株式会社Ashirase、シリーズAラウンドにて資金調達を実施し屋内空間データ基盤「IndoorFlow」の社会実装を加速
視覚障害者向け「あしらせ」で培った移動支援技術で、屋内空間の社会インフラを構築
株式会社Ashirase(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:千野 歩、以下「Ashirase」)は、Wing3号G投資事業有限責任組合(運用:株式会社ウイング・キャピタル・パートナーズ)、復建調査設計株式会社、SUMISEI INNOVATION FUND(住友生命保険相互会社のCVC)、飯田橋クロスパートナーズ株式会社(ピー・シー・エー株式会社のCVC)を引受先とする第三者割当増資により、シリーズAラウンドにおける総額3.4億円の資金調達を実施しました。
Ashiraseは、屋外の歩行支援デバイス「あしらせ」と、屋内空間データ基盤「IndoorFlow」の二事業で、誰もが自由に移動できる社会を目指しています。今回は事業・地域・金融の各領域から4社を新たな株主に迎え、とりわけ「IndoorFlow」の社会実装を加速します。

1.背景 ―― 「あしらせ」から生まれた「IndoorFlow」
解決する社会課題 ―― 屋内空間に存在する巨大な「データ空白地帯」
私たちは生活時間の約9割を屋内(駅・商業施設・オフィス・病院等)で過ごしています※。しかし、屋外がGPSやデジタルマップで最適化された一方、屋内は高精度な測位情報や共通の空間情報基盤が存在しない「データの空白地帯」でした。 従来の屋内測位は専用機器の設置工事や保守コストが重く、面的な普及の壁となってきました。
この課題に対しAshiraseは、もっとも高い精度が求められる視覚障害者向けの歩行支援「あしらせ」で培った測位・誘導技術を土台に、屋内空間データ基盤「IndoorFlow」を開発。屋内空間のデジタル化を、社会インフラのレベルで進めています。
屋外:歩行支援デバイス「あしらせ」
靴に装着したデバイスの振動で進行方向を伝え、視覚障害者の方々の単独歩行を支援します。
2024年に国内発売を開始し、現在はグローバル展開も進行しています。2026年3月に豪州で販売を開始、欧州でも医療機器認定(MDR Class 1)を取得し、秋の販売開始を予定しています。
屋内:屋内空間データ基盤「IndoorFlow」
GPSの届かない屋内は案内が難しく、人が「迷う」課題が長く残されてきました。
IndoorFlowは、2026年4月にサービスを開始した屋内空間データ基盤です。独自のVPS(Visual Positioning System)技術により、専用工事なし・カメラ画像だけで屋内空間を高精度にデータ化します。この基盤の上に、ナビゲーションや施設運営のDXなど、多様なサービスを実現します。
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高精度測位:視覚障害者向け「あしらせ」で培った、歩行者向けに最適化した測位技術
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低コスト・面展開:工事不要・スマホのみで、多くの施設へ一気に導入可能
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データ基盤:独自のデータ加工技術により、施設のデジタルツインにも活用できる高精細な3D空間データを同時生成
2.IndoorFlowの主な導入・実証実績
「IndoorFlow」は、公共・商業・オフィス・医療など、多様な現場で導入・実証が進んでいます。
東京都庁本庁舎:キングサーモンプロジェクト採択・本庁舎実装および公共調達認定の取得
TAKANAWA GATEWAY CITY(ルミネ・JR東日本):視覚障害者向け移動・ショッピングサポート実証
STATION WORK(JR東日本ビルディング):予約ブースまでスムーズに導くナビゲーションを提供(東京駅丸の内南エリア)
JR広島駅周辺:駅や商業施設および公共空間におけるアクセシビリティ向上の取り組みを推進
その他全国主要都市:都内・愛知・大阪などの商業施設・オフィス・病院等で導入・実証を推進
※STATION WORK ブース案内ページ表示例

3.今回の引受先について
今回のラウンドには、ベンチャーキャピタルに加え、建設・空間情報、生命保険、地域金融といった多様な領域の事業会社・金融機関が参画しました。「IndoorFlow」の空間データ整備や地域での社会実装、アクセシビリティ・健康・地域DXなどの観点から、両事業を実際の事業現場での協業を通じて前進させます。
4.資金使途
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「IndoorFlow」の開発・社会実装:導入・実証の拡大、データ基盤/API整備、測位・地図生成技術の高度化
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「あしらせ」の進化と海外展開:プロダクト改良と、欧州を中心とした海外展開の継続
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組織・採用体制の強化:エンジニア・事業開発をはじめとする人材採用と組織強化
5.一緒に社会実装を進める仲間を募集しています
屋外「あしらせ」と屋内「IndoorFlow」の両輪で事業拡大フェーズに入り、様々な職種で採用を強化しています。移動の自由という社会課題に共に挑む仲間を募集しています。
採用情報:https://app.notion.com/p/ashirase/BizDev-37fa2b3b95d680b687f3d50965e050c0
6.コメント
株式会社Ashirase 代表取締役CEO 千野 歩
「『あしらせ』を通じて視覚障害者の方々の歩行を支えてきた私たちは、その歩みを屋内へと広げ、屋内空間データ基盤『IndoorFlow』の社会実装を本格的に進めています。今回、事業・地域・金融の各領域で強みを持つ4社を新たな株主にお迎えできたことは、『あしらせ』と『IndoorFlow』の両輪で“誰もが自由に移動できる社会”を実現していくうえで、大きな後押しとなります。事業拡大に向けて組織づくりも一層加速し、ミッションに共感いただける多くの仲間とともに、この挑戦を前に進めてまいります。」

株式会社ウイング・キャピタル・パートナーズ
【ファンド事業部 副部長 武井久治様】
「Ashirase様は、視覚障害者向け歩行支援で培われた高精度測位技術を核に、新たな屋内空間データ基盤の構築に取り組まれています。弊社は、その技術力と将来性に大きな期待を寄せ、投資をさせていただきました。Ashirase様の技術が、空間と人をつなぐ新たな価値を創出し、誰もがより自由に移動できる豊かな社会の実現につながることを期待しております。」

復建調査設計株式会社
【経営管理本部経営企画部長・桑田幸志朗様】
「私ども総合建設コンサルタント・復建調査設計は『未来社会創造企業』を企業理念に掲げ、創業以来、道路空間など社会インフラの調査や空間計測・計画・設計を通して豊かな未来社会の創造に貢献して参りました。Ashirase社が目指す「誰もが自由に移動できる社会の実現」という社会課題解決への姿勢や事業は、弊社の企業理念、事業領域とも相通ずるところがあります。関係者の皆様と共に、Ashirase社の目指す社会課題解決を支援し、より豊かな未来社会を創造していきたく存じます。」

住友生命保険相互会社
【新規ビジネス企画部長 SUMISEI INNOVATION FUND事業共創責任者 百田牧人様 】
「Ashirase社が目指す「誰もが自由に移動できる社会の実現」に向けた取組みは、人々の移動の可能性を広げ、社会参加を支えるものであり、その社会的意義と将来性に強い期待を寄せています。住友生命が推進するウェルビーイングの実現とも方向性を同じくしており、同社の挑戦とさらなる成長を応援してまいります。」

飯田橋クロスパートナーズ株式会社
【代表取締役 長谷川 正樹様】
「誰もが安全かつ自由に外を歩ける社会の実現に向けて、視覚障害者の方々の歩行移動を足もとから支える『あしらせ』の高度な技術力が屋内空間へと広がることで『人の移動と心を自由にする』という強い志と圧倒的な熱量に深く共感しております。ユーザー目線で社会課題へ挑む情熱は、多くの人々の行動と未来を変える力があると確信しています。Ashirase社が目指す『誰もが当たり前に外歩きを楽しめる世界』の実現に向け、共に歩んでいけることを誇りに思います。」
本件に関するお問い合わせ先
株式会社Ashirase 広報担当 E-mail:pr@ashirase.com
屋内ナビゲーション「IndoorFlow」に関するお問い合わせ:https://form.run/@indoorflow-contact
【参考】会社・製品情報
株式会社Ashiraseについて
「人の豊かさを“歩く”で創る」をミッションに掲げるHonda発のスタートアップ。本田技研工業のIGNITION第一号として2021年4月に設立。視覚障害者向け「あしらせ」を2024年末より発売し、その技術を起点とした屋内向け「IndoorFlow」により屋内空間のデジタル化を推進。
※出典:塩津弥佳ほか「生活時間調査による屋内滞在時間量と活動量」日本建築学会計画系論文集 第511号(1998年)。日本人3,572名を対象とした調査で、屋内滞在時間の割合は平日90%・休日88%。
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