開設30周年「フォレスターハウス」をリニューアル ~新たな森林文化の発信拠点へ~
フォレスターハウスは第二代住友総理事 伊庭貞剛が実施した大造林計画※100周年を記念し、1993年に造林用の苗畑があった「住友の植林事業ゆかりの地」に開設した施設です。当社グループのサステナビリティ活動のシンボル的な存在で、自然環境と調和しながら森林再生を繰り返す「保続林業」など、森林文化を発信する基地として、一般の方にも多く利用いただいています。
※ 19世紀後半、別子銅山では長期間に及ぶ過度な伐採と煙害で周辺の森林が荒廃の危機を迎えた。そこで大造林計画を実施して多い時には年間200万本を超える大規模な植林を実施した結果、山々は豊かな緑を取り戻すことができた。
新たな展示手法を通じ当社グループの事業活動を発信できる場所として整備し、さらに森林文化施設としての機能と魅力を高め、一般の方にも多く利用いただけるようリニューアルしました。従来の施設コンセプト「森林文化の発信」に、新しく「つながる」という要素を追加。「地域社会を含めたステークホルダー」「過去から未来」「人々と森」など、様々な「つながり」を意識した施設を目指します。
<リニューアル内容>
■屋外の整備・リニューアル
敷地内遊歩道を整備し、その一部がリラックス効果を期待される「森林セラピーロード®」として認定されました。「森林セラピーロード®」は特定非営利活動法人森林セラピーソサエティが癒しの効果があると科学的に検証した遊歩道を認定するものです。フォレスターハウスは2022年9月に森林セラピーソサエティ監修のもと、遊歩道を歩いた人の血圧や脈拍など測定。心理状態をアンケート調査し、遊歩道を散策すると副交感神経が刺激されてメンタルヘルスの改善につながったという結果を得ました。その他、炭焼き小屋を「木のアーチ広場」に改修し、ビオトープも新設しました。
<整備した遊歩道(森林浴コース)>
<新設したビオトープ>
<木のアーチ広場>
■館内展示物のリニューアル
当社グループの歴史、経営理念の原点となる「大造林計画」をデジタルサイネージを用いた映像コンテンツで紹介。時代と共に進化を続けている林業施業を体験できるVRコンテンツも導入しています。木が持つ可能性を伝える展示物など、フォレスターハウスでしかできない体験型コンテンツを充実させました。
<デジタルサイネージを用いた歴史紹介>
<林業体験コーナー>
<林業施業を体験できるVRコンテンツ>
■住友林業グループの技術力と知見を活かした施設
・内装は2019年5月に住友林業グループとなった株式会社エイムクリエイツ(社長:伊藤 優子、本社:東京都中野区)が担当。木質感溢れる住友林業らしい空間を実現。
・フォレスターハウスの外壁には当社オリジナルの水性シリコン系木材保護塗料(S-100)を使用。施工は住友林業ホームテック株式会社(社長:島原 卓視、本社:東京都千代田区)が担当。
・屋外遊歩道やビオトープの整備は住友林業緑化株式会社(社長:神谷 豊、本社:東京都中野区)が担当。
・木製の館内案内図や展示品は特例子会社スミリンウッドピース株式会社(社長:峰元 博史 本社:愛媛県新居浜市)が制作。
・住友林業筑波研究所の研究成果を活かした「森と木の効能」が体験できるコーナーを設置。
<S-100を塗布した建物外壁>
<「森と木の効能」が体験できるコーナー>
<木製の館内案内図>
住友林業グループは2030年までの長期ビジョン「Mission TREEING 2030」を策定。住友林業のバリューチェーン「ウッドサイクル」を回すことで、森林のCO2吸収量を増やし、木造建築の普及で炭素を長期にわたり固定し、自社のみならず社会全体の脱炭素に貢献することを発表しました。豊かな森づくりに貢献するために新しい森林文化を、創業の地 新居浜にあるフォレスターハウスから発信し、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
■フォレスターハウス概要 【https://sfc.jp/information/foresterhouse/】
所在地:愛媛県新居浜市別子山乙555‐70
営業時間:10:00~16:00(月・火曜日定休)
開館時期:3月~11月(12月~2月は冬季休暇)
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