【岐阜県飛騨市】人の繋がりで自然を守る「森スケ!」が環境省エコツーリズム大賞パートナーシップ賞を受賞!!

~「保全の見える化」と「保全の輪の拡大」を目指して~

岐阜県飛騨市

岐阜県飛騨市(市長:都竹淳也)は、エコツーリズムを実践する地域や事業者の優れた取り組みを表彰する環境省「第19回エコツーリズム大賞」の「パートナーシップ賞」を受賞しました。

飛騨市では「人の繋がりで自然を守る」をコンセプトに、関係人口に着目した保全プログラム「森スケ!」を立ち上げ、自然資源の現状と課題を見える化し、保全ボランティアの拡大を図るとともに、株式会社ヤマップと連携したプロモーション及び保全活動の旅行商品化を進めてきており、今回の受賞は地域や企業と連携した循環型の自然保全の取り組みが評価されたもので、2月26日(月曜日)に行われた表彰式では八木哲也環境副大臣より表彰状が授与されました。

◎第19回エコツーリズム大賞 https://ecotourism.gr.jp/award/

「森スケ!」 森を助けるボランティアの拡大

少子高齢化により岐阜県飛騨市の高齢化率は40%を超え、自然を守るパトロール員やガイドの高齢化に加え、保全技術の継承、さらには登山道整備や獣害対策に必要な人員や予算の確保など、様々な課題が生じる中、継続的な自然保全活動が難しい状況にあります。
そこで、飛騨市では令和4年度から自然環境保全は「まちの誇り」と「将来への責任」と位置づけ、各資源の現状と課題を整理し、順次必要な対策を講じる中、山岳アプリを運営する(株)ヤマップと共同で保全活動の旅行商品化に取組んできました。令和4年度に実施した『池ヶ原湿原ヨシ刈りツアー』(1泊2日 2万円)では、10名定員に対し80名を超える応募がありました。ツアー参加者の保全に対する意識は非常に高く、「何らかの形で自然に恩返しがしたい」、「地域の皆さんと一緒に守りたい」という熱意を感じる反面、「保全活動に参加したいが、日本全国にどのような活動があるのか」、「何かきっかけ(募集)があると参加しやすい」など、受入体制の課題も見えてきました。
このため、「保全活動の見える化」と「ボランティアの拡大」を目的とした「森スケ!」を令和5年度に立上げました。

◎森スケ https://hidasuke.com/events/event/morisuke2023/

写真 西條聡

また、全てのプログラムに地元の自然ガイドや小中学生も参加し、地域の皆さんとの交流を通じて、自然保全の大切さを学んでいただきました。

令和5年度は9プログラムに対し全国から147名の皆さまにご参加いただきましたが、参加者の満足度は非常に高く、森スケ!が終わった後も飛騨市に継続的に訪れ、自主的に保全活動に取り組む方も増えてきました。

「保全活動の旅行商品化」 天蓋山新道整備ツアー(飛騨市×YAMAP)

森スケ!プロジェクトの更なる発展(持続可能な体制づくり)に向け、保全活動の旅行商品化も進めてきました。
岐阜県飛騨市神岡町山之村にある標高1,527mの天蓋山(てんがいさん)。人口120人 高齢化率50%以上の小さな村には小中学生が15人。少子高齢化に伴い「学校がなくなってしまう」と心配する子ども達の願いは、移住者を増やすことでした。子ども達と相談し、まずは山之村にたくさんのお客様にきてもらい、地域との繋がりを作り、最終的に移住に繋げる流れを作ることを目的に、「天蓋山新道整備」プロジェクトがスタートしました。地元の観光拠点である「奥飛騨山之村牧場」から山頂に向かう新たな登山道を作り、牧場と天蓋山の魅力を両方楽しめる観光スポットとして整備を進めてきました。


新道の認知度向上と、地域の子ども達の想いをしっかり伝えるため、「新登山道整備」を旅行商品化し、地域との交流や地元の食文化などを盛り込んだツアーとして販売しました。『天蓋山新道整備ツアー』(1泊2日 3万円)には、10名定員に対し40名を超える応募がありました。

ツアーには全国各地から集まったYAMAPユーザーに加え、地元の小中学生及び保護者、ボランティア、牧場関係者なども参加し交流を深めました。北アルプスが一望できる展望台を「ヤマップ平」と名付け、地元山之村小中学校の児童生徒が制作した看板と、子ども達からのメッセージボードも設置しました。参加者からは「子ども達の想いに感動した。継続的に山之村に関わっていきたい」、「地元の皆さんの努力に感謝。毎年登りにきたい」など、地域との繋がりを感じた参加者の満足度は100%でした。
1泊2日のツアーは、登山道整備(階段づくり、看板設置、安全ロープ設置、ベンチづくり)、子ども達との交流の他、ジビエ料理や地元の暮らしを学ぶまち探検など、地域の魅力をたっぷり盛り込みました。
なお、今回整備した登山道は「YAMAP新道」と命名。「保全の聖地」として、自然の大切さを学び、感謝し、そして恩返しをする場所となり、いつか移住者に繋がることを願い、地域の皆さんと一緒に盛り上げていきます。

◎天蓋山YAMAP新道整備ツアー記事 https://yamap.com/magazine/48715
◎天蓋山YAMAPプロジェクト動画 

飛騨市の自然の魅力は7割の広葉樹(天然林)

飛騨市は面積の93%が森林、そのうち68%が広葉樹です。豊かな自然林が広がる飛騨の森は魅力いっぱいです。40万株のミズバショウが咲き誇り、車椅子のお客様でも安心して楽しめるバリアフリーの森「池ヶ原湿原」、飛騨NO1の紅葉と言われ、歩きやすく高齢者にも優しい登山道が人気の「天生県立自然公園」、針葉樹と広葉樹の原生林が広がり、期間限定でしか入れない神秘の森山之村「深洞湿原」、さらには手軽に雲海が楽しめる飛騨古川「安峰山」など、バリエーション豊富な自然フィールドが広がっています。
豊かな自然を有する飛騨市では自然循環のまちを目指し、自然の恵みを最大限活用し還元できるよう、「広葉樹」を使った商品の拡大、「食」のブランディング(豊かな森=水)、「薬草」による健康生活など、様々な取組みを進めています。
◎広葉樹の活用 https://hidatsumu.com/
◎食でまちづくり https://hidaichi.jp/
◎薬草文化の普及  https://www.city-hida.jp/yakusou/

今後の目標

森スケ!プログラムの認知度向上と、持続可能な運営体制を構築するため、地元旅行事業者と連携し、保全のツアーの拡大を進めていきます。また、この取り組みが全国に波及するよう、引き続き株式会社ヤマップと連携したプロモーションを進めるとともに、他の地域と連携した「広域的な保全の輪」も作りたいと考えています。
少子高齢化に伴い同様の課題を持つ自治体は多いと思います。予算がない、人材がいないと諦める前に、地域の想いを大切に、地域外のファンを増やし、皆で自然を守っていけるようなフォーメーション作りが最も重要だと考えています。

是非一緒に取組みたいという方は飛騨市役所まちづくり観光課にご連絡ください!

お問合せ先

飛騨市役所 商工観光部まちづくり観光課

担当:斎藤・中村

TEL:0577-73-7463

Mail:syokokanko@city.hida.lg.jp

岐阜県飛騨市

飛騨市は、人口約22,000人の小さな市で、周囲を北アルプスなどの山々に囲まれ、総面積の約93%を森林が占めるなど豊かな自然に恵まれたまちです。また、豊富な自然資源のほか、ユネスコ無形文化遺産である古川祭・起し太鼓、ノーベル物理学賞の受賞に寄与した「スーパーカミオカンデ」を始めとする宇宙物理学研究施設、大ヒットアニメ映画「君の名は。」のモデル地となった田舎町の風景など、多彩で個性豊かな地域資源の宝庫です。

飛騨市公式サイト https://www.city.hida.gifu.jp/

飛騨市公式観光サイト https://www.hida-kankou.jp/

飛騨市公式移住サイト https://www.city.hida.gifu.jp/site/iju/

飛騨市公式食サイト https://hidaichi.jp/

飛騨市公式文化財サイト https://hida-bunka.jp/

飛騨市公式広葉樹プロジェクトサイト https://hidatsumu.com/

飛騨市公式薬草プロジェクトサイト https://www.city-hida.jp/yakusou/

PRTIMES飛騨市ページ https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/120394

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会社概要

岐阜県飛騨市

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https://www.city.hida.gifu.jp/
業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
岐阜県飛騨市古川町本町2番22号
電話番号
0577-73-2111
代表者名
都竹 淳也
上場
未上場
資本金
-
設立
2004年02月