淺井裕介、寺田倉庫G号の大型壁画「何も語るな、何も記憶するな、全て忘れろ」を公開
水が宿る土から生まれる、命を包み込む土色の竜が誕生
一般社団法人 天王洲・キャナルサイド活性化協会(東京都品川区/代表理事 三宅康之)は、「TENNOZ ART FESTIVAL 2025」(天王洲アートフェスティバル2025)にて、あらゆる場所に絵を描く現代アーティスト・淺井裕介が寺田倉庫G号に描いた大型壁画「何も語るな、何も記憶するな、全て忘れろ」を公開いたしました。

「TENNOZ ART FESTIVAL」は、“アートの島=天王洲アイル”を舞台に、2019年から継続して運河沿い建築物や駅通路への大型壁面アートの制作や、公開空地への立体アートの設置を行っています。本年は、生命の根源を描く現代アーティスト淺井裕介を迎え、寺田倉庫G号壁面に高さ約24m、横幅約45mの大型壁画作品を追加しました。これにより、TENNOZ ART FESTIVALで公開した壁画や立体のパブリックアートは合計23作品になります。
淺井は、初回の「TENNOZ ART FESTIVAL 2019」で、天王洲の三信倉庫に大型壁画「どこまでも繋がっていく」を制作しました。運河沿いに青い竜が躍動する壁画は、天王洲を訪れる多くの人々に愛されてきましたが、三信倉庫の解体に伴い、惜しまれつつもその役目を終えることになりました。壁画にとって、制作された場所の解体は避けられない宿命です。しかし、淺井は今回、「三信倉庫の壁から寺田倉庫の壁へ竜が移動する」というストーリーを構想し、竜をモチーフにした新たな壁画に第二の生命を吹き込みました。淺井の制作スタイルは、その土地の記憶とエネルギーを宿した世界を、即興的に生命力に満ちて描き出すことにあります。今回描くのは、美術品やワインなどを保管している寺田倉庫の壁面です。芸術文化の保管と発信をする倉庫をキャンバスに生き生きと踊る竜の壁画が、天王洲の新たなランドマークとなることを期待しています。
アーティスト:淺井裕介
設置場所:寺田倉庫G号 壁面
制作年:2025年8月
特別協力:ANOMALY

【作家ステートメント】
2019年に天王洲の三信倉庫に制作した壁画「どこまでも繋がっていく」がビルの解体とともに消えてしまうことを受けて制作、前回はあらゆる命に繋がる水をテーマにした青の竜を描きましたが、今回はその水が宿る土をテーマとし、命を包み込むもの/土壌の化身としての土色の竜を描きました。
そこに語られることのない歴史や、記録されない無数の声を逆説的に感じさせるような「何も語るな、何も記憶するな、全て忘れろ」というタイトルをつけました、絵の前に立つことで小さな無数の命の積み重ねで今があること、忘れられたとしてもその全てが確かに存在していたその事実の不思議さを思い起こさせるような、そんな絵になると良いなと思います。
【淺井裕介について】
1981年東京都生まれ、東京在住
滞在制作する地で採取した土や水を用いて描く「泥絵」や、アスファルト道路で使用される白線素材のシートを焼き付けて描く「植物になった白線」など、条件の異なったいかなる場所においても作品を展開する。
主な個展に、「淺井裕介展 星屑の子どもたち」(金津創作の森美術館、2024年)、「横浜美術館 新収蔵作品特別展示 淺井裕介《八百万の森へ》」(横浜美術館、2024年)、「yamatane」(Rice University Art Gallery、ヒューストン、2014年)など。
また、「積層する時間:この世界を描くこと」(金沢21世紀美術館、2025年)、「開館30周年記念 MOTコレクション 9つのプロフィール 1935→2025」(東京都現代美術館、2025年)、「A Spirit of Gift, A Place of Sharing」(ハンコック・シェーカー・ビレッジ、マサチューセッツ、2022年)、「生命の庭」(東京都庭園美術館、2020-2021年)、「飛生芸術祭」(北海道、2015-2019年)、「瀬戸内国際芸術祭」(2013-2019年)、「越後妻有アートトリエンナーレ2015」、「ウォールアートフェスティバル」(インド、猪苗代、2010-2019年)など、国内外のアートプロジェクトや展覧会にも多数参加している。

【TENNOZ ART FESTIVAL 2025での壁画制作の様子】



【水辺とアートの街、天王洲
倉庫やミュージアムだけでなく、街をまるごとアートにするTENNOZ ART FESTIVAL 2025】
「TENNOZ ART FESTIVAL」は、“アートの島=天王洲アイル”を舞台に、2019年から継続して運河沿い建築物や駅通路への大型壁面アートの制作や、公開空地への立体アートの設置を行うプロジェクトです。近年、倉庫を利活用したミュージアムやアートギャラリーが集積するアートシティとしても注目が集まる天王洲ですが、水辺や街路空間などのロケーションを活かした「TENNOZ ART FESTIVAL」との相乗効果により、アートによる天王洲アイルの魅力向上を目指しています。





上段左・下段中央 Photo by Yusuke Suzuki(USKfoto)、上段右・下段左・下段右 Photo by shin hamada
■過去の参加アーティスト一覧(敬称略・順不同)
淺井裕介、ARYZ、Kenta Cobayashi、DIEGO、松下徹、Rafael Sliks、Lucas Dupuy、日比淳史、Keeenue、吉野もも、Stachu Szumski、市田小百合、清水はるみ、KINJO、COIN PARKING DELIVERY、加藤智大、山田美優、日比谷泰一郎、佐藤周作、チームがんばりくん(奥田琴乃、岡美咲)、松崎大輔、門秀彦、江藤雄造、宇宙船地球号(加集陽、市川凛)、MISO(津田宙、木下未琴)、フカザワユリコ、山口歴
会場:天王洲アイル一帯 ※継続展示作品を含む各アート作品の設置場所は公式サイトをご確認ください
TENNOZ ART FESTIVAL公式サイト:https://tennoz-art-festival.com
公式Instagram:https://www.instagram.com/tennozartfes
天王洲の水辺観光は可能性の宝庫。水辺を活かした観光コンテンツを世界へ届けるために奔走する人々とその想い。
PR TIMES STORY:https://prtimes.jp/story/detail/YxRG4OFZEGr
【天王洲・キャナルサイド活性化協会】
公式Facebook:https://www.facebook.com/tennozucanal
公式Instagram:https://www.instagram.com/tennoz_canal
LINE公式アカウント:https://lin.ee/EH5OlZm
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