日本とフィリピンの子どもたちが交流する「トゥライ・プロジェクト」を実施しました!
国際協力NGOアイキャンは、国際理解教育の一環として、日本とフィリピンの子どもたちの相互理解を目的とした交流事業「トゥライ・プロジェクト」を実施し、日本の中高生45名(6校)が参加しました。
◆「トゥライ・プロジェクト」とは
2007年に日本とフィリピンの子どもたちに各国のイメージを聞いたところ、フィリピンに対しては「バナナ」や「貧しい」というイメージ、日本に対しては「お金持ち」というイメージを多くの子どもが持っていました。このような、「お金持ち」の日本が「貧しい」フィリピンを助けるという関係性ではなく、まずはお互いのことをより深く知ろう、そんな想いで2008年より「トゥライ・プロジェクト」を始めました。「トゥライ」はタガログ語で「橋」を意味し、本プロジェクトが両国の相互理解を促す懸け橋になることを目指しています。
◆SDGsの要素も加え、リニューアルした「トゥライ・プロジェクト」
これまで、絵手紙の交換を通して交流を行っていましたが、コロナ禍により、2021年は内容をリニューアルし、1:SDGs事前学習、2:子どもたちによる動画撮影、3:オンライン交流会、の3つの活動を実施しました。1:SDGs事前学習では、SDGsが「持続可能な開発目標」を意味することや、2030年までの達成を目指す17の目標について説明しました。2:動画撮影では、日本の子どもたちは地域の課題を、フィリピンの路上で生活する子どもたちは、自身の日常を動画で撮影しました。3:交流会では、撮影した動画の上映を行い、質疑応答の時間を設けました。
今回初めての試みとなる動画撮影には、2つの目的がありました。1つは、自身の日常や地域を被写体として捉えることで、身の回りのことを客観視し、新たな気づきを促すためです。次に、それらを、SDGsの目標や本来あるべき生活や社会と照らし合わせて捉えなおすためです。参加した子どもからは、「自分たちの生活とSDGsを関連づけて考える良いきっかけになった」、「動画を通して、インターネットの情報だけでは知ることができない、路上で生活する子どもたちの想いや生活を、より詳細に学ぶことができた」等の声が聞かれました。
◆自身の足元から始めるSDGs
SDGsという言葉は、私たちの普段の生活でも頻繁に聞かれるようになりましたが、大切なことは、SDGsを自分事として捉え、その達成のために一人ひとりが行動に移すことだと思います。本活動を通して、日本の子どもたちは、フィリピンだけでなく、日本においても解決しないといけない課題が身近にたくさんあると気付くことができました。「ごみの分別を適切に行う」、「ご飯を食べられない路上の子どもがいるので、今後ご飯は残さない」など、参加した子どもそれぞれが、明日から自分たちのできることを語ってくれて、本活動の成果を感じることができました。
本活動の実施に加え、広報などを通して本活動を広く伝えることで、人々の気づきを促し、自分たちのできることを足元から実践する「アイキャンな人」の輪を広げていくことも、アイキャンが大切にしている活動です。きっと、皆さまにもできることはあるはずです。
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