【トルコにおけるシリア・イラク難民支援】難民が本当に必要なものを選択し購入することのできる支援

食糧や日用品を自分たちで選び、購入することのできるEバウチャー配布による第3期支援事業を開始

日本紛争予防センター(JCCP:東京都文京区)は、2017年11月22日より、トルコ共和国南部メルスィン市において、過酷な避難生活を余儀なくされているシリア・イラク難民を対象に、食糧や日用品を購入することのできるEバウチャー(ICカード)の配布を通じた、生活支援の第3期事業を実施します。
◆事業の背景:
メルスィン市は、トルコ南部の地中海に面する湾岸都市です。トルコ国内の難民数の多い都市上位10位に入っており、未登録の難民を含めると約35~40万人のシリア・イラク難民が生活しています。メルスィン市にいる難民は、家賃の安さや職を求めて移動してくる傾向にあるものの、仕事は日雇いや季節労働などに限られることが多く、わずかな収入の大半を家賃と光熱費に充てざるを得ない状況です。十分な食糧や生活用品すら購入できず、安定した生活を手に入れることも困難です。親戚や近隣住民から食べ物の施しを受けながら、日々の生活を乗り切っている家庭も少なくありません。一方で、メルスィンで活動する支援団体の数が非常に限られており、同市に住む難民の多くがこれまで一度も支援を受けたことがないなど、支援の手が十分に行き届いていないという現状があります。

事業対象地のトルコ共和国南部メルスィン市事業対象地のトルコ共和国南部メルスィン市


◆事業の概要
JCCPはシリア・イラク難民裨益者583世帯を対象に、最低限の食糧や生活用品を自ら選択・購入することのできるEバウチャーの配布する生活支援を実施致します。Eバウチャーを受け取った難民は、指定の店舗において生活に必要な最低限の食糧や生活用品などを自ら選択し、購入することができます。難民自らが自由に選択する機会を得られることで、彼らの尊厳を守ることができる点が本事業の大きな特徴です。当支援を通じて、各世帯の家族構成や生活環境の違いなどに柔軟に対応しながら、困窮する難民たちの基礎的なニーズを満たすことを目指します。

 


*Eバウチャーとは
お金をチャージし、入金額に応じて食糧・生活用品の購入に使用できるICカードです。日本でも広く利用されている、鉄道会社発行の交通ICカードと仕組みが似ています。

第2期事業で配布したEバウチャー第2期事業で配布したEバウチャー


◆第2期事業の成果: 583世帯(3,951人)の難民世帯が生活に必要不可欠な食糧や日用品を受領
2017年5月から実施した第2期事業では、シリア・イラク難民583世帯(計3,951名)に対しEバウチャーを配布しました。この支援により、「砂糖や油など、これまで購入することのできなかった食糧を購入することができた」「普段食糧を購入する分の費用を、光熱費に充てることができた」「ベビー用品を購入することができ非常に助かった」などの声を聞くことができました。第3期事業においても、特に厳しい生活を強いられている難民に対し引き続き支援を行っていきます。

第2期事業でEバウチャーを受領したシリア難民の女性第2期事業でEバウチャーを受領したシリア難民の女性

店舗にてEバウチャー専用レジに並ぶ難民の様子店舗にてEバウチャー専用レジに並ぶ難民の様子











【JCCPとは】
活動内容/紛争地の人々を「被害者」ではなく「平和の担い手」にするため、現地の人材育成に特化した支援活動 ①住民間の対立予防・治安の改善 ②自立支援(経済的自立・心の回復)  ③対立する集団間の信頼醸成を行っています。

現在の活動地域/南スーダン、ケニア、トルコ

▼JCCP公式WEBサイト
http://www.jccp.gr.jp/

― 問合せ先 ――――――――――――――――――――――—
特定非営利活動法人 日本紛争予防センター
〒112-0014 東京都文京区関口1-35-20 藤田ビル3階
TEL:03-5155-2142 / FAX:03-5155-2143(10:00~18:00)
E-mail contact@jccp.gr.jp
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会社概要

URL
https://reals.org
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
東京都 新宿区 改代町26-1 三田村ビル203
電話番号
03-5579-8395
代表者名
瀬谷ルミ子
上場
未上場
資本金
-
設立
1999年07月