福岡県「電力の地産地消トレーサビリティ証明モデル事業」に採択
産学官が連携し新たな地域脱炭素モデル「福岡・飯塚モデル」構築へ
Chaintopeは、国立大学法人九州工業大学(本部:北九州市、学長:三谷康範 以下、「九工大」)、公立大学法人北九州市立大学(本部:北九州市、学長:柳井雅人 以下、「北九大」)、みやまパワーHD株式会社(本社:福岡県みやま市、代表取締役:白岩紀人 以下、「みやまパワーHD」)、株式会社 EDAHA(本社:福岡市、代表取締役:黒瀬啓介 以下、「EDAHA」)と連携し、個人や企業の行動変容や意識改革を促進し、消費者や企業が環境に配慮した行動の見える化、そしてその行動を後押しする新たな地域脱炭素モデル「福岡・飯塚モデル」構築を目指します。
本実証事業では、Chaintopeが開発するエンタープライズ向けのパブリックブロックチェーン「Tapyrus(タピルス)※1」(以下、「Tapyrus」)を技術基盤として採用します。
1.背景
近年、環境問題への関心が高まり、脱炭素化が急速に進展しています。各国や地域が排出削減目標を掲げ、日本では「2050年カーボンニュートラル」を目指し、脱炭素化の取り組みが進んでいます。
福岡県では、2022年に策定された第五次福岡県環境総合基本計画において、福岡県環境総合ビジョンが発表されました。このビジョンは、「環境と経済の好循環を実現する持続可能な社会へ」を福岡県の将来像として掲げ、グリーン社会の実現を推進しています。福岡県は地球温暖化対策や生物多様性保全など、7つの柱を設定し、それぞれの柱ごとに具体的な目標と取り組みを示しています。
このような状況下、企業や組織においては、エネルギーの効率的利用と省エネルギー技術の開発、再生可能エネルギーの導入を加速するためのインフラ整備、環境評価や環境指標を用いた投資を促すグリーンファイナンスの推進、脱炭素化に向けた行動を促す情報発信や啓発活動など、自主的に温室効果ガスの排出量を削減していく様々な取組が行われています。
このような流れをさらに加速させるためには、政府による環境政策の強化、投資の促進、イノベーションの促進に留まらず、個人や企業の行動変容や意識改革を促進し、消費者や企業が環境に配慮した行動の見える化、そしてその行動を後押しするシステムの開発が求められています。
2.「福岡・飯塚モデル」
福岡県は、2021年から新たな成長産業の柱の1つにブロックチェーン技術を掲げ、企業の育成や集積に取り組んでいます。また、飯塚市は、2021年に「飯塚市ブロックチェーン推進宣言」を発出し、産学官連携によるブロックチェーン技術を核とした新産業創出に取り組んでいます。
この度、Chaintopeが採択を受けた「電力の地産地消トレーサビリティ証明モデル事業」は、福岡県内におけるブロックチェーンの社会実装を加速させるとともに、「環境と経済の好循環を実現する持続可能な社会へ」という福岡県のビジョンの実現にむけた取組です。
電力の地産地消トレーサビリティ証明モデル事業について
URL:https://www.digitalfukuoka.jp/topics/235?locale=ja
本取組では、飯塚市内及び九州工業大学各キャンパスを中心とした県内施設並びにEVにおける再生可能エネルギーの自家消費や省エネルギーの成果の環境価値の可視化・証書化を行います。また、地域企業による環境価値証書の購入、環境価値に紐づく地域通貨や学内通貨の利用などの環境価値証書の活用先の調査及び検証を行うことにより、新たな地域脱炭素モデル「福岡・飯塚モデル」の構築を目指します。
「福岡・飯塚モデル」におけるブロックチェーン活用のポイントは、再生可能エネルギーの地産地消などのサーキュラーエコノミーに関する様々な情報の信頼性を高め「価値のインターネット」を実現することです。今年度の実証では、環境価値の権利情報や学内通貨の取引情報の真正性をTapyrusが保証し、環境価値の見える化と環境活動へのインセンティブに活用します。これにより、金銭的ではない動機づけによる社会貢献などの行動変容を促進します。
また、本取組は、九工大が推進する未来思考キャンパス構想※2の一環としても実施され、昨年度のカーボンニュートラル・キャンパスプロジェクト「GYMLABO節電部!」において誕生した学内通貨「サステナマイル」の更なる活用を目指します。産学共催でのワークショップを開催し、学生主導での学内通貨の普及を進めていきます。
カーボンニュートラル・キャンパスプロジェクト「GYMLABO節電部!」について
URL:https://www.chaintope.com/2023/01/20/Kyutech_CNC/
〇「電力使用状況の可視化」実証のイメージ
〇「環境価値に紐づくデジタル通貨の利用」実証のイメージ
〇2023年5月8日九工大飯塚キャンパスで開催された産学共催ワークショップの様子
地域脱炭素の当事者として、共に取り組んでいただける自治体様、企業様からのご連絡をお待ちしています。ご関心・ご興味がございましたら以下の問い合わせ先にご連絡ください。
※1 Tapyrus(タピルス) Chaintopeが開発するエンタープライズ向けのパブリックブロックチェーンです。 Tapyrusは、複数の法人で共同運営するコンソーシアムの方針に合わせて、新しい記録を分散台帳に書き込む際のルールを設計でき、かつ公開されているオープンソースソフトウェアを利用して、誰でも自由に分散台帳を閲覧できる透明性をあわせ持ちます。開発者はTapyrusの各種サービス(特許技術を含む)を利用し、ブロックチェーンの複雑な要素技術を意識する事なく、安全で高信頼のアプリケーションを開発することができます。 各業界のエンタープライズ向けにブロックチェーン技術を協力して社会実装するパートナー企業を募集中です。 なお、Tapyrusの機能は、Trusted Web推進協議会が検討を進めるTrusted Web ホワイトペーパーに準拠して開発していきます。 |
※2 未来思考キャンパス構想 未来思考キャンパス構想とは、九州工業大学のキャンパス内に最先端の「未来環境」を構築することで、学生や研究者が未来を身近に感じ、自由な発想で新たなアイディアを生み出すことを目指した取り組み。 |
FBA(フクオカ・ブロックチェーン・アライアンス) フクオカ・ブロックチェーン・アライアンス(FBA)は、産学官連携で取り組むブロックチェーンによる、まちづくり&人づくりを推進するチームです。 2030年には、ブロックチェーンがあらゆる人々のあらゆる生活シーンを支えることになるという将来を見据え、「ブロックチェーン人材の育成」や「場の醸成」、「産業クラスターの組成」などに、ここ福岡・九州からチャレンジしています。 |
一緒に働くメンバー募集 Chaintopeは「社会にブロックチェーンを実装する」というミッションのもと、ブロックチェーンを用いたシステムによる社会問題解決を加速するため、採用活動に力を入れています。 最先端の技術を用いたソリューション開発には、常に自己研鑽と探究心、そしてあそびごころが欠かせません。 ご興味を持っていただいた方は、まずはお気軽に当社ウェブサイトよりご応募ください。 |
ニュースリリース(PDF)
https://prtimes.jp/a/?f=d30542-42-51b9f8d94363b9569690aba1f48cf372.pdf
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