バルセロナのガウディ建築カサ・バトリョに現代アート専用ギャラリーが誕生。2026年1月、2階フロアを再生し国際アーティストによる展覧会を開催。
ユネスコ世界遺産カサ・バトリョが2026年1月、新展示空間を公開。初回はUVAの展示とファサード・マッピングを実施、ガウディ没後100年に合わせ開催。

カサ・バトリョは、長らく非公開だった2階の空間(約230㎡)を、現代アート展覧会のためのギャラリーとして2026年1月31日に一般公開します。かつては住居や保存修復工房として使われていたこのスペースを、バルセロナの建築事務所Mesuraが歴史を尊重しながら再設計しました。
この取り組みは、芸術プログラム「Casa Batlló Contemporary」の一環であり、今後もこの枠組みのもとに国際的アーティストとの協働を継続していく予定です。
初回展覧会「Beyond the Façade」では、ロンドンを拠点とするアートスタジオUnited Visual Artists(UVA)によるインスタレーションを展示。UVAはMatt Clark氏によって設立され、光・建築・テクノロジーを融合させた表現で知られています。
同日には、UVAによるカサ・バトリョ正面ファサードを使った大型プロジェクションマッピングも発表され、建築とアートが一体化した空間体験が提供されます。



新ギャラリーは今後、年間2回の現代アート展覧会を開催予定で、カサ・バトリョの通常見学チケットの一部として、または単独チケットで入場が可能です。
設計を手がけたMesuraは、天井に水面の波紋のような模様を配した湾曲した金属構造を導入。最新のロボット技術を使いながら、木工やステンドグラスなどのオリジナル要素も丁寧に保存しています。Mesuraの建築家カルロス・ディマス氏は「ガウディの宇宙にささやきのように寄り添う設計」と表現しています。



館長のゲイリー・ゴーチエ氏は、「これは単なる新設ではなく、“生きた遺産”としてのガウディ建築の可能性を広げる取り組み。世界建築首都としてのバルセロナの文化的存在感を高めるものでもあります」と語っています。
オープン日:2026年1月31日(土)
初回展覧会:「Beyond the Façade」by United Visual Artists(UVA)
展覧会頻度:年2回の現代アート展を予定。
入場方法:カサ・バトリョの通常見学に含まれる。または、単独チケットでの入場も可能。
【参考情報】
Casa Batlló Contemporaryは、2021年より始動した芸術プログラムで、Refik Anadol、Sofía Crespo、Quayolaなど国際的アーティストとのコラボ実績あり。本プロジェクトは、2015年に策定された「マスタープラン」に基づいて構想されたもの。
2026年はアントニ・ガウディ没後100年、およびバルセロナが「世界建築首都」に指定された記念年。
🔗 公式サイト(英語):https://www.contemporary.casabatllo.es/en/
🔗 Mesura建築スタジオ:https://www.mesura.eu


報道関係お問い合わせ先
スペイン語メディア:
Ingrid Olmo(Casa Batlló)|ingridolmo@casabatllo.cat
国際メディア:
Sutton Communications
Khuroum Bukhari|khuroum@suttoncomms.com
Elise Hammond|elise@suttoncomms.com
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