夏のオフィス、90%以上が午後の眠気に悩む……理想温度は現状より2℃低い25℃台が最多
株式会社ケイズ(本社所在地:大阪府大阪市、代表取締役:桑崎 健)は、未知株式会社(本社所在地:大阪府大阪市、代表取締役:下方 彩純)と「職場の温度設定と眠気」に関するアンケート調査を実施しました。
近年、働き方改革やオフィス環境の見直しが進む中、職場環境がもたらす生産性への影響が注目されています。特に夏季のオフィスの温度設定は、従業員の快適性や業務効率に大きく影響するものの、企業間や職場間での違いが大きいのが現状です。
本調査では、オフィスの温度設定の実態と従業員の体感、生産性への影響を明らかにします。
オフィスの温度設定の現状と理想のギャップ
調査の結果、夏季の空調の設定温度は27℃台が最多でした。次いで26℃台、25℃台、28℃台の順となり、現状の職場の設定温度は25℃~28℃の範囲に集中しています。

一方、従業員が「理想の設定温度」として最も多く挙げられたのは25℃台で、次いで26℃台、24℃台と続きました。

この結果から、現状の設定温度よりも2℃ほど低い温度を理想とする傾向が明らかになりました。また、20℃台前半(20℃~23℃)を理想とする回答が約20%に上ったことも注目すべきポイントです。
午後は9割以上が眠気を感じ、生産性に影響している可能性も
調査では、90%以上の従業員が午後(13~16時)に眠気を感じていることが判明しました。さらに、そのうち半数以上が「強い眠気」を感じると回答しました。
具体的には、以下の通りです。
・「ときどき強く感じる」:38.9%
・「ややある」:35.2%
・「頻繁に強く感じる」:14.3%
・「まったくない」:9.2%
・「ほぼ毎回強い」:2.4%
一方、集中力の平均スコアは約6点で、多くの回答が5~8の範囲に分布しました。眠気を感じながらも一定の集中を維持している様子が見られます。
しかし、集中力が低い(0~4)と回答した人も約2割存在し、5人に1人は眠気が業務効率を著しく低下させている可能性があることがわかりました。
温度調整に制約のある職場が約8割
職場の温度調整の環境については、「自由に調整できない」人が約80%に達しました。

「フロア単位で許可が必要」「席ごとの合意が必要」といった回答も多く、柔軟な温度調整が難しい環境が多い実態が浮き彫りになりました。
従業員の眠気対策はカフェインと運動が主流
従業員が実践している眠気対策(複数回答可)のうち、最も多く行われている対策は「カフェイン摂取」で、次いで「立ち作業・軽い運動」が挙げられました。

その他には「こまめな休憩」「仮眠」など多様な対策が取られています。
また、「ガムを噛む」「冷たい飲み物を飲む」「香水の香りで眠気を飛ばす」「保冷剤を瞼に当てる」など、ユニークな対策も見られました。オフィスでの眠気対策には個人差があることがわかります。
生産性向上に向けた空調の温度・設定環境の改善方法について
本調査から、多くの従業員が午後に眠気を感じ、業務効率に影響を受けていることが明らかになりました。特に注目すべきは、現状の設定温度と理想の温度にギャップがあること、また温度調整の自由度が限られている職場が多いという点です。
理想とされる25℃前後の温度設定や、個人が温度を調整できる環境の整備は、従業員の快適性と生産性の向上につながる可能性があります。また、立ち作業スペースの設置やカフェインドリンクの提供、短時間仮眠を取れるスペースの確保など、企業が眠気対策をサポートすることも重要です。
オフィス環境の改善は、従業員の健康と満足度を高めるだけでなく、業務効率の向上を通じて企業の競争力強化にもつながります。特に夏季の温度設定については、省エネルギーの観点だけでなく、従業員の生産性という観点からも最適な選択を検討することが重要です。
【調査概要】
調査期間:2025年10月21日(火)~10月26日(日)
調査方法:インターネット調査
調査人数:300名(うち有効回答:293)
【運営者概要】
運営元:株式会社ケイズ
本社所在地:大阪府大阪市中央区内淡路町2丁目3-14日宝グリーンビル406号
代表取締役:桑崎健
サービスページ:https://www.ks-ac.jp/
運営元:未知株式会社
本社所在地:大阪府大阪市北区中津1-18-18 若杉ビル6階
代表取締役:下方 彩純
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