チョコの売上を通して産地を変えた3年間 ー日陰樹を植え、キャッサバ加工場も建設。 日新化工、カカオ農家支援の第二期プログラム始動
ガーナでの第一期3年間の支援を完了し、新たに森林再生「アグロフォレストリー」支援を開始。

チョコレートを中心とした製菓素材メーカー・日新化工株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:直井広明)は、ガーナ共和国のカカオ農家を対象とした産地支援プログラムの第一期支援を完了し、新たに第二期支援プログラムを開始します。これは"Do well by doing good."の取り組みに参画し、行っているものです。第二期では、農業と森林管理を組み合わせた「アグロフォレストリー」の普及支援に取り組みます。
■Do Well by doing good.とは
「Do well by doing good.」は、一つひとつの商品・サービスの背景にあるさまざまな社会課題に対し、自分たちにできることから少しでも世界と社会をよくしていこうという想いのもと、サステナビリティに配慮した食品事業を手掛けるimperfectにより推進されています。
日新化工は「Chocolate makes you smile.」を提供価値に掲げ、製菓のプロフェッショナルに向けたチョコレート原料の製造・販売を続けてきました。チョコレートが広く親しまれる一方で、その主原料であるカカオ豆の産地には多くの課題があることを受け、2022年4月よりこの活動に参画しています。当社製品の「サステナブルチョコレートシリーズ」は、この活動の一環として、売り上げの一部を支援プログラムの活動資金として産地に還元しています。

■ガーナのカカオ産地が抱える課題と第一期支援
世界有数のカカオ生産国であるガーナでは、持続可能なカカオ生産に向けて解決すべきさまざまな課題があります。 農地の拡大や木材需要に伴う森林の減少、金の採掘(ガラムセイ)による農地への影響などが報告されており、環境保全への取り組みが求められています。また、子どもたちの教育機会の確保や児童労働の防止、女性の自立・社会進出の支援といった、生産者の生活基盤と人権を支える活動も、今後さらに重要性を増しています。
こうした状況をふまえ、日新化工は第一期支援において、MCアグリアライアンス株式会社(※)を通じて、以下2つの支援を実施しました。
※ MCアグリアライアンス株式会社:三菱商事グループの一員として、カカオ豆をはじめとする農産原料の輸入・販売を手がける。産地の営農指導や子どもの就学支援など、持続可能性に配慮した原料調達に取り組む。
①キャッサバ加工所の建設支援
ガーナ共和国のカカオの生産が盛んな村に、主食であるキャッサバ(イモ類の一種)を加工し付加価値を高めるための加工所を建設しました。村の中心に土の道が走り、木骨土壁・トタン屋根の家屋が並ぶなか、鮮やかな紫色の外壁が目を引くこの建物は、コミュニティの新たな拠点となっています。
加工所では、農家の女性たちが中心となり、キャッサバを伝統食品「ガリ」へと加工しています。この支援において切にしたのは、バイクや農機具といった目先の物資を提供することではなく、「コミュニティが自立して永続できる仕組み」を作ることです。加工所で生まれた製品による副収入で、自分たちに必要な資材を自ら調達できるようになる。こうした「自立のサイクル」こそが、支援の本来の目的であると考えています。
2025年の現地訪問時、コミュニティからは次のような声が寄せられました。
ー「キャッサバ加工で得た収入で、村に井戸を掘ることができた。学校の屋根も修繕できた」
ー「加工所はコミュニティの集会場としても使っている。冠婚葬祭もここで行うようになった」
ー「今では近隣の5つのコミュニティがこの加工所を共同で利用している」
かつてはカカオ農園での補助的な役割が中心だった女性たちが、自ら主体となって収入を生み出している姿は、コミュニティ全体に活力を与えています。


②シェードツリー(日陰樹)の植樹
カカオの木は直射日光にさらされ続けると寿命が25〜30年程度にとどまりますが、シェードツリーを植えることで50〜80年の収穫継続が期待できます。成長の早い常緑樹を1〜2万本提供・植樹し、カカオの森と生態系の保全に取り組みました。
現地視察では、現地の営農指導者のもと剪定や環境整備を丁寧に実践している農家の様子を確認しました。今回視察したモデル農園を手がける37歳の農家は、20年近いカカオ栽培の経験を持ち、ガーナ平均(約1ヘクタール)の6倍近い農地を管理しています。日陰樹による適切な日照管理と風通しの確保が、ブラックポッド(カビ)などの病害抑制にも効果をもたらしていました。


産地から消費者まで、「本当の実感」としてつながる笑顔
日新化工は「Chocolate Makes You Smile.」を提供価値に掲げ、これまで製菓のプロフェッショナルであるシェフ、そしてその先にいる消費者の皆様へ笑顔をお届けすることに努めてきました。
チョコレートの原点であるカカオ産地の人々の笑顔についても、これまで常に大切に考えてまいりました。しかし、今回の支援活動を通じて現地の方々と直接触れ合い、その喜びを肌で感じたことで、「川上の笑顔」が抽象的な理想ではなく、確かな実感へと変わりました。
カカオに関わるすべての人が笑顔でつながること。この笑顔の循環があって初めて、目指す姿にようやく近づけたのだと感じています。
■第二期支援:アグロフォレストリーの普及へ
アグロフォレストリーとは、カカオの木とともに成長の早い樹木やバナナなど複数の作物を組み合わせて栽培する農業手法です。カカオ収穫まで4〜5年かかる期間でも別の作物から収入を得られるほか、森林の生態系を守りながら農家の収入安定化にも貢献します。


■サステナブルチョコレートシリーズについて
日新化工の「サステナブルチョコレートシリーズ」は、農家支援・児童労働撲滅・森林保全の取り組みのもとで栽培されたガーナ産カカオ豆を使用した業務用チョコレートです。このシリーズの売上の一部が「Do well by doing good.」プログラムの活動資金として産地に還元されます。チョコレートを購入・消費する方々の「おいしい」が、ガーナのカカオ農家の「うれしい」に直接つながる仕組みです。
日新化工「Do well by doing good.」取り組み動画
■会社概要
日新化工株式会社
1948年に設立された日新化工は、1956年に洋菓子やパンのコーティングなどに使われる「洋生用チョコレート*」を日本で初めて開発し、以来、製菓のプロフェッショナルに愛される各種食品原料をつくり続けてきました。「チョコレートを通じてたくさんの笑顔を。Chocolate makes you smile.」を提供価値に定め、豊かな食文化を支え続けるために様々な取り組みを進めています。
*テンパリング(温度調整)なしで、溶かすだけで使える製菓用チョコレート。洋菓子やパンのコーティング用チョコレートとして利便性の高い商品。
設立: 1948年12月25日
代表者:代表取締役社長 直井広明
所在地:〒104-0041 東京都中央区新富二丁目13番3号
事業内容:業務用チョコレート・フィリングなどの開発・製造・販売
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<品質・環境・サステナビリティへの取り組み(取得認証等)>
■ サステナビリティ・環境
レインフォレスト・アライアンス認証
RSPOサプライチェーン認証
エコアクション21
有機JAS認証
■ 食品安全・品質管理
FSSC 22000認証
■ 多様な食習慣への対応
コーシャ認証
日新化工は、持続可能なカカオ産業(サステイナブル・カカオ)の実現を目標に設立された、「開発途上国におけるサステイナブル・カカオ・プラットフォーム」に参加しています。
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