誕生から7年。防災業界の若手リーダー、「防災ガール」がついに解散

「新しい防災」だと思われた私たちは7年たってもずっと「新しい防災」と言われつづけた。だから、私たちは解散します。

一般社団法人防災ガール(代表理事:田中美咲 以下防災ガール)は、本日2020年3月11日に解散し、満7年の活動に幕を閉じました。

 

福島県富岡町にて福島県富岡町にて

 

 防災ガールは、東日本大震災をきっかとして「防災があたりまえの世の中をつくる」ことをビジョンに2013年3月11日より設立した防災における非営利型組織です。全国の10~30代の若者累計130名以上で構成され、90社以上の企業・行政・学校と連携。2018年には、「世界のメディアが選ぶ女性起業家」として代表田中美咲が世界一に選ばれ、国際的なPRアワードIPRAでは Golden World Awards 環境部門 最優秀賞を受賞するなど、多くの共感者や協力者のもと成長してきました。

私たちは7年間、想像を超える程多くの方々に支えられながら活動を続けることができました。応援してくださった皆様、ともに取組みに携わってくださった皆様には大変感謝しております。

トピックス
[1] 解散に込めた、これからの防災への想い
[2] ラストメッセージのムービーを公開
[3] webメディアbosai-girl.comを伝承
[4] 最後に、今まで応援してくださった皆さまへ



[1] 解散に込めた、これからの防災への想い

防災ガール集合写真防災ガール集合写真

私たちがなぜ解散という選択をしたのか、解散に込めた想いについて、全文を公式サイトにて公開しました。また、メンバーが想いを読み上げた音声もお聴きいただけます。ぜひ、私たちの想いを読んで、聴いてください。

公式サイト:https://info.bosai-girl.com/

<公式サイトより一部抜粋>
私たち防災ガールには、相談や仕事の依頼が殺到していた。

このままじゃダメだと気づいた人たちからの鳴り止まないほどの問い合わせ。嬉しい悲鳴だった。

だけど、私たちはあくまでも選択肢の一つでしかない。それなのに、「選んだ」上での問い合わせではない、無思考な問い合わせも日に日に増えていった。「何か新しいことが必要だと思って」と私たちに期待を注いでくれることはとても嬉しかったけれど、多くの人は私たちに「選択肢」ではなく「正解」であることを求めていた。
この業界は、もしかしたら何も変わっていないのかもしれない。
そんなモヤモヤは、どんどん大きくなっていく。

一人でも多くの命を救うために、たくさんの選択肢がある業界にしようと思っていたのに、私たちに一極集中してしまった依頼。いつの間にか、防災ガールの存在がこの業界の新たなボトルネックになってしまっているように思えた。
この7年で、次なる選択肢が生まれようとしてもいつのまにか消えてしまったのを何度も見た。そして、「新しい防災」だと思われた私たちは7年たってもずっと「新しい防災」と言われつづけた。7年たっても。

ーー

30年以内に70%以上の確率で私たちは想像を超えるほどの災害に見舞われると言われてる。それなら、もう本当に、このままでいいわけがない。迷ったり悩んだりしている時間だって、もう無いでしょう?
私たちは、解散という「一つの選択肢」を取ることを決断した。
でも私たちは、まだまだ考えることをやめない。思考停止になんてならない。

この地球に生き続けている限りずっと、私たちは考え続け、行動をし続ける。


[2] 卒業、ラストメッセージのムービーを公開

ラストメッセージ動画ラストメッセージ動画

 

<動画はこちらから> https://www.youtube.com/watch?v=WbJL-c6x3cw&feature=youtu.be

7年前、私たちは本当に「何者でもない」ただの若者で、行動者でさえありませんでした。そして、防災ガールという団体を立ち上げ活動する中には、「行動する」と決めたからこその葛藤や、厳しい現実も多くありました。

今、かつての私たちのように「何か」に挑戦しようとしているすべての人たち、行動を起こしたいと奥底で感じているすべての人たちへ、私たちが唯一できるのは精一杯のエールを送るということです。どんな行動でも、踏み出さない限り、何も始まることはありません。

批判され、馬鹿にされながらも、どうかその一歩を歩み出すことを諦めないでほしい。そんな想いを込めて、私たちから贈る最後のメッセージを歌詞にこめたラストメッセージのムービーを作成しました。
ロケは、防災ガールの活動に縁の深い福島と、東京・渋谷で行なっています。

撮影と制作は、熊本地震以来支え合ってきた一般社団法人BridgeKumamotoに依頼し、これまでお世話になったたくさんの方々のご協力のもと、卒業ソングという形で次の世代へのエールを残すこととなりました。


[3] webメディアbosai-girl.comを伝承


解散にともない、立ち上げ当初から運営してきた防災ガールwebメディア「bosai-girl.com」の掲載内容すべてを、防災メディア「SAIGAI JOURNAL」(運営:株式会社Tech Design、代表取締役:津田裕大)に引き継ぎます。

<伝承に込めた想い>
私たちがこのwebメディアを始めたときは、わかりやすく防災を伝えるサイトがほとんどなかったんです。無いなら作ろう!私たちのように必要性は感じるけれど既存の情報が分かりづらいから防災をやらないという人がいるなら、その人たちの背中を押そう!とfacebookに1日1投稿するところからはじまりました。

そして数年が経ち、災害が発生する度に数十万人の方に見ていただくようになったり、テレビ番組のディレクターさんたちが参考にしてくださったり、時にはスマホで「防災」と検索したときにこのwebメディアが1番最初に表示されるということもありました。

たくさんの方に愛されたこのメディアを閉じるのはなんだか悲しくて、次なる防災の担い手であるSAIGAI JOURNALを運営する津田くんに相談して、引き継がせてもらうことになりました。

情報は時代の変化によりどんどん変わりゆくもの。私たちが作ってきたものはもう過去のものだけれど、SAIGAI JOURNALがより多くの情報を届けられるようになるための一助として使ってもらい、さらに多くの方に愛されるメディアになっていくことを楽しみにしています!

一般社団法人防災ガール
代表 田中 美咲
事務局長 中西 須瑞化

<受けるものとしての想い>
今回引き継がせてもらえることになって、とても嬉しく思っています。
SAIGAI JOURNALは、もっと防災を身近に感じてほしい!もっと多くの方に防災についての知識を知ってほしい!そんな思いでこれまで運営してきました。更新した記事の中には防災ガールからインスピレーションを受けたものもあり、防災ガールは僕たちの目指すところでもありました。

そんな目標でもあった防災ガールのメディアが閉じると聞いた時は驚きました。
「6年間防災ガールが想いを持って取り組み、社会に貢献し続けてきたメディアを消してしまうなんて勿体無い!!」そう思いましたし、実際美咲さんにはそう伝えました。笑
ただそう思っているのは私だけではなく防災ガールの皆さんも同じでした。
SAIGAI JOURNALの中で防災ガールの想いが生き続ける事になったのは、私にとって大変光栄な事です。
引き継いだ記事は、僕たちの手でより良いものにして、皆さんに見て頂けるように繋いでいきます!
もしもの時に思い出してもらえるメディアに、そして1人でも多くの命を救うきっかけになるよう。

防災ガールの想いを抱えてこれからも情報を発信していきます!
防災ガールの皆さん、本当にお疲れ様でした!!

株式会社TechDesign
代表取締役 津田 裕大

<SAIGAI JOURNAL https://saigai-info.com/
災害に対し興味を持つキッカケになる「災害特集コンテンツ」と、災害時に命を守る為の「防災コンテンツ」を発信するWEBメディア。読むことであなたの災害への関心が広がっていく、あなたに必要な防災知識が身についていく、ほっと心が温まる、人を想い行動する事の素晴らしさに気づき、暖かい人格が育まれる…そんな体験をお届けしています。


[4] 最後に、今まで応援してくださった皆さまへ
設立から7年、皆さまの温かいご支援の中、私たちは多くの防災事業を立ち上げ、パートナーの方々と連携し、活動を続けることができました。感謝してもしきれません。

なおも災害が多発する中での解散という苦渋の選択となりましたが、ようやく活発になり始めた業界の循環を保ち、新陳代謝を上げ「依存せず、常に問い・考え続ける」姿勢を広めていくためには、この決断が最善だと判断致しました。

この解散は、私たちの勝手な業界への想いかもしれません。でも、この決断をしたことで「次世代の新しい防災リーダーを育てる」という目標ができ、防災特化型アクセラレータープログラム(※)を実施することができました。

これからは、アクセラレータープログラムを卒業した彼らを中心とした新しい防災リーダーたちをぜひ応援していただければ幸いです。何卒、よろしくお願いいたします。
最後に、7年間本当にありがとうございました。

※防災特化型アクセラレータープログラム「IMPACTFUL ACCELERATE PROGRAM FOR DRR」
詳細はこちら:https://www.impact4drr.org/

<アクセラレータープログラム卒業団体について>  

■運営者情報
一般社団法人防災ガール 
URL:http://info.bosai-girl.com/

2013年3月設立、2015年3月11日に法人化。2020年3月11日、解散。「防災があたりまえの世の中に」を目指すべく、20代〜30代を中心に構成されたソーシャルスタートアップ。常に今ある「あたりまえ」を疑いながら防災や生きることについて考え、商品開発やプロジェクトプロデュースを通しフェーズに合わせた新しい防災の概念をさまざまな形で提起。
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