日本LD学会でポスター発表・展示出展:生成AIを活用した「やさしい日本語」表現と“読みにくさ”の関係を探る

NPO法人eboard(イーボード)は、2025年10月18日(土)~19日(日)に国立オリンピック記念青少年総合センターで開催される「一般社団法人 日本LD学会 第34回大会」において、早稲田大学の髙橋麻衣子先生と共同で、生成AIを活用した「やさしい日本語」表現と成人の”読みにくさ”の関連性をテーマにポスター発表を行います。
展示出展も行い、eboardが開発中の生成AIを活用した「やさしい日本語」化ツールに加え、発達障害など学びに困難を抱える子への配慮・工夫を施したICT教材eboardを紹介・展示します。
「やさしい日本語」表現が成人の”読みにくさ”に与える影響を調査・発表
日本LD学会第34回大会は、「一人ひとり自分の学び方との出会いがそこにある -好奇心が伸びていく-」をテーマに、2025年10月18日(土)~19日(日)、国立オリンピック記念青少年総合センターおよびオンデマンドで開催されます。
NPO法人eboardは、早稲田大学の髙橋麻衣子先生とともに、生成AIによる「やさしい日本語」表現が成人の”読みにくさ”に与える影響を調査し、ICTを活用した読解支援の実用可能性を探りました。この研究成果について、学習障害(LD)支援の専門家が一堂に会する日本LD学会においてポスター発表を行います。
「やさしい日本語」とは、難しい語句を言い換え、文を短く区切ることで、日本語が苦手な人でも理解しやすくした日本語のことです。この研究では、料理とスポーツに関する一般的な日本語の文章(原文)と、生成AIにより「やさしい日本語」化した文章を用意。これらの文章について、日本語の読解に困難がない成人100名を対象に、「どんな印象を持ったか」と「内容をどれくらい理解できたか」を検証しました。この検証は、まず日本語の読解に困難がない成人を対象として、基本的な知見を得ることを目的としています。この知見を土台として、今後は日本語の読解で困りごとを抱える子どもたちを実際にサポートできる技術開発へと、応用研究を展開していきます。
ポスター発表概要
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発表日時:
2025年10月18日(土)15:00~15:30
※ポスターは LD学会開催期間中、常時展示されており、発表者いずれかが常駐予定です。ぜひ、期間中いつでもお越しください。
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発表タイトル:
生成AIを用いた「やさしい日本語」表現と成人の読解困難感の関連性
――読解支援における自動簡易化表現の実用可能性に関する探索的検討 -
発表者:
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髙橋 麻衣子(早稲田大学)
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中村 孝一(NPO法人eboard)
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村山 大樹(NPO法人eboard/帝京平成大学)
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津田 憲吾(NPO法人eboard/発達障害専門学習塾marble)
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開催場所:
国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区代々木神園町3-1)
「やさしい日本語」化ツール、ICT教材eboardを展示
ポスター発表にくわえて、学会期間中に展示出展も行います。生成AIによる「やさしい日本語」化ツールはもちろん、発達障害など学びにくさを抱える子への配慮・工夫を施したICT教材eboardを実際に展示、ご紹介する予定です。スタッフへの直接のご相談、ご質問等もその場でお受けしますので、ぜひご来場ください。
生成AIによる「やさしい日本語」化ツールは、学校からのお知らせや教科書などの文章を自動で「やさしい日本語」に変換することができ、変換にかかる手間や費用を減らすことができます。現在eboardでは、日本語指導が必要な「外国につながる子」や、認知や発達の課題から学習に困難を抱える子の学習・コミュニケーション環境を改善するための実証を進めています。

eboardの取り組み
NPO法人eboardは、「学びをあきらめない社会」をミッションに、インターネットを通じて、経済的理由、不登校、障害などの事情を抱える子どもたちの学習機会の保障を目指して活動しています。団体が開発・運営するICT教材eboardは、約2,000本の映像授業と約10,000問のデジタルドリルで構成され、公立学校・非営利活動、ご家庭での利用(個人)には無料で提供。全国の公立学校や学習支援団体、フリースクール、地方の公営塾など12,000カ所以上の教育現場で導入され、毎月20〜30万人に利用されています。
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