20周年を迎えた札幌国際短編映画祭、記念パーティで別所哲也氏(SSFF&ASIA 代表)を特別表彰:〈ショートフィルム文化功労賞〉」
アジア最大級の国際短編映画祭創設者として27年にわたり文化発信を牽引

札幌国際短編映画祭は、2025年9月25日(木)に行われた20周年を迎える記念パーティにおいて、俳優の別所哲也氏(SSFF & ASIA代表)を〈ショートフィルム文化功労賞 / Short Film Culture Achievement Award〉として特別表彰しました。東京で長年にわたり映画祭を主宰し、多くの若手映像作家を支援してきた功績と、ショートフィルム文化への多大な貢献をたたえるものです。
別所哲也氏は、米国アカデミー賞公認でアジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)」の創設者であり、現在も代表を務めています。アメリカで出会ったショートフィルムの魅力に感銘を受け、日本でも広めたいという思いから1999年に映画祭を立ち上げました。2004年には米国アカデミー賞公認映画祭として認定され、世界中の新進気鋭の映像作家による作品を紹介し、アジア発の新しい映像文化の発信と人材育成に大きく貢献しています。
さらに、別所氏が立ち上げた1999年の「アメリカン・ショートショートフィルムフェスティバル」をきっかけに、当時札幌で映像のプロデュースをしていた久保俊哉が別所哲也氏に掛け合い、翌年の2000年には札幌で初めての短編映画祭として「アメリカン・ショートショートフィルムフェスティバル in 北海道」(札幌開催)が実現しました。こうした活動の積み重ねにより、2006年に「札幌国際短編映画祭」(創設者:久保俊哉)が誕生し、以降20年にわたりSSFF & ASIAと札幌国際短編映画祭は“姉妹映画祭”として、ショートフィルム文化の普及と発展に取り組んできました。
別所氏はこうした活動を通じ、文化庁文化発信部門長官表彰をはじめ、観光庁「VISIT JAPAN 大使」、内閣官房知的財産戦略本部コンテンツ強化専門調査会委員、カタールフレンド基金親善大使、映画倫理委員会委員、外務省「ジャパン・ハウス」有識者諮問会議メンバー、東京観光大使、立命館大学ビジネススクール客員教授などを歴任。さらに、内閣府「世界で活躍し『日本』を発信する日本人」にも選出されています。
このように、別所哲也氏は初期のころから日本におけるショートフィルム文化の普及と発展に尽力され、その功績は国内外で高く評価されています。氏の存在なくして、札幌国際短編映画祭の今日の発展はありません。札幌国際短編映画祭は、20周年を迎える本年、敬愛する先達であり、私たちの友人である別所哲也氏に、改めて敬意と感謝を込めて〈ショートフィルム文化功労賞 / Short Film Culture Achievement Award〉を授与いたしました。
なお、第20回札幌国際短編映画祭(10/10~13)ではSSFF & ASIAとのコラボレーション企画として、SSFF & ASIA SPECIAL SELECTIONプログラムを上映。日本博 2.0 のサポートで各国から上映作品7名の監督を札幌に招聘し東京と札幌を通じて日本全体の魅力をアピールします。
第20回札幌国際短編映画祭は、20周年を記念し、特別表彰をはじめ多彩なプログラムを展開します。
これまでの歩みを振り返りつつ、新たな未来を見据える映画祭に、ぜひご期待ください。
別所哲也氏コメント全文:
「札幌国際短編映画祭 関係者の皆さま、20周年、心からお祝い申し上げます。今回、このような名誉ある賞をいただき、心から感謝申し上げます。
また、長きにわたり共に歩んでくださった久保俊哉プロデューサーをはじめ、映画祭関係者の皆さまに、深い敬意を表します。
1999年にショートフィルムを日本に紹介するために立ち上げた「アメリカン・ショート・ショートフィルムフェスティバル」。同年、東京で久保さんと出会い、「アメリカン・ショート・ショートフィルムフェスティバル in 北海道」(札幌開催)が実現しました。そこから20年にわたり、東京と札幌という2つの拠点で、ショートフィルムという新しい文化を根付かせ、広げてこられたことを誇りに思います。
私たちはこの間、世界各国から多くの若手映画監督を日本に迎え入れ、彼らの挑戦と才能を応援してきました。ここ札幌の映画祭もまた、数多くのクリエイターにとって飛躍の場となり、国際的なつながりを育む場所であり続けています。
この「ショートフィルム文化功労賞」は、私個人にとって大変光栄であると同時に、共に歩んできた仲間、そしてショートフィルムを愛するすべての人々と分かち合いたい賞です。これからも札幌と東京、そして世界を結ぶ映画祭として、若きクリエイターの未来を照らし続けていきたいと思います。」


札幌国際短編映画祭
2006年にはじまり、今年で20回目を迎える国内最大級の国際短編映画祭。毎年、世界中から2000本を超える作品が集まる中から、インターナショナル・コンペティションの入選作品や、アウト・オブ・コンペティションの特別上映プログラムなどを市内劇場で上映します。映画祭でしか見られない話題作との出会いを演出し、さらに新人監督の登竜門として常に新しい才能を紹介しています。 近年では、映画祭の入選作品監督やグランプリ受賞監督が、長編作品を発表し、日本アカデミー賞や海外の映画祭でグランプリを受賞しています。
公式WEBサイト▷ https://sapporoshortfest.jp
(開催概要)
名称:
正式名称 (日本語/英語):
第20回 札幌国際短編映画祭
20th Sapporo International Short Film Festival & Market
通称 (日本語/英語):
SAPPORO ショートフェスト 2025
SAPPORO SHORT FEST 2025(略称:SSF 2025)
主催/運営:NoMaps実行委員会/映画祭運営部門
会期・会場
劇場上映
プログラム上映:10月11日(土)〜13日(月・祝)
アワード授与式:10月13日(月・祝)10:00
上映会場
サツゲキ (札幌市中央区南2条西5丁目[狸小路5丁目])
オンライン上映
会期:2025年11月1日(土)~16日(日)
第20回メインビジュアル

RIBBONESIA (リボネシア)
アーティストの前田麦とディレクターの吉川徹によって結成されたRIBBONESIAは、ギフト包装資材として短い役目を終えてしまう色とりどりのリボンに着目し、立体的な折り紙制作にも似たアプローチで、動植物を中心とした様々なモチーフをリボンで創作しているアーティストデュオです。ファッションやコスメ、食品といった主要リテールブランドのパッケージやビジュアルプレゼンテーションをはじめ、ホテルや商業施設のイベントディスプレイなど国内外の幅広い創作の場で活躍しています。
上映プログラム
インターナショナル・コンペティション
インターナショナル・プログラム
ナショナル・プログラム
ジャパンプレミア・プログラム
ファミリー&チルドレン
ミッドナイト&酔っ払い・プログラム
アウトドア・アドベンチャー・シネマ
ナショナル・コンペティション
Micro Docs for SDGs + Micro Docs U18
北海道セレクション
特別プログラム
SSFF & ASIA SPECIAL SELECTION
SSF 20th ANNIVERSARY SPECIAL
国際審査員
イーチー・リエン|台湾 (監督/脚本/プロデューサー)
横浜聡子|日本 (映画監督)
モーガン・フェレーロ|カナダ (プログラマー、キュレーター)
お問い合わせ
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札幌市白石区東札幌5条1丁目1-1
Sapporo Business VILLAGE 2F H
担当:本間・久保
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