テュフズード、産業用 アディティブ・マニュファクチャリング サービスを開始
国際的な第三者認証機関であるテュフズードは、試作、金型、量産の分野において急速に進歩しているアディティブ マニュファクチャリング(以下、AM)およびその基礎をなす3Dプリンティング技術に対応するべく、産業用 アディティブ・マニュファクチャリングサービスを開始しました。また、2019年4月17日(水)~20日(土)に東京ビッグサイト(青海展示棟: 最寄/東京テレポート駅)にて開催される「INTERMOLD東京」にてセミナーを行います。
アディティブ マニュファクチャリング(AM)とは
CADソフトウェア上で作成した三次元モデルをさらに極薄レベルの層に分解した製造指示データに沿って、装置が一つ一つの層を順次形成し、最終的に三次元モデルを造形する製造技術を指します。主な原料・材料として樹脂、金属が扱えます。 積層造形、3Dプリンティングなど様々な呼称がありますが、The American Society for Testing and Materials (ASTM)と ISOの合同委員会において“Additive Manufacturing (アディティブ マニュファクチャリング)” が正式に用語定義されています。
金型、量産の分野における産業用AMに寄せる期待と課題
各産業界のサプライチェーン関係者は、この技術の金型や量産への利用に高い期待を寄せています。なぜならAMは、これまでにないデザインによる新たな付加価値の創造、リードタイムやコストの削減、サプライチェーンの大幅な短縮といった可能性を秘めており、近年の応用事例やビジネスモデルを通して製造技術の域を超えた強力なビジネスツールであることが認識されはじめたからです。しかし、AMによるモノづくりにおいて要求仕様を満たし一定の品質を維持するにはAMに関する多くの規格や要求事項への適合も必要となることも認識されつつあります。
テュフズードが提供するサービス
昨今、産業向けに金型や最終製品といったアディティブ・マニュファクチャリングの応用が進むドイツで高まりつつあるサプライチェーン上の取引における品質や信頼性の証明課題に対するソリューションとして、テュフズードはアディティブ・マニュファクチャリングに関する各種認証サービスやトレーニングを開発し、日本を含めたグローバルで提供を開始しました。
産業用AM造形メーカーを対象とするAdditive Manufacturing Company certification (AM会社)認証は、現在参照可能なすべてのAM関連規格に適合し、総合的に高い品質を実現できるレベルにあることを示します。 さらにAM技術を用いる最終製品メーカーを対象とするAMプロセス認証は、設計・製造ラインがAM特有の要求事項に対応できる製造能力・品質管理能力を示し、規制産業への参入時に重要な証となります。AM原料・材料プロパティ認証は、AMサプライチェーンにとって新原料・新材料を受け入れやすくなるような環境を創ります。個別の材料を含めた製造方法に対する承認を行うためのデザイン検証や各種トレーニングはAMサプライチェーン全てを対象とします。 テュフズードは、AMの適用アプローチ、AM関連規格、AM品質管理・生産管理、AM材料の試験、安全衛生、AMセールス部門向け)、各種個人向け資格認証など幅広いサービスを取り揃えAM業界関係者のニーズに対応いたします。
INTERMOLD東京にて特別セミナーを開催
テュフズードは2019年4月17日(水)~20日(土)に東京ビッグサイト(青海展示棟: 最寄/東京テレポート駅)にて開催される「INTERMOLD東京」にて下記セミナーを行います。開催概要の詳細は下記よりご確認ください。
http://www.intermold.jp/seminar/3d/
セミナー概要
『アディティブ・マニュファクチャリング会社認証サービスと認証事例のご紹介』
対象:アディティブ・マニュファクチャリングに関係のある方、ご興味のある方
テュフズードはドイツ・ミュンヘンに本部を置き自動車、鉄道、航空、産業機械、プラント、化学、医療など幅広い産業セクターでグローバルにサービスを提供している第三者認証機関です。
昨今、産業向けに金型や最終製品といったアディティブ・マニュファクチャリングの応用が進むドイツで高まりつつあるサプライチェーン上の取引における品質や信頼性の証明課題に対するソリューションとして、テュフズードはアディティブ・マニュファクチャリングに関する各種認証サービスやトレーニングを開発し、日本を含めたグローバルで提供を開始しました。
今回は、Additive Manufacturing Company certification (AM会社)認証の概要とドイツでの認証事例についてご紹介いたします。既知の品質管理規格に加えて、AM特有の側面も考慮しなくてはなりません。AMの標準規格はとても複雑であり、部分的にも不足していたり、AM設計・製造従事者に十分な経験がないなどの状況にある中で、AM品質管理・生産管理 責任者が高い品質レベルを達成・維持するための一助となることをねらいとします。
このセミナーは、その過程における典型的な課題とその解決策をお話しします。再現性は、AMプロセスの各フェーズ毎の実装と関係者の役割を明確に定義することで確保される。また労働安全衛生に関する規制へ適合、継続的な改善、将来の可能性を最適化する活動にもつながるという点においても重要である。こうした活動を通して顧客のために高いレベルの品質を実現し、再現性のある量産体制が構築することができます。
『アディティブ・マニュファクチャリング: 産業用AM体制構築における成功のカギ』
対象:製品企画・デザイン・設計・開発・製造・品質管理などに携わる方々
企業の意思決定者は、新たな技術が組織に紹介されたとき、はじめに多くの疑問に直面します。
だれもが、AMは個々のケース毎にその適性が評価されなくてはならないと口にします。
またAMによるモノづくりへの参入において成功するにはどのような課題を克服しなければならないのか。さらにAMを導入するためにはどの程度の予算を見積もらなくてはならないのか。企業の意思決定者向けのセミナーでは、このようなAM導入前の課題を解決するための参考になることが期待されます。
ここでは、製造方式の特徴と産業用としての応用における付加価値について紹介します。現実に照らし合わせて、全体の製品開発の中でどのようにAMを活用するか、適切な技術の使用についてよく検討された上での意思決定であること、さらにAMで製造された部品の監査基準づくりのポイントについてもお話しします。
このワーキングセミナーが、新たな製造方式であってもコスト意識とともに継続的に高い品質を顧客へ提供するための参考になれば幸いです。
講師
Mr. Gregor Reischle
TÜV SÜD Product Service GmbH, Commercial Products Division Head of Additive Manufacturing
畝 竜哉 氏
テュフズードジャパン株式会社 COM事業部 IEP部
セールスエグゼクティブ(AMサービス担当)
テュフズードが実施している産業用 アディティブ・マニュファクチャリング (AM) サービスについては下記をご参照ください。
https://www.tuv-sud.jp/jp-jp/industry/additive-manufacturing
Add value. Inspire trust. ―新たな価値、さらなる信頼
テュフズードは、安全、安心、かつ持続可能なソリューションを提供し、信頼されるパートナーであり続けています。試験、検査、認証、そして監査を専門とし、人々や環境、財産をテクノロジーのリスクから守るという理念のもと、1866年以来取り組み続けています。全世界に1,000以上の拠点を置き、24,000以上の従業員と共に活動し、リスク管理や市場へのアクセスを円滑にするという価値をお客様やパートナーに提供しています。テクノロジーの進歩によりもたらされる変化を手助けし、自然界・デジタル界においてより安全かつ持続可能な未来を創造するため、テュフズードはこれからも信頼を提供し続けます。http://www.tuv-sud.jp
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