からこれまでの6年間で築いた全てを投じておこなう、「防災に特化した」中期的アクセラレータープログラム『IMPACTFUL ACCELERATE PROGRAM FOR DRR(以下:本プログラム)』。
2019年12月1日に本プログラムの締めくくりとなるシークレットミートアップを開催し、プログラムに参加する6団体がプレゼンテーションを行いました。
2019年12月1日に本プログラムの締めくくりとなるシークレットミートアップを開催し、プログラムに参加する6団体がプレゼンテーションを行いました。
TOPIC
[1] シークレットミートアップについて
[2] 開催概要
[3] 次なる防災を担う6団体
[4] すでに多くのマッチングが成立
[5] 一般社団法人防災ガール代表理事 田中美咲のメッセージ
[6] 運営団体について
[1] シークレットミートアップについて
2019年3月5日に防災ガールは2020年3月11日の解散を発表しました。同時に次世代の防災の担い手を育て、成長を加速させるアクセラレータープログラムの募集を行い、6チームを選抜。防災ガール6年間のリソースを全て投入したプログラムを6月から開催してきました。
本シークレットミートアップでは、この6団体がプレゼンテーションを実施。様々な自治体・企業・関係者の皆様やこれまで防災ガールを応援してきてくださった方々をご招待し、6チームを紹介するだけでなく、新たなマッチングや連携が生まれる場を作り上げました。
[2] 開催概要
日程:2019年12月1日(土)
場所:SHIBUYA QWS”SCRAMBLE HALL” 渋谷スクランブルスクエア(東棟)15階
参加者数:100名
主催:一般社団法人防災ガール
特別協力:渋谷スクランブルスクエア SHIBUYA QWS
[3] 次なる防災を担う6団体
(登壇順に記載)
No.1 チームKOKUA
・設立年:2019年
・活動拠点:東京
・代表者名:泉勇作
・事業:企業向け災害・防災研修サービス
人と組織に「社会課題に対する原体験」を提供し、人と組織の「新たな発展の可能性」を提示する、これからの時代のソーシャル研修サービス。
No.2 株式会社CINQ
・設立年:2012年
・活動拠点:福井
・代表者名:松下明弘
・事業名:BOSAI FORESTERS
林業技術を使い、土砂災害の被害を無くします。日本中の林業技術者が防災の分野で力を発揮できるようこの仕組みを変え、日本から土砂災害を無くします。
No.3 株式会社Tech Design
・設立年:2015年
・活動拠点:東京
・代表者名:津田裕大
・事業名:スマレプ
ボランティアの要請や受け入れをクラウドで行え、個人間でボランティアの受け入れができるようになるサービスを提供。
No.4 株式会社IKUSA
・設立年:2012年
・活動拠点:東京・大阪
・代表者名:赤坂大樹
・事業名:防災運動会 project by あそび防災プロジェクト
防災をあそびで変える。「災害体験型アクティビティ 防災運動会」は、自分で助かる、他人を助ける人を0から1にすることを目的としています。
No.5 チームRe n Con
・設立年:2019年
・活動拠点:兵庫・沖縄
・代表者名:坂本洋展
・事業名:防災から、自分自身やコミュニケーションについて考えるカフェ&バー
災害後にも心にゆとりを持ち、不安や焦りに潰されず、前を向いて歩き始めることができる人を増やします。
No.6 株式会社ヒロモリ Fun to BOSAIプロジェクト
・設立年:2018年
・活動拠点:東京
・代表者名:蓜島千恵子
・事業名:BOSAI OMAMORI SERVICE
訪日外国人へ向けた防災情報の周知と行動サポートサービスを提供します。
[4] すでに多くのマッチングが成立
プレゼンテーションが終わった6団体と参加者とが交流できるネットワーキングでは、それぞれの団体に沢山の参加者が詰めかけました。ただこの場所で関係を作るのではなく「次回いつどんな形で会うのか」「どんなコラボレーションを希望していて実現ができるかどうか」などその場限りではなく今後の活動や事業が躍進する可能性を含んでいます。参加者はこれまで防災ガールが連携してきた、企業や自治体、デザイナーなど多岐に渡り、ピッチ後にも各参加者より具体的な質問が飛び交いました。
[5] 一般社団法人防災ガール代表理事 田中美咲のメッセージ
東日本大震災という大きなきっかけを経て以降、日本では「防災」「減災」という言葉が多く使われるようになってきました。わたしたち防災ガールが活動をはじめたのは、2013年。重要度の緊急度も高いことは誰もがわかりつつも、まだまだ日本における「防災」の真の価値や存在意義は広く認められておらず、防災の普及・啓発をする民間の団体というものも世間的にはほとんど認知されていない状態だったと思います。
防災は、プロがおこなうもの。防災は、学校でやらされるだけのもの。特に私たち若い世代にとっては、「防災」なんて、日常の片隅にも入ってこないような存在でした。
立ち上げ当時、「防災のプロ」ではない私たちの活動に、世間からは多くの批判や揶揄の声もありました。「防災を楽しくなんてしなくていい」「もっと深刻にやるべきだ」「オシャレもわかりやすさも必要ない」「若い素人が手を出していい分野じゃない」「防災でビジネスをするなんてもってのほかだ」ーー。そんな声を受け止めながら、わたしたちは声をあげ続けてきました。
「だけど、生きていくのは私たち一人一人ではないですか?」「プロも素人も関係なく、すべての人に届く情報をつくるべきではないですか?」「これまでもずっと広まっていないなら、今、変わらなくてはならないと思いませんか?」「次くる災害で、また同じことを繰り返していいんでしょうか?」
防災の世界では、「正しさ」が圧倒的に優位だとされてきました。正しい情報、正しい知識、正しい姿勢、正しいコンテンツ。いざという時の命を左右するものだからこそ、誰もが「下手に触ってはいけない」と手をこまねいて、遠くから眺めて、「触らぬ神に祟りなし」だと信じ続けて、何年も何十年も、誰もが同じ「正しさ」を説くことを繰り返していました。
けれど、わたしたちは思うのです。
「正しさ」は時代に合わせて、人に合わせて、柔軟に変化していくべきものなのではないのかと。そうした柔軟な思考を持ち、課題にしなやかに対峙する力こそが、本当の「防災」なのではないのかと。
団体設立から6年間、わたしたちはありとあらゆる既成概念を覆し、「防災」の再定義を繰り返してきました。「伝わる」ものに、「たまらなくやりたくなる」ものに、「オシャレでイケている」ものに。
そして、「もっと暮らしの中にある、あたりまえのもの」にしなくてはならないと思い、活動を続けてきました。私たちが6年間も「防災」という分野で「事業」を続けることができた根幹には、いつも「問い続ける」という姿勢がありました。
登壇した6団体・次世代のリーダーたちにとっては、とても苦しい半年になったのだとおもいます。けれど、今、日本の防災業界は、大きな岐路を迎え、そこで走り抜けなければならない。まずはこの舞台で多くの方に新たなリーダーたちを紹介できたことを心から嬉しく思います。
ここから先の未来を、変化を、より加速させていくために、みんなで「防災があたりまえの世の中」をつくっていきましょう。
一般社団法人防災ガール
代表理事 田中美咲
[6] 運営団体について
一般社団法人防災ガール
URL:http://info.bosai-girl.com/
2013年3月設立、2015年3月11日に法人化。「防災があたりまえの世の中に」を目指すべく、20代〜30代を中心に構成されたソーシャルスタートアップ。常に今ある「あたりまえ」を疑いながら防災や生きることについて考え、商品開発やプロジェクトプロデュースを通しフェーズに合わせた新しい防災の概念をさまざまな形で提起。2020年3月に解散。
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