商業高校の総合型選抜受験のニーズの高まりからAOIが対策授業を実施

岐阜商業教育研究会にて、オリジナルの授業を提供

株式会社花形

2024年9月10日 10時00分

株式会社花形（京都府京都市、代表取締役：小澤忠）は、商業高校における進学ニーズの多様化と、それに伴う総合型選抜受験への関心の高まりを受け、岐阜県商業教育研究会に所属する商業高校向けに1月から計8回にわたり総合型選抜対策の授業を実施してまいりました。この取り組みは、単なる受験対策を超え、進路選択や大学進学後や社会で役立つスキルの習得にも役立っています。

商業高校生の進学選択肢の広がりとその背景

かつて商業高校は主に就職を目指す生徒が多いとされていましたが、近年ではその進路に変化が見られます。2023年には、約60％の生徒が大学や専門学校への進学を選択しており、その多くが総合型選抜や学校推薦型選抜を利用して進学しています。商業高校では普通科と比べ商学に踏み込んだ教育が行われているため、大学や将来やりたいことを明確に持つことが合格につながる総合型選抜とは親和性が高いという特徴があります。また、簿記などの資格取得や実践科目を通じて活動実績を得ることができるため、普通科の高校に比べて総合型選抜の受験資格を得やすいと言えます。

進学指導の課題と解決策としてのAOIによる対策授業

岐阜商業教育研究会に加盟している商業科の高等学校では、総合型選抜や学校推薦型選抜を中心とする進学者が増加する一方で、多様な大学への指導実績が少ないことからノウハウ不足であることが課題となっていました。また、総合型選抜や学校推薦型選抜で課される志望理由書や面接などは生徒や志望校に合わせて対策を対策を行う必要があることから、生徒全員に共通化した指導が難しいという現状があります。

商業科高校での学びは、商業科ならではの簿記などの資格勉強に加えて、活発な部活動や企業運営のプログラムなどの活動も広く展開しております。しかし、進学先が中京圏の経営学部や商学部に偏りがちという傾向が見られるのも事実です。そこで、商業科ならではの強みを活かし、生徒一人ひとりのやりたいことに応じた幅広い進路選択ができる指導体制づくりを目指すことになりました。総合型選抜専門塾AOIのノウハウは、全国の大学への進学実績もあることから、中京圏以外の幅広い地域への進学サポートも提供していきたいという狙いがあります。

総合型選抜専門塾AOIは、全国の大学への進学実績を有しており、これまでの指導経験を活かし、中京圏以外の地域への進学希望者にも対応したサポートを提供しています。AOIの授業は大学生が担当するため、高校生が大学生活をイメージしやすいという点から対策授業の依頼を受けました。また、AOIでは、やりたいことから逆算して夢を実現することができる志望校を選ぶ指導を行っています。今回の対策授業を通じて、高校生が経営学や商学だけでなく、中京圏以外の大学も含めて、自分のやりたいことに基づいた大学選びに繋がることも目的の一つとして実施しています。

岐阜商業教育研究会における対策授業の内容

今回の対策授業では、合格のためのテクニックを一方的に指導するのではなく、アウトプットを重視した指導を行いました。毎月オンラインでライブ授業を行い、その内複数回を現地での授業を取り入れることで、メリハリのある指導を実現しました。総合型選抜の対策は志望理由書や小論文、面接などの書き方といったインプットではなく、生徒の興味や価値観などの言語化を行う自己分析や自分の考えを発表するプレゼンテーションなどのアウトプット量によって受験に必要な資質が作られます。本講座では、授業ごとに発表の機会を取り入れ、発表への苦手意識を取り除き、質の高い発表ができるようにしました。また、本講座は授業の終わりで、ふりかえりを実施し、学んだ内容を事実・教訓・展望で200文字以上の文章でまとめ、学びの言語化を促進し、主体的に授業に参加できるプログラムです。

当講座全体の満足度平均は10段階中8.85と高い評価を得ました。また参加した生徒からは、授業全体を通じて自己表現のスキルやアイデアを産み出す方法など、総合型選抜の対策だけでなく大学在学中や卒業後にも活かせるスキルを身につけたという感想が寄せられました。

対策授業を見学した教員の感想

受講した生徒だけではなく、普段の進路指導に活かすべく教員にも当講座に参加いただきました。単なる受験テクニックだけではなく、生徒の進路決定に関わるコミュニケーションから実際の指導方法まで受講生と同じく学びました。それぞれの高等学校での進路指導をより良くするための学びが得られたといった声が寄せられました。