【AIと音声合成の技術活用】AIコンペ『GeoSciAI2024』の「地震観測データからの地震波検測」部門で優秀賞を受賞した、AI深層学習モデルの研究論文を当社のエンジニアが発表
株式会社Fusic(本社:福岡県福岡市、代表取締役社長:納富 貞嘉)の先進技術部門 機械学習チーム コアテックエンジニアの鷲﨑 海が、人工知能学会 合同研究会「SIGAIs2024」において研究論文を発表いたしました。本論文の内容は、AIと音声合成の技術を地震波形の分析に応用し、既存の地震波形解析システムの改善に関わるものです。論文の発表に先立ち、鷲﨑は初開催のAIコンペティション「GeoSciAI2024」にて「地震観測データからの地震波検測」部門の優秀賞を受賞しております。今後もAI・機械学習等を使ったシステム開発を進めてまいります。
【本件のポイント】
-
機械学習チーム コアテックエンジニアが、AIコンペで優秀賞を受賞し、研究論文を発表
-
AIと音声合成の技術を活かし、音声波形の処理技術を地震波形の分析に応用
「GeoSciAI2024」(主催:日本地球惑星科学連合、共催:人工知能学会)は、地球惑星科学分野におけるAIモデル作成コンペティションです。初開催の2024年度はいくつかの課題が出題され、課題の目的を達成する深層学習モデルを作成し、評価スコアを競いました。
この課題のうち「地震観測データからの地震波検測」で、当社の鷲﨑が優秀賞を受賞しております。そして、研究成果をまとめた論文「地震波検測における PhaseNet の改善と損失関数の検討」を、人工知能学会 合同研究会「SIGAIs2024」にて発表させていただきました。
既存の地震波形解析システム「PhaseNet(フェーズネット)」を改善し、AIの学習方法や誤差の定義などを工夫することで研究成果を上げました。音声合成による音声波形の処理技術を地震波形の分析に応用し、音声と地震を同じ波形として考え、技術を有効活用している点がとてもユニークです。
【今回の受賞を受けて】
約半年前に出した「GeoSciAI」地震コンペの解法を「SIGAIs2024」で発表させていただき、嬉しく思います。発表内容は、地震のp波とs波の到達時刻を予測する機械学習モデル「PhaseNet」の改善と、コンペに適した損失関数の設計についてです。特に、音声の知見を地震分野でも活かせるなどの解説ができて良かったです。今後は音声に加え、最近注目している3D分野など、様々な分野での論文を発表し、私自身の技術力を向上させていきたいと思います。そして、AIを活用してお客様の課題解決に貢献していきたいです。
鷲﨑は、音声合成の研究開発だけでなく、現在は写真から3Dモデルを作成する研究に取り組んでおり、将来的には「匂い」をAIで分析するという新しい研究分野にも挑戦してみたいとのこと。今後の活躍に、ぜひご期待ください。
【関連リンク】
AIコンペティション「GeoSciAI2024」
https://sites.google.com/jpgu.org/geosciai2024/#h.hqkpolgm2ddc
人工知能学会の合同研究会「SIGAIs2024」
https://www.ai-gakkai.or.jp/sigais2024/
人工知能学会第二種研究会資料(論文公開はこちら)
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jsaisigtwo/2024/GeoSciAI-001/_contents/-char/ja
【本件のお問合せ先】
お問合せフォーム:https://fusic.co.jp/contact/
【資料ダウンロード】
Fusicの概要や開発事例をまとめた資料をご用意しています。
ご興味のある方は、以下フォームよりお問い合わせください。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像