暗号屋、DEXフィラー業務の流動性調達事業を開始
合同会社暗号屋(本社:福岡県福岡市、代表:紫竹佑騎、以下「暗号屋」)は、フィラー業務の流動性調達エンジン「Crescent(クレセント)」をリリースし、フィラー事業の提供を開始いたします。Crescentは、暗号屋が自社で開発・運用するフィラー業務システムであり、DEXにおける注文執行業務を効率化する「オンチェーン・ディーリングエンジン」です。また、このシステムを他社のフィラー事業者にも提供し、業界全体のフィラー業務効率化に貢献してまいります。

Crescentの概要
暗号屋はマーケットメイク事業部の一環として、Crescentを立ち上げました。Crescentは、DEXエコシステムにおけるフィラー(注文執行者)の業務効率化を革新するシステムです。DEXの取引で確実に取引高を伸ばしているIntent取引に着目し、マーケットメイクで培った流動性調達のノウハウを活かし、従来のフィラーがAMM(自動マーケットメーカー)に頼っていた流動性調達を根本から見直し、複数の流動性ソースから最適な価格でトークンを調達することで、フィラー事業の収益性向上とエンドユーザーの価格改善を同時に実現します。
主な特徴:
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フィラー向け最適化設計:UniswapXをはじめとするフィラーエコシステムに対応
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DEXの裏側でのマーケットメイク機能:取引所の運用と高い親和性を実現
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AMMを迂回した最適流動性の提供:複数の市場から最も有利な条件でトークンを調達
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自己資金とDeFiの活用:自己資金やDeFiプロトコルを組み合わせた柔軟な流動性調達
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差益による収益モデル:効率的な仕入れにより生まれる差益でフィラー事業の収益を確保
市場における課題
暗号資産を保有する事業者は、その流動性を効率的に活用する手段が限られているという共通の課題を抱えています。従来のレンディングサービスでは低利回りに留まることが多く、かつ資産がロックされることで必要な時にすぐに動かせないという流動性の制約もありました。
また、DEX市場の拡大に伴い、特にIntent取引の成長が著しい中で、保有する資産プールと暗号資産ポートフォリオを活かせる新しいビジネス機会への参入が重要な課題となっています。
Crescentは、これらの課題に対して、大規模な取引所から小口の事業者まで、保有する資産を動的に運用し、収益機会を提供するソリューションとして展開いたします。
技術的な独自性と今後の展開について
CrescentはDEXのフィラーシステムを深く理解した上で、独自の流動性調達アルゴリズムを実装しています。現在は主要なDEXプロトコルに対応していますが、今後はその他の新興DEXプロトコルへと対応を広げていく予定です。
DEXにおけるフィラーは、ユーザーの注文に対してオンチェーンで最適な流動性を提供する際、署名検証による安全性と価格最適化を行います。Crescentはこの仕組みを実運用で習得し、さらなる効率化を実現する流動性調達エンジンとして発展させました。
今後の技術展開:
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複数のDEXプロトコルへの拡張:マルチプロトコル対応による流動性最適化
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クロスチェーン対応:複数ブロックチェーンでのフィラー業務効率化
暗号屋は、Crescentを活用した自社フィラー事業を展開すると同時に、このシステムを他社フィラー事業者にも提供することで、業界全体のフィラー業務効率化を推進します。なお、暗号屋はUniswapXにおいてエクスクルーシブフィラーとしても活動しており、実証済みの技術基盤を保有しています。
Crescentの本格展開に向けて、パートナー企業との連携を積極的に進めてまいります。また、さらなる機能拡張や他のブロックチェーンネットワークへの対応も計画しており、Web3インフラの発展に貢献してまいります。
合同会社暗号屋について
合同会社暗号屋は、「ブロックチェーンが拓く新しい経済活動を生み出し、社会実装する」をミッションに、福岡と東京を拠点として活動するブロックチェーン技術専門組織です。NFTデジタルメディアプロトコル「VWBL」、分散型流動性システム「Choja」など、複数の自社プロダクトを展開し、Web3の社会実装を推進しています。
設立:2019年2月
代表者:紫竹佑騎
所在地:福岡県福岡市中央区大名1-3-41 プリオ大名ビル2F
事業内容:ブロックチェーン技術を活用したプロダクト開発、コンサルティング事業
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