オープングループがあすかペイロールプロの株式取得契約に合意

～オープン提供「RoboRoboペイロール」の活用で給与計算BPOのデジタル化を推進～

オープングループ株式会社

2024年9月20日 11時00分

　オープングループ株式会社（本社：東京都港区、代表取締役：高橋知道、以下「オープングループ」）は、あすか社会保険労務士法人（所在地：東京都渋谷区、代表特定社会保険労務士：大東恵子）のグループ会社である株式会社あすかペイロールプロ（本社：東京都渋谷区、代表取締役：大東恵子、以下「あすかペイロールプロ」）の株式取得に関する契約に合意いたしました。

　これにより、あすかペイロールプロが担っている給与計算代行業務に、オープングループの子会社であるオープン株式会社（本社：東京都港区、代表取締役執行役員社長：石井岳之、以下「オープン」）が提供する「RoboRoboペイロール」を活用し、BPO業務のデジタル化・自動化を推進いたします。

■株式取得の背景

　あすかペイロールプロは、あすか社会保険労務士法人の顧客を中心とした給与計算代行を行う企業です。昨今では市場全体で慢性化している事務職の人材不足を起因として、日々高まるアウトソーシング需要に対して受け皿が不足する状態が続いていました。また作業のアナログ対応が多いため、労働集約型から脱却したいとも考える一方で、必要なテクノロジーに投資するだけの余裕がないという課題も抱えていました。これは大手企業を中心として、外注先に高いセキュリティ環境を求める傾向がありますが、その要望に応えることができないという課題にもつながっていました。

　そこで限られた人員でより多くの要望に応えるため、テクノロジーを活用した新しい給与計算代行モデルが必要と考える中で、上記課題を解決するための方策として、オープングループが保有する資金力とオープンの技術力を活用することにより、給与計算代行業務のデジタル化を図り、顧客企業から寄せられる大量の依頼にスピーディに対応できる体制を構築し、より利便性の高いサービスを提供することができると考えました。

　一方のオープングループでは、子会社のオープンが中堅・中小企業およびスタートアップ向けクラウド型バックオフィス効率化サービス「RoboRobo」シリーズにて、給与計算アウトソーシングサービス「RoboRoboペイロール」を開発し、運用オペレーションを最大90％削減できるデジタルBPOサービスとして提供してきました。その中で顧客企業から、社会保険手続き代行や労務顧問支援についても相談をいただく機会があり、給与計算だけに留まらず、社会保険手続きや労務等の領域までワンストップで提案できる体制・機能を構築したいと考えておりました。

　こうした両社の考えが一致したことにより、今回の株式取得に関する契約の合意に至りました。

■両社で取り組む具体的な解決策

　あすかペイロールプロが抱える顧客企業における給与計算業務に「RoboRoboペイロール」を導入することで、デジタルBPOによる生産性向上、業務効率化を実現します。これによりあすかペイロールプロでは、新たな人員確保は最小限に、より短時間で多くの給与計算代行に対応することが可能となります。

　また「RoboRoboペイロール」は、情報セキュリティの国際規格であるISMSに準拠しているため、これまで情報の取り扱いの面を懸念していた企業からの依頼に対しても、幅広く対応することが可能となります。

　さらにこの先の計画として、業務のデジタル化・自動化によりあすかペイロールプロのスタッフだけでなく、あすか社会保険労務士法人に所属する社会保険労務士の工数を確保することにより、「RoboRoboペイロール」の顧客企業が求める社会保険手続き代行や労務顧問支援についても、両者の相互連携でワンストップ対応できる体制構築を目指していきます。

■今後の展望

　給与計算代行市場は年々拡大しており※、既存で約9,000億円規模、今後の潜在市場としても7,000億円以上の拡大が想定され、これにより国内でもアウトソーシング活用の動きが活発化しています。しかしながら、これから企業の経済活動を支えるバックオフィスが「所有」から「共有」へとシフトしていくことが確実視されている一方で、既存のBPO事業者は労働集約型となっており、アウトソーシング需要の増大に対して、受け皿になり得る事業者が不在であるのが現状です。

　そこでオープングループおよびオープンは、あすかペイロールプロとの提携を通じてオペレーション改革を図り、生産性の向上を目指すとともに、この取り組みで構築した仕組みを、全国の給与計算代行会社や社会保険労務士法人とも提携、提供できるように取り組んでまいります。

　そして中期的には、社会保険手続代行業務などにオープンが開発する生成AI技術やLLMを実装し、現在社会保険労務士が対応している業務領域をサポートするAIアシスタントを提供し、人でなければ対応できない創造的な業務により多くのマンパワーの注力できる体制構築、ならびに更なる生産性向上を図りたいと考えています。

　また長期的には、バックオフィスのデジタルBPOセンターを全国に立ち上げ、シェアードサービス化を目指します。そしてジョブ型人事制度をはじめとする人的資本経営を行ううえで、意思決定のサポートまで実現するサービスを「RoboRobo」を通じて提供し、顧客企業の価値最大化に貢献していく所存です。

※参考資料：株式会社矢野経済研究所／人事・総務関連業務アウトソーシング市場に関する調査を実施（2024年）

https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/3526

■「RoboRoboペイロール」について

RoboRoboペイロールは、給与計算代行と便利なツールがワンセットになったアウトソーシングサービスです。一般的な給与代行サービスとは異なり、スマートロボット＋人によるプロセス設計により、勤怠管理システムの変更を行うことなく導入できるうえにユーザーごとのカスタマイズも可能です。また社会保険労務士による監修等を含めたサービスを、リーズナブルな料金で利用できます。

詳細につきましては製品ページ：https://payroll.roborobo.co.jp/lp/?referrer= をご覧ください。