The Chain Museumは、新潟県上越市直江津で開催される展覧会「くらしの美術館 -遠隔の共創-」展を、くらしの美術館実行委員会 準備会の一員として地域と共同で企画制作。
アートで地域の「くらし」を見つめていく活動を始めていきます。アートで地域の「くらし」を見つめていく活動を始めていきます。
©shinsui ohara
- くらしの美術館について
令和2年7月の「無印良品 直江津」オープンに合わせ、「100年後の街の風景を描く」というビジョンのもと、「くらしの美術館 実行委員会 準備会」という活動を発足しました。この活動は、直江津地区が抱える大きな課題である「中心市街地の空洞化」の解決のために、地域住民とアーティストが協働し、上越市で暮らす人々の生活や日常、この地域に伝わる独自の文化や風俗、日本海や棚田が広がる里山の風景など、この地域が持つ様々な価値に新たな視座から向き合い、それらを保存/継承/発展させていく取組みです。この活動に終わりはなく、常に進行中として、変化していくことを前提に展開されていきます。
- くらしの美術館 ステートメント
「100年後の街の風景を描く」というビジョンのもと、
直江津で暮らすみなさんの「くらしのまんなか」を大切に
とらえ直し、地域の持つ様々な生活・文化・自然などの価値を
アーティストとみなさんが新たな視点から向き合い、
それらを保存・継承・発展させていく活動です。
生活者のくらしを通して、地域の持つ様々な生活・文化・風俗・価値を「素材」に
アーティストと生活者が素材を「組み合わせて」新しい生活文化をつくりあげていく。
「くらしの美術館」の活動を起点に、
地域の人々が世代を超え、生活者同士が交流し、
昔から住んでいるおばあちゃんに話しを聞いたり、
こどもたちがアーティストと話しをしたり、
過去のくらしも、未来のくらしも、
ローカルから、世界へ。未来へ。広がっていく活動。
「くらしの美術館」は単に器としての美術館ではなく、
活動過程そのものを通して、一人一人が新たな発見や好奇心を生み出していける場となり
日々のくらしと寄り添った存在でありたいと願っています。
- 遠隔の共創とは
新型コロナウイルスの感染拡大によりアーティストが地域に入る事ができない中、共創者である地域住民がリサーチした結果を元に作品が制作されました。展示会場である無印良品のOpen MUJIに展示されている誓約書はアーティストと地域住民が共に制作した「共創」の証です。
- 遠隔の共創3つのテーマ
アートが持つ面白さの一つに、アートを介して日常を見つめ直すことで、たくさんの気づきや学びを見つけることができることにあると考えています。
普段何気なく食べているもの、見ている風景、聞こえてくる音に少し意識を傾けてみると普段とは違うものが見えてくる。特にコロナ禍によって遠方にいくことが難しくなった今、自分たちの生活圏を改めて見つめ直してみると新しい発見に出会えるはずです。今回行ったプロジェクトは直江津の方々なら日常的に目にしている海と、この町での季節の移り変わりに目を向けたものです。この町を改めて知ることで、町の新たな魅力に出会えるかもしれません。
●テーマ2|回復
ここ数年、日本各地でアートによる「まちづくり」の試みが行われています。「観光客を呼び込みたい」「地域の人とのつながりを深めたい」など実施に至る動機は様々ですが、地域を見つめ直す新たな視点を取り入れたいという点は共通しているように思います。今回「回復」をテーマにしたプロジェクトでは、この町に対して深い愛情をもつ地域住民と国内外の様々な地域や都市に関わってきたアーティストが共創し、この町を見つめ直し「回復」させることを思考する試みです。この町で生活をする多くの方とこの町の今、そして未来を語りあうことを目指すプロジェクトにぜひご参加ください。
●テーマ3|移動
かねてより海上交通の要衝として知られ、明治19年には新潟県内初の鉄道が開通するなど重要な交通拠点としての歴史を持つ直江津。人の往来が発展に寄与してきたこの町で「移動」という作品テーマが浮かび上がることは自然な流れだと考えていました。
しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により突如として世界中から自由な移動が失われた今、改めて自由な移動が持つ価値やその楽しみについて考えを巡らせることは重要なことだと感じています。物理的な移動が失われた状況下で、アーティストと地域住民の共創によって作り出された本作品を通して、人と場所、人と人が出会う新たな可能性を模索していきます。
- 作品について
私たちが日々くらすなかで、いつもすぐそばにある「モノ」。私たちは日々刻々と、いる・いらないの選択をして生きています。そして、道具としての役目を終えたモノはゴミ箱に向かうこととなります。ゴミ箱に入れなかったモノたちはどこへ行くのでしょう。人知れず、どこかで長いときを経て、いつか自然のなかに還っていきます。
アーティストティンカリングが、直江津沿岸に流れ着いたプラスチックごみで、海の神様に捧げる奉納画を作ります。3月にはワークショップとして直江津に住む人たちと海岸の清掃を行い、拾ってきたプラスチックごみを用います。ワークショップ参加者は、プラスチックゴごみを用いて、海の神様への絵馬をつくり壁にかけていきます。
いつかは役目を終えるモノ。モノとの関わり方を考え、人間から自然への循環について思いを馳せるプロジェクトです。
©shinsui ohara 『直江津海岸プラスチックゴミ回収ワークショップ』の様子。『フリーザーバッグ』に「願いごと」を書きます。
「私たちが自然から受けとり、自然に還すもの ーくらしの花木ー」
冬のあいだ、曇り空と雪の世界に閉じ込められる雪国の人々にとって、春はとても待ち遠しいものです。人々は雪下の山菜の息吹きや、木々の芽吹きを心待ちにしています。直江津で育った誰もが、身近な花木で遊んだ経験を持つでしょう。また山の集落、海の集落ごとに植生する花木も違えば、人々の記憶に残る花木も違います。季節感を感じる機会も乏しくなった昨今。また同様に、同じ風景を見ても、個々の草木の名前を挙げられる人は少なくなっています。
アーティストティンカリングは、直江津にくらす、5組に「くらしの花木」をテーマにインタビューを行い、その内容をもとにフラワーアレンジメントを作成、会場に展示します。
本企画を通じて、私たちのくらしの風景にある草木に固有の名前と記憶を添えること、そして、くらしの中に四季折々の花木を取り入れることで、自然との関わり方をより身近にしていきたいと思います。
©shinsui ohara
5組の直江津 地元住民の方に「くらしの花木」をテーマにインタビュー
「しおをおくる」
作者のyoyo.は、直江津が港町であることから塩作りと地域の繋がりについて考えたところ、伝統的な塩づくりを継承する活動を牽引してきた方がお亡くなりになり、その担い手がいなくなるタイミングであることを知りました。
そこでまずは作者自らが、直江津地区の海岸の海水から塩作りを行い、制作した塩を用いてコミュニケーションプログラムを行いながら、この土地と塩との繋がりを探るプロジェクトを行うことにしました。
©shinsui ohara
直江津の朝市『三・八の市』内にボリビア号で出店し『義の塩』を使ったスープと交換して集めた、地域の皆さんの“しょっぱい思い出”を掲示。
「浜の診療所」
「浜の診療所」は、直江津に暮らす5人の女性たちと、都市デザイナー内田友紀が遠隔で出会って生まれたプロジェクトです。
ここには、町の人たちのさまざまな痛みや願いが、問診票に書かれて持ち込まれています。診療所に訪れる人々はこの町の「ドクター」となり、問診票をもとに直江津の人々の声に耳をかたむけ、処方せんを書いていきます。
突如移動が難しくなったこの一年。自分の暮らす町の「傍観者」ではなく、「関わる人」になることの大切さに多くの人が気づいたのではないでしょうか。そしてそれぞれの町との関わりを持つことは、近くにいながら見落としがちな人々の声に耳を傾けることから、始められるように思います。
浜の診療所は、「関わる人」になることを、間接的に交わす処方箋と問診票を書くことを通じて体験する場所です。小さく重なる関わり合いが、この町の・あなたの町の回復のきっかけとなることを願っています。
©shinsui ohara 『砂丘の街・心の回診ツアー』(街歩きツアー)の様子
「旅するものたち《目的地》」
古くから“交通の要衝“として栄えた直江津は、旅の“目的地“としての性格よりも、“経由地“としての性格が強いかたちで発展を遂げてきた街なのではないでしょうか。
この作品は、共創者に依頼して様々な地点で様々な方法で録音してもらった直江津の街の音を、再現または再構成した立体音響作品です。
作品の中で現れては消える様々な人やもの、空間や情景を、音を通して想像してみてほしいです。このことがまた意識の“旅”であり、私たちのこの旅の“目的地“となった直江津の街を、自分自身の耳から捉え直すきっかけとなればと願っています。
©shinsui ohara
直江津の朝市『三・八の市』で、くらしの中の音を収録している様子
「旅するものたち《行ったり来たり》」
直江津在住の共創者と、大分県大分市に滞在していた参加アーティストの田中文久とで、往復書簡のようにドローイングの写真を送り合い、集まったドローイングを自作のプログラムによって音楽に変換した作品です。遠く離れた2地点で、それぞれの共創者が“くらしの中で気になった良い感じの線“を抜き出して描くということを行いました。
直江津と大分のドローイングから生まれた音楽は、それぞれ独立して、同時に再生されます。ぎこちないアンサンブルになる時も、意外と息の合ったアンサンブルになる時もあります。
遠いようで近い、違うようで似通った、誰かと誰かのくらしが垣間見えて・聴こえてくるのではないでしょうか。
- 展覧会場の空間コンセプト
©︎ shinsui ohara
- 展覧会情報
会期|2021年3月20日(土)― 2021年3月28日(日)
時間:10:00-20:00(最終日は17:00まで)
場所|無印良品 直江津内「Open MUJI」※入場無料
〒942-0004 新潟県上越市西本町3-8-8 直江津ショッピングセンター2F
主催|くらしの美術館実行委員会 準備会
企画制作|The Chain Museum(林重義、森住理海)、NPO法人インビジブル(林曉甫・菊池宏子)
会場構成:ya.
会場構成協力:加藤亮介
ウェブサイトURL|https://www.muji.com/jp/ja/shop/046607/articles/events-and-areainfo/events
ArtSticker URL|https://artsticker.app/share/events/detail/476
<プロジェクトメンバー>
アーティスト|内田友紀、ティンカリング(伊藤薫、川合真生、Leeanne Splatt)、田中文久、yoyo.
直江津の共創者|市村久子、小松光代、坂井芳美、ひぐちキミヨ、保坂清美、磯田一裕、宮崎太一、齊藤真奈美、小山祐子、小股郁子
運営協力|頸城自動車株式会社、株式会社マルケーエスシー開発、株式会社良品計画
※本事業は、令和2年度直江津地区地域活動支援事業の助成を受けています。
- The Chain Museum(ザ・チェーン・ミュージアム)について
また、場所や施設ごとに最適なアーティストのキュレーションやコンサルティングもしてまいります。コンサルティング事業のご依頼は下記までお問い合わせください。
→toi@t-c-m.art
- ArtSticker(アートスティッカー)について (https://artsticker.app/r/dl)
- 「ArtSticker」でできること
手数料は、ArtStickerの活動費として、様々なアーティストとの共同プロジェクトに役立てられます。また、作品によっては、プロジェクト主催者等への寄附を含まないものもあります。
- ArtSticker(https://artsticker.app/r/dl )のダウンロードはこちらから
App Store:
https://apps.apple.com/app/artsticker/id1446438049
▼「ArtSticker」 Android版
Google Play:
https://play.google.com/store/apps/details?id=art.tcm.artsticker
- 株式会社The Chain Museumについて
所在地 :東京都目黒区中目黒一丁目10番23号
代表者 :代表取締役 遠山 正道
HP :https://t-c-m.art/
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