『パリで発信!和歌山の魅力∞』パリにて講演会開催
ユネスコ世界ジオパーク認定に向け本格始動
アーカイブ配信:https://www.youtube.com/watch?v=QYvUYdTU2Vw
■講演会概要
日時:2024年5月18日(土)14:00~16:00(現地時間)
会場:パリ日本文化会館小ホール
主催:和歌山県
共催:パリ日本文化会館 隈研吾建築都市設計事務所
協賛:スプラッシュトップ株式会社
建築家 東京大学特別教授・名誉教授 隈研吾氏の基調講演では、「場所の力、木の時代 環境の時代」をテーマに、熊野古道や南紀熊野ジオパークについて話しました。2022年の和歌山県との地方創生に関する包括連携協定、和歌山市にて隈研吾建築都市設計事務所の新オフィス開設の経緯についても話題にあげ、またコロナ禍による働き方の見直し、都市への集中から地方分散の時代・どこでも働くことができる時代への変化の捉え方の重要性についても講演しました。
環境省地球局デコ活応援隊隊長補佐 中村幸弘氏からは、環境省が提唱する「デコ活」の説明やデコ活応援団、新国民運動官民連携協議会について講演しました。
スプラッシュトップ株式会社 代表取締役 水野良昭からは、今年3月に実施した「デコ活・環境DXワ―ケーションキャンペーン」と南紀熊野ジオパーク・ワ―ケーションの記録動画を紹介。
紀伊半島地域連携DMO事務局長 森重良太氏からは南紀熊野の精神性、日本独自の自然崇拝の原点と異宗教の融合についての説明や、南紀熊野を体験できる特別ツアープランについて紹介しました。
パネルディスカッションでは、和歌山の魅力について隈研吾氏は「地形にはストーリーがあり、何故このような地形になったのかという背景や、文化・歴史・人間の営みと深く関わっているため、知るほどおもしろく興味がつきない。いろいろな場所で仕事することも多いが、和歌山は特別だと感じる」と自然や文化の観点から魅力を語りました。水野は「IT関係の仕事に携わっている私たちにとって、和歌山は実際に豊かな自然に触れることでデジタルデトックスが実現できる魅力的な場所だと思う」と述べました。
■和歌山紀州産のアカネ材を活用した椅子2基「AKANE」を初披露
講演会では、和歌山紀州産のアカネ材を使った隈研吾建築都市設計事務所が特別にデザインした椅子2基「AKANE」を披露。虫食い状態の表面をあえて見せるデザインで、余材として捨てられるアカネ材のサスティナブルな活用を目指しています。今回初披露した「AKANE」は、パリ日本文化会館で、現在開催中の「丹下健三と隈研吾展 東京大会の建築家たち」展(2024年5月2日 (木) ~6月29日 (土) 11時)のエントランスに展示されています。
【AKANEワークショップツアーについて】
「AKANEワークショップツアー」は、見どころ豊富な南紀熊野ツアーのなかに「AKANE」制作体験のプログラムを組み込んだものです。昨今、その土地が持つ自然や独自の文化を、体験レジャーとして楽しむ体験型観光が注目されています。
本ツアーは、南紀熊野ならではの体験と思い出を提供したいという思いで企画されました。ツアー参加者は制作した「AKANE」を郵送にて受け取ることができます。ツアーの開始および詳細については近々発表予定です。
『「南紀熊野ジオパーク」を世界へPR』
「南紀熊野ジオパーク」は、和歌山県南部9市町村と奈良県吉野郡十津川村を対象とするジオパークで、プレートの動きによって生み出された3つの大地で成り立っています。特徴的な地形や巨岩、奇岩など独特の景観と、温暖湿潤な気候がもたらす多種多様な動植物、そしてそこから生まれた熊野信仰や筏流しなど、数多くの優れた自然と文化が認められ、2014年には日本ジオパークに認定されました。https://nankikumanogeo.jp/
現在、ユネスコ世界ジオパークへの認定を目指していますが、それを実現するためには、「世界文化遺産の熊野古道やラムサール条約登録地である串本との相乗効果」を生み出す必要があり、また、それを全世界に向けて積極的に情報発信するという課題を乗り越えなければなりません。今回の講演会では、世界に向けて和歌山の魅力をPRしました。
スプラッシュトップが主催し2024年3月6日~8日に和歌山で開催された『地域課題解決型ワーケーションプロジェクト』で「脱炭素等環境への配慮(デコ活)」、「デジタル技術の活用」の条件を踏まえつつ世界ジオパーク認定に向けた斬新なアイディアが参加者7名から発表されました。
*「デコ活」とは、二酸化炭素 (CO2)を減らす (DE)脱炭素 (Decarbonization)と、環境に良いエコ (Eco)を含む"デコ"と活動・生活を意味する"活"を組み合わせた新しい言葉です。政府は、2050年カーボンニュートラル及び2030年度削減目標の実現に向けて、新しい国民運動「デコ活」を推進しています。
和歌山県は県土の約8割を森林が占め、約650kmに及ぶ海岸線を有する、自然に恵まれた豊かな地です。この豊かな自然環境を保全・回復し、次の世代に継承する自然共生社会を実現すべく、2021年に「第5次和歌山県環境基本計画」が策定されました。その取り組みの一環として、南紀熊野ジオパークを活用し、地域の方々と協力してエコツーリズムやジオサイトへの誘客などを行い、地域の活性化を図っています。
出典:第5次和歌山県環境基本計画https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/032000/envplan/index_d/fil/envplan5.pdf
スプラッシュトップは「場所にとらわれず、いつでも、どこでも働くことができる新しい働き方」を提案しており、多様で快適な働き方・暮らし方の後押しとして、ワーケーションを推進しています。リモートワークの一形態であるワーケーションは、働き方の多様性が進む企業やビジネスパーソンの間で関心が高まっています。働く環境を変えることでクリエイティブな発想が生まれやすくなり、充実した余暇を過ごし生活の質の向上につながるなど、仕事と生活の両面に好循環をもたらす新しいライフスタイルとして期待されています。地方自治体と協力してワーケーションを進めることで関係人口の拡大による地域経済活性化で課題解決に繋がるものと捉えています。またスプラッシュトップは「デコ活」の取り組みも積極的に進めています。
参照:https://ondankataisaku.env.go.jp/decokatsu/activity/288.html
スプラッシュトップと和歌山県は、2023年6月にも連携し「農業DX」をテーマに『地域課題解決型ワーケーションプロジェクト』を実施しています。このワーケーションプロジェクトでの提案をもとに、現在、課題解決に向けて実際にプロジェクトが進行中です。
スプラッシュトップ株式会社について
米国Splashtop社は、リモートアクセス、リモートサポートなどのソフトウェア「Splashtop」を開発する企業として2006年米国カリフォルニア州サンノゼのシリコンバレーで設立されました。リモートデスクトップ「Splashtop」は、タブレットやスマートフォン、コンピュータなどの様々なデバイスから遠隔のコンピュータに高速アクセスするソフトウェアで現在、国内法人35万人以上のユーザーが愛用しています。日本法人であるスプラッシュトップ株式会社は2012年に設立しました。
リモートデスクトップ「Splashtop」で企業や個人でのリモートワークやテレワークを推進し、新しい働き方改革の実現をサポートしています。現在、日本では株式会社カラー、株式会社村田製作所、東京大学、ニッセイアセットマネジメント株式会社など映像制作関係、金融関係、製造関係、建築関係、教育関係、医療関係 など幅広い業界で採用されています。
隈研吾建築都市設計事務所について
世界的建築家である隈研吾氏が代表を務めるデザイン・設計事務所です。国内外合わせて数百名におよぶ設計のプロフェッショナルが所属し、それぞれの才能によって世界に新たな潮流を生み出しています。
建築物の設計を中心に、室内装飾や食器・家具・小物などのデザイン等も幅広く手がけています。進行するプロジェクトは数百に及び、活動の場は50ヵ国以上に及びます。最近ではインテリアや商品開発の案件も増えており、新領域の開拓も進んでいます。和歌山県とは、2022年2月に「建築デザインの力による地方創生の実現に資する包括連携協力に関する協定」を締結、2022年11月には和歌山市に新オフィスを開設するための進出協定を締結し、地方創生への取組に尽力しています。
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