三星刃物が「Smart Craft」を導入し、月産本数1割超向上。作業時間の可視化と現場発のDXで、職人の手仕事と生産効率を両立

属人的な管理と曖昧な原価把握から脱却。データ活用で月産1,800本近くへの生産量向上を実現

株式会社Smart Craft

三星刃物株式会社(本社:岐阜県関市、代表取締役社長:渡邉隆久、以下「三星刃物」)は、このたび、株式会社Smart Craft(本社:東京都渋谷区、代表取締役:浮部史也、以下「当社」)が提供するクラウド工程管理・実績収集「Smart Craft」の導入により、現場の標準化や指示の仕組み化、製造と営業の連携強化を実現し、月産本数1割超の向上を達成しました。

導入の背景

三星刃物では長年、自社ブランドの成長に伴い工程・原価の実態把握や柔軟な増産対応が求められる一方、属人的な現場管理からの脱却が進まない課題を抱えつつも、具体的な解決策を見出せずにいました。転機となったのは、日々ものづくりに携わる製造現場の社員自らが課題を自分ごととして捉え、「Smart Craft」の導入を提案したことです。現場からの自発的な提案が経営層の納得を生み、スムーズな導入につながりました。 

工程・原価の見えない状態

関市の刃物製造は、工程ごとに地域の専門業者へ委託する分業体制が特徴です。そのため、従来は自社内で製造工程全体を細かく把握・管理する文化が根付いていませんでした。しかし、自社ブランドの展開を推進するにあたっては、工程ごとの所要時間や原価に基づく緻密な管理が不可欠です。それにもかかわらず、各工程の正確な実態を十分に把握できないまま事業を進めざるを得ない状況が続いていました。 

需要増加に追いつけない生産体制と営業連携の壁 

「和 NAGOMI」の人気拡大に伴い需要が増加する一方、一人の職人が一本一本丁寧に仕上げるという製造の性質上、短期間での大幅な増産には本質的な限界があります。加えて、生産の進捗状況や月産本数がリアルタイムで把握できない状態では、突発的な注文増加に対して柔軟に優先順位を判断することもできませんでした。その結果、営業部門は製造側の実態を把握できないまま納期回答や販売計画の立案を迫られ、製造と営業の間に慢性的な摩擦が生じていました。 

属人化した情報管理が生む、現場の停滞 

工程の進捗や仕掛品の所在といった重要な情報が特定の担当者に集中しており、作業者が次の工程に進むためには都度その担当者への確認が必要でした。担当者が不在の場合は作業そのものが止まってしまうこともあり、在庫を求めて倉庫内を探し回るような非効率な作業も日常的に発生していました。こうした情報の属人化が、現場全体の自律的な稼働を妨げる構造的な課題となっていました。 

Smart Craft導入の決め手

三星刃物では、経営層からのトップダウンではなく、製造現場の担当者が自ら課題解決の手段を探し、5社におよぶサービス比較と段階的な検証を経て「Smart Craft」を提案したことが導入の決め手となりました。

選定において特に評価されたのは、現場作業者が迷わず使えるシンプルな操作画面と、現場ごとの運用のばらつきを許容しながら自分たちでルールを工夫できる柔軟性の高さです。人の手による作業が多く、作業時間や進め方に個人差が生じやすい同社の製造現場において、完全自動化ではなく現場に合わせた運用設計ができる点が、他社サービスとの差別化につながりました。現場担当者がステップを踏んで経営層へ説明を重ねたことで社内の納得感が醸成され、スムーズな導入決定へとつながっています。

導入効果

Smart Craftの導入により、作業時間の可視化と指示の仕組み化が実現し、月産本数1割〜2割近くの向上と現場全体の業務効率化を達成しました。

生産性改善による月産本数の大幅向上

包丁1本あたりの作業時間がデータとして可視化されたことで、作業者の得意・不得意に応じた業務配分が可能となり、現場全体の生産効率が向上しました。結果として、導入前は1,500~1,600本が上限だった月産本数が1,800本近くまで向上し、1割超~2割近くの生産量増加を達成しました。 

データに基づく作業評価とフィードバックの実現 

作業時間が数値で把握できるようになったことで、これまで感覚で行っていた作業評価をデータに基づいて行える体制が整いました。個人ごとの月次フィードバックも実現し、作業者一人ひとりが自身のパフォーマンスを客観的に把握しながら、改善に向けた目標を持って働ける環境が構築されました。 

現場の標準化と指示の仕組み化

作業者がタブレットを確認すれば次の作業が示される仕組みが整い、上司への問い合わせが大幅に減少しました。紙の日報記入・集計作業も廃止され、その分の時間を実際の包丁づくりに充てられるようになりました。 

営業・製造間の連携強化

製造データのリアルタイムな共有により、月次会議で生産状況や月産本数を客観的な数値で提示できるようになり、営業部門が生産キャパシティを踏まえた販売計画を立てられるようになりました。急な大口注文に対しても、進捗状況をデータで確認しながら作業の優先順位を判断できる体制が整っています。 

関係者の声

三星刃物株式会社 代表取締役社長 渡邉隆久様

「Smart Craftを導入したことで、製造部門と営業部門の連携が実現しました。現場のデータがリアルタイムに共有されるようになったことで、生産量不足による販売機会のロスがなくなり、先を見据えた建設的な議論ができるようになっています。また現場の作業者が直感的に使えるツールであるため、若手社員が率先して使い方を教え合うなど、全社的に『前向きに生産性を高めていこう』という組織風土が醸成されたことも非常に大きな効果だと感じています。」

三星刃物株式会社 製造部 主任 細川将宏様

「Smart Craftを選んだ決め手は、手作業特有のばらつきを許容しながら、自分たちで運用ルールを工夫できる柔軟性です。導入後は包丁1本あたりの作業時間が正確なデータとして可視化され、個人の得意・不得意に合わせた最適な業務配分が可能となりました。結果として月産1,500~1,600本が限界だった生産数が1,800本近くまで向上し、紙の日報作成にかかっていた時間も削減され、本来のモノづくりに集中できています。導入を迷っている企業にも、まず一歩踏み出すことを勧めたいです。現場は思った以上に変わります。 」

三星刃物株式会社 製造部 小林英将様

「現場目線で最も魅力的だったのは、タブレット画面がシンプルで直感的に操作できる点です。以前は次の工程の指示を仰ぐために担当者を探し回ることが多く、作業が止まってしまうこともありました。今はタブレットを見るだけで次にすべきことが一目でわかり、指示を出す側の負担も確認の手間も大幅に削減されています。まずは現場の一人、二人に実際に触れてもらうことをおすすめします。トライアンドエラーを重ねるうちに手応えがつかめ、小さく始めることがDX成功の第一歩になると思います。 」

今後の展望

三星刃物では、当社が新しくリリースした在庫管理機能の活用を進めるとともに、Smart Craftに蓄積されるデータを原価計算や販売計画に応用していく予定です。将来的には、製造部門で実現したDXを会計・経営基盤へと広げ、全社の情報を一元管理することを目指しています。当社は今後も、製造現場におけるデータ活用のさらなる深化と定着を通じて、三星刃物のDX推進を支援してまいります。

クラウド工程管理・実績収集「Smart Craft」について 

Smart Craftは、製造現場の工程管理・品質管理・在庫管理を一気通貫でデジタル化するクラウド製造実行システム(MES)です。 タブレットやスマートフォンなどのモバイル端末を用い、作業指示や生産実績に加え、品質検査記録や在庫データまでを現場で統合的に管理できます。

これまで分断されていた生産・品質・在庫の記録がリアルタイムに連動することで、紙やExcelによるアナログ業務や二重入力を撤廃。蓄積されたデータはAI機能等を通じて高度に活用され、現場のQCD向上だけでなく、工場経営を支える意思決定基盤として製造業のDXを強力に推進します。

サービスサイト:https://smartcraft.jp/

 株式会社Smart Craft 会社概要 

株式会社Smart Craftは「モノづくり産業のニュースタンダードを創る」をミッションに、テクノロジーを駆使したスマートなモノづくり・働き方を推進するソリューションを提供しています。経済産業省「2024年版ものづくり白書」掲載。

会社名:株式会社Smart Craft

所在地:東京都渋谷区初台1-51-1 初台センタービル

代表者:代表取締役 浮部史也

設 立:2021年6月15日

事業内容:クラウド工程管理・実績収集「Smart Craft」の開発・提供

URL:https://corp.smartcraft.jp/

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会社概要

株式会社Smart Craft

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URL
https://corp.smartcraft.jp
業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区初台1-51-1 初台センタービル 312号室
電話番号
03-3527-2464
代表者名
浮部史也
上場
未上場
資本金
8109万円
設立
2021年06月