Visual Components社と3Dシミュレーターの合弁会社を設立
デジタルツインプラットフォームを強化し、製造業における設計効率化・生産性向上に貢献
■合弁会社設立の背景
近年、モノづくりの現場は労働力不足や生産性・品質向上など、さまざまな課題に直面しています。当社のFAシステム事業では、これらの課題解決に向けてソフトウエアのラインアップを強化し、デジタルマニュファクチャリングの実現を加速しています。昨年発売した3Dシミュレーター「MELSOFT Gemini(ジェミニ)」(※)では、3Dを用いてデジタル空間上に生産設備やラインを構築し、設計・設備・ライン立上げ時の工数を削減するデジタルツインプラットフォームを提供することで、製造業のエンジニアリングチェーンにおけるお客様のTCO(Total Cost of Ownership)削減に貢献しています。
当社は今回、Visual Components社との合弁会社を設立し、デジタルツインプラットフォームを充実させることで、循環型 デジタル・エンジニアリング事業を強化します。
Visual Components社のソフトウエアは、FA機器メーカーのPLC・ロボットとの接続機能や、3Dシミュレーターの機能を拡張するためのインターフェースを標準で備えており、当社FA機器とも親和性があります。当社が培ってきた高度な制御技術とモノづくりの知見をVisual Components社の技術と組み合わせることで、「MELSOFT Gemini」の機能・サービスをさらに進化させ、製造現場における労働力不足や生産性・品質向上の課題解決に貢献します。
具体的には、Visual Components社の開発・ノウハウを存分に活用するため、フィンランドに合弁会社の開発拠点を立ち上げ、3Dシミュレーターによる装置制御検証に強いシミュレーション環境を提供し、制御ロジック生成による設計効率化とモノづくりデータ活用による生産性の向上を実現する新機能を開発します。また、高い提案力を有するVisual Components社のセールスエンジニアと連携し、当社のプレゼンスが高い日本、アジアを中心に、FAシステム事業のソリューション提案力を強化し、多様化するお客様のモノづくりの課題解決に貢献します。
■関係者コメント
Visual Components社 CEO Mikko Urho氏 コメント
「製品ライフサイクル全体の最適化を目指す企業にとって、3Dシミュレーションは必要不可欠です。この合弁会社は、Visual Components社が提供する優れた3Dシミュレーションソフトウエアと三菱電機の持つ製造ノウハウを組み合わせることで、シナジーを最大化することができます。シナジーによりデジタルマニュファクチュアリングの実現を加速させ、お客様の競争力強化に貢献していきます。」
三菱電機株式会社 FAシステム事業本部長 竹内敏惠 コメント
「当社はFAシステム事業において、多様化する社会課題の解決に貢献することを経営戦略として掲げています。具体的には、当社のFA機器により製造現場の装置や機器から取得したデータをデジタル空間に集約・分析し、お客様のエンジニアリングチェーンにおける課題を解決しています。今回、Visual Components社との合弁会社設立により、両社の強みを融合させ製造現場における課題の解決に貢献していきます。」
※ 22年3月29日発表。https://www.MitsubishiElectric.co.jp/news/2022/0329.html
<お客様からのお問い合わせ先>
三菱電機株式会社 FAシステム事業本部 FAデジタルエンジニアリング推進部
〒461-8670 名古屋市東区矢田南五丁目1番14号
TEL 052-712-2685
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