スターシーズ株式会社、独自の高圧系統用オールインワン型蓄電池システムの構築及び受注
スターシーズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:鈴木雅順、東証スタンダード市場:コード番号3083、以下「当社」)は、中国・上海に本社を置く世界的蓄電池メーカー Shanghai Robestec Energy Co., Ltd. (以下「ロベステック社」)との業務提携契約に基づき、液冷式リン酸鉄蓄電池・トランスレス方式高効率PCS・受変電設備を一体化した独自の高圧系統用オールインワン型蓄電池システム(以下「All-in-One型SS蓄電池システム」)を構築し、このたび、株式会社野村屋ホールディングス(以下「野村屋HD社」より、本システム(出力1.998MW/蓄電容量8.358MWh)を受注しました。
本システムは、兵庫県西脇市富田町へ設置し、2026年5月末より運転開始を予定しています。
1.All-in-One型SS蓄電池システム構築の背景
日本政府が掲げる「2050年カーボンニュートラル」の実現に向け、再生可能エネルギーの導入は一層進展していますが、一方で、太陽光や風力といった電源は天候や季節に左右されるため、発電量が過剰となる時間帯や電力需要が少ない時間帯には余剰電力が発生するという課題があります。
この課題を解消するためには、電力の需給バランスを調整できる系統用蓄電池が必要不可欠であり、実際に国内の系統用蓄電池の出荷容量は、一般社団法人日本電機工業会の「蓄電システム自主統計2024年度出荷実績調査」によると、この10年間で約83倍に拡大し、現状約8GWhに達しています。
こうした状況を踏まえ、当社は電力需給の安定化に貢献する設備として、本システムを構築いたしました。
2.All-in-One型SS蓄電池システムの設置場所の概要


3.野村屋HDの概要

4.ロベステック社の概要

今後の展望と売上見込み
当社は、今後3年間で75億円の売上見込みを想定しております。現在、その他数社とも交渉を進めております。また、次世代型電力取引市場への対応や、バーチャルパワープラント(VPP)構想との連携も視野に入れ、電力業界のデジタル化・分散化の流れに合わせた柔軟な事業展開を図ってまいります。
系統用蓄電池事業のビジョン
当社は、当該事業を、単なる事業多角化ではなく、「エネルギー問題の解決に貢献する責任ある企業市民としての成長」と位置づけており、電力ピークカットやBCP(事業継続計画)対策、電気料金削減といった企業活動の最適化を図るとともに、これらのノウハウを蓄積し、他企業や自治体に対してソリューションとして提供していく方針です。
お問い合わせ先
スターシーズ株式会社 管理部 堀中章弘
TEL:03-6721-5891
E-mail:horinaka@starseeds.co.jp
URL:https://starseeds.co.jp/
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