EU支援の国際研究プロジェクト、肥満症治療の改善および肥満症に関する物語を変えていくことを目指す
ノボ ノルディスクは、肥満患者の合併症のリスク評価および治療の改善を目的として本日立ち上げられた国際的な官民共同研究コンソーシアム「SOPHIA」(Stratification of Obese Phenotype to Optimize Future Obesity Therapy：将来の肥満治療を最適化するための肥満フェノタイプの層別化)を主導します。
ノボ ノルディスクが、6月2日に発表したプレスリリースの翻訳版です。内容や解釈については、正式言語である英語が優先されます。英文オリジナル版は、こちら(novonordisk.com)をご参照ください。
市民社会、学界および産業界からの29の主要な国際的パートナーが、肥満の理解向上と将来の治療の最適化のため連携します。
肥満は世界的なパンデミックであり、現在、肥満患者の数は欧州で約1億5,000万人、世界で6億5,000万人に上ります。肥満患者には合併症が共通して見られますが、誰が既知の200種類の肥満に関連する合併症を発症するかを予測することは未だできません。さらに、肥満治療で効果を得られる人を予測する要因についても理解が不十分です。SOPHIAは、適切な時点で適切な人に適切な治療を行うために、臨床的に意味のある肥満患者の部分集団を特定し、その特徴づけと層別化を行います。
SOPHIAは肥満に関連する合併症および肥満治療に対する反応の予測因子を科学的根拠に基づいて分類するとともに、患者、医療システム、研究者および臨床医にとって価値のある治療経路を持続的に開発するためのモデルを特定し、作成します。
ユニバーシティ カレッジ ダブリン糖尿病合併症研究センターの肥満専門医であり、SOPHIAのコーディネーターであるキャレル ル ルー教授は次のように述べています。「SOPHIAにおける我々の使命は、医療従事者が肥満の合併症と治療が有効な患者を確実に予測できるようにすることです。」
SOPHIAのプロジェクトリーダーであるノボ ノルディスクのマリアンヌ オルホルム ラーセン グラニング博士は次のように述べています。「肥満は複雑かつ慢性的な疾患であり、疾患そのものの生物学についても、また治療によって肥満患者の生活がどう改善するかについても、いまだ多くのことがわかっていません。SOPHIAは肥満をより深く理解するための重要なステップなのです。学界、産業界、事業団体の優れたパートナー間で連携することで、強力で比類のない成果をもたらすことができるという大きな期待を抱いています。」
SOPHIAでは、肥満患者から構成されるアドバイザリーボードを設置し、肥満とともに生きる人々の声を聞くことを中心に活動していきます。患者さんの見識、意見、希望がSOPHIAの中核を成し、数段階にわたる研究に確実に織り込まれていきます。本研究グループは研究結果を活用して、肥満に関するより患者中心で公平な語りと、それが個人に与える社会的・医学的観点の両方からの多数の影響に貢献します。すべては、肥満症が個人の選択した結果ではなく、慢性疾患であることから始まります。SOPHIAは、欧州委員会とEFPIA(European Federation of Pharmaceutical Industries and Associations)の共同事業である革新的医薬品イニシアティブ(IMI)、JDRF、Obesity Action Coalition、およびT1D Exchangeから1,600万ユーロの資金提供を受けています。
SOPHIAでの活動内容には、次のものがあります。
SOPHIAはまた、1型糖尿病を有する肥満患者の将来の健康についても調査します。JDRFの研究部門のバイスプレジデントであるサンジョイ デュッタ博士は、次のように述べています。「このような大規模な欧州での共同研究によって得られた統計学的なデータとともに、我々は肥満と1型糖尿病との間の双方向の関係を調査することができ、最終的には、これまで十分評価されていなかった患者層の将来の健康について有効な予測を行うことができるでしょう。最近の疫学データによると、一部の欧州諸国では1型糖尿病の成人の半数近くが過体重または肥満であることが示されているため、1型糖尿病コミュニティにとってこの問題に取り組むことは重要なことです。」
本プロジェクトは2020年6月1日より欧州で正式に活動を開始します。期間は2025年5月31日までで、最初のマイルストーンは2020年9月に既に予定されています。
プロジェクトについて
プロジェクトの頭字語： SOPHIA
開始日： 2020年6月1日
期間：60カ月
予算：1,600万ユーロ
コーディネーション：キャレル ル ルー教授(ユニバーシティ カレッジ ダブリン)
プロジェクトリーダー：マリアンヌ オルホルム ラーセン グラニング博士(ノボ ノルディスクA/S)
SOPHIAパートナー一覧
IMIについて
革新的医薬品イニシアティブ(IMI)は、とりわけ医学的あるいは社会的アンメットニーズが存在する領域において、革新的な医薬品の開発および患者のアクセスを促進することにより、健康を改善することを目的とした欧州最大の官民イニシアティブです。IMIは、大学、製薬およびその他の業界、中小企業、患者団体、医薬品規制当局など、医療研究に関わる主要関係者間のコラボレーションを促進します。EU(欧州委員会)および欧州製薬業界(EFPIA、European Federation of Pharmaceutical Industries and Associations)から成るパートナーシップです。詳細は下記URLを参照ください。
www.imi.europa.eu
本プロジェクトは、グラント契約No.875534に基づき、IMI 2共同事業(JU)から資金提供を受けています。JUは、EUのHorizon2020研究・イノベーションプログラム、EFPIA、T1D Exchange、JDRF、Obesity Action Coalitionから支援を受けています。
ノボ ノルディスクについて
ノボ ノルディスクは、1923年創立のデンマークを本拠とする世界有数のヘルスケア企業です。私たちのパーパスは、変革を推進し、糖尿病および肥満症、血液系希少疾患、内分泌系希少疾患などのその他の深刻な慢性疾患を克服することです。その目的達成に向け、科学的革新を見出し、医薬品へのアクセスを拡大するとともに、病気の予防ならびに最終的には根治を目指して取り組んでいます。ノボ ノルディスクは現在80カ国に約4万3,100人の社員を擁し、製品は約170カ国で販売されています。日本法人は1980年に設立されました。詳細はウェブサイトをご覧ください。(www.novonordisk.co.jp)
市民社会、学界および産業界からの29の主要な国際的パートナーが、肥満の理解向上と将来の治療の最適化のため連携します。
肥満は世界的なパンデミックであり、現在、肥満患者の数は欧州で約1億5,000万人、世界で6億5,000万人に上ります。肥満患者には合併症が共通して見られますが、誰が既知の200種類の肥満に関連する合併症を発症するかを予測することは未だできません。さらに、肥満治療で効果を得られる人を予測する要因についても理解が不十分です。SOPHIAは、適切な時点で適切な人に適切な治療を行うために、臨床的に意味のある肥満患者の部分集団を特定し、その特徴づけと層別化を行います。
SOPHIAは肥満に関連する合併症および肥満治療に対する反応の予測因子を科学的根拠に基づいて分類するとともに、患者、医療システム、研究者および臨床医にとって価値のある治療経路を持続的に開発するためのモデルを特定し、作成します。
ユニバーシティ カレッジ ダブリン糖尿病合併症研究センターの肥満専門医であり、SOPHIAのコーディネーターであるキャレル ル ルー教授は次のように述べています。「SOPHIAにおける我々の使命は、医療従事者が肥満の合併症と治療が有効な患者を確実に予測できるようにすることです。」
SOPHIAのプロジェクトリーダーであるノボ ノルディスクのマリアンヌ オルホルム ラーセン グラニング博士は次のように述べています。「肥満は複雑かつ慢性的な疾患であり、疾患そのものの生物学についても、また治療によって肥満患者の生活がどう改善するかについても、いまだ多くのことがわかっていません。SOPHIAは肥満をより深く理解するための重要なステップなのです。学界、産業界、事業団体の優れたパートナー間で連携することで、強力で比類のない成果をもたらすことができるという大きな期待を抱いています。」
SOPHIAでは、肥満患者から構成されるアドバイザリーボードを設置し、肥満とともに生きる人々の声を聞くことを中心に活動していきます。患者さんの見識、意見、希望がSOPHIAの中核を成し、数段階にわたる研究に確実に織り込まれていきます。本研究グループは研究結果を活用して、肥満に関するより患者中心で公平な語りと、それが個人に与える社会的・医学的観点の両方からの多数の影響に貢献します。すべては、肥満症が個人の選択した結果ではなく、慢性疾患であることから始まります。SOPHIAは、欧州委員会とEFPIA(European Federation of Pharmaceutical Industries and Associations)の共同事業である革新的医薬品イニシアティブ(IMI)、JDRF、Obesity Action Coalition、およびT1D Exchangeから1,600万ユーロの資金提供を受けています。
SOPHIAでの活動内容には、次のものがあります。
- データベースの作成
- 分析の実施
- 肥満の診断・治療に対する患者の認識と見解を把握するための綿密な定性的手法の実施
- 肥満とともに生きる人々により良い治療を提供するために、すべてのステークホルダーとの共有価値の発見
SOPHIAはまた、1型糖尿病を有する肥満患者の将来の健康についても調査します。JDRFの研究部門のバイスプレジデントであるサンジョイ デュッタ博士は、次のように述べています。「このような大規模な欧州での共同研究によって得られた統計学的なデータとともに、我々は肥満と1型糖尿病との間の双方向の関係を調査することができ、最終的には、これまで十分評価されていなかった患者層の将来の健康について有効な予測を行うことができるでしょう。最近の疫学データによると、一部の欧州諸国では1型糖尿病の成人の半数近くが過体重または肥満であることが示されているため、1型糖尿病コミュニティにとってこの問題に取り組むことは重要なことです。」
本プロジェクトは2020年6月1日より欧州で正式に活動を開始します。期間は2025年5月31日までで、最初のマイルストーンは2020年9月に既に予定されています。
プロジェクトについて
プロジェクトの頭字語： SOPHIA
開始日： 2020年6月1日
期間：60カ月
予算：1,600万ユーロ
コーディネーション：キャレル ル ルー教授(ユニバーシティ カレッジ ダブリン)
プロジェクトリーダー：マリアンヌ オルホルム ラーセン グラニング博士(ノボ ノルディスクA/S)
SOPHIAパートナー一覧
IMIについて
革新的医薬品イニシアティブ(IMI)は、とりわけ医学的あるいは社会的アンメットニーズが存在する領域において、革新的な医薬品の開発および患者のアクセスを促進することにより、健康を改善することを目的とした欧州最大の官民イニシアティブです。IMIは、大学、製薬およびその他の業界、中小企業、患者団体、医薬品規制当局など、医療研究に関わる主要関係者間のコラボレーションを促進します。EU(欧州委員会)および欧州製薬業界(EFPIA、European Federation of Pharmaceutical Industries and Associations)から成るパートナーシップです。詳細は下記URLを参照ください。
www.imi.europa.eu
本プロジェクトは、グラント契約No.875534に基づき、IMI 2共同事業(JU)から資金提供を受けています。JUは、EUのHorizon2020研究・イノベーションプログラム、EFPIA、T1D Exchange、JDRF、Obesity Action Coalitionから支援を受けています。
ノボ ノルディスクについて
ノボ ノルディスクは、1923年創立のデンマークを本拠とする世界有数のヘルスケア企業です。私たちのパーパスは、変革を推進し、糖尿病および肥満症、血液系希少疾患、内分泌系希少疾患などのその他の深刻な慢性疾患を克服することです。その目的達成に向け、科学的革新を見出し、医薬品へのアクセスを拡大するとともに、病気の予防ならびに最終的には根治を目指して取り組んでいます。ノボ ノルディスクは現在80カ国に約4万3,100人の社員を擁し、製品は約170カ国で販売されています。日本法人は1980年に設立されました。詳細はウェブサイトをご覧ください。(www.novonordisk.co.jp)
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