Singular Perturbations、株式会社AIKと連携し、AIイベント警備最適化ソリューションを提供開始~警備の質を向上し、警備コストを削減~
株式会社Singular Perturbations(東京都千代田区、代表取締役CEO:梶田 真実、以下「SP」)は、株式会社AIK(東京都渋谷区、代表取締役:宮宗 唯、以下「AIK」)と連携し、SPの犯罪・事故予測AI「CRIME NABI(クライムナビ)」を活用したAIイベント警備最適化ソリューションの提供を開始したことをお知らせします。本ソリューションは、SP独自の犯罪予測AI「CRIME NABI」を基盤技術とし、AIKの警備DXノウハウと組み合わせることでイベント警備における警備員の最適配置や巡回ルートを科学的根拠に基づいて算出するものです。これにより、警備の質を維持・向上しつつ、業務の効率化によるコスト削減を両立することが可能となります。AIKは警備会社としても本ソリューションを現場運用に取り入れ、SPとの協働により実証・展開を進めてまいります。

■概要
近年、イベントの大型化や警備員不足に伴い、イベント警備の現場では警備の「質」と「コスト」の両立が大きな課題となっています。従来の警備では会場全体を画一的に巡回し均等に人員を配置していましたが、この方法では十分な安全性を確保しながらコストを抑えることが難しくなっていました。
新たに提供を開始した本ソリューションでは、イベント会場の規模や来場者数、エリア毎の過去のトラブルデータ、さらには監視カメラによるリアルタイム映像のAI解析で得られる混雑状況などを総合的に分析します。これらのデータに基づき事故やトラブルの予兆を検知し、最適な警備員の配置場所・人数や巡回ルートを自動で提案します。その結果、現場の安全を科学的に支援し、効率的なイベント運営と警備品質の向上を実現するとともに、警備コストの削減にも貢献します。SPとAIKの協働により、最新AI技術と現場知見を融合した実践的な警備計画の立案が可能となりました。

◼️CRIME NABI for 雑踏警備
CRIME NABI(クライムナビ)は、SPが開発した犯罪・事故予測の独自アルゴリズムを核とするAIソリューションで、リスクを事前に可視化し、最小限のリソースで最大限の安全を確保します。実際にブラジルでは、CRIME NABIを活用した警備オペレーションにより犯罪発生件数を約68.5%減少させる成果が確認されました。これは、実フィールドにおける効果が実証された唯一のAI警備最適化技術です。警備リソースの再配置によって成果が上がったことも特徴であり、警備現場の実運用における有効性が示されています。
CRIME NABIの強みは、独自アルゴリズムにより警備員の巡回や配置の効果を高精度・高解像度で数値化できる点にあります。警備員が「いつ」「どの地点」で混雑抑止に寄与しているかをデータで可視化し、警備計画の有効性を客観的に検証できます。これを活用し、警備効果の高い時間帯・場所に警備リソースを重点投入することで、安全性の向上と警備コスト削減を科学的根拠とともに実現します。

ブラジル・ミナス州ベロオリゾンテ市にて、州警察と市警団がCRIME NABIを活用したパトロール業務を行った結果、信号機や通信ケーブルの銅線窃盗件数が約68.5%削減されました。
このように、CRIME NABIのAI予測が実フィールドで犯罪抑止に大きく寄与することが示されています。さらにCRIME NABIは、リアルタイムの監視カメラ映像をAI解析に取り入れることで状況の変化にも即応し、警備員の効率的な配置を支援します。CRIME NABIを基盤に、イベント警備の人員配置と巡回ルートを自動最適化する新たなクラウドサービスを開発し、本ソリューションとして提供しています。
■期待される効果
-
警備コストの削減、省人化
警備員配置の効果を数値に基づいて評価・説明できるため、無駄を省きつつ安全を確保できます。これにより人的リソースの最適化と説明責任の両立を実現し、警備要員の省力化によるコスト削減が期待できます。
-
警備の質の向上
警備の効果をデータに基づき「見える化」し、人員配置を最適化することで、経験や勘に頼らない合理的な警備計画が可能になります。AIとデータに裏付けられた計画により、安全性を高めながら効率化も図れ、結果として警備品質の向上につながります。
-
イベント運営の効率化
専門知識がなくても先端AIを活用した高度な事故・犯罪対策が行えるようになります。警備計画の立案にかかる時間を大幅に短縮でき、事前準備の効率化やイベント当日のスムーズな運営に寄与します。
◼️今後のロードマップ
今後、次世代の警備プラットフォームの構築を目指してまいります。将来的にはスマートグラスやウェアラブルカメラとCRIME NABIを連携させ、イベント会場のリアルタイム映像とAI解析から人の流れや混雑状況、不審行動などを検知し、警備員への指示出しや対応速度を飛躍的に向上させるプラットフォームを開発する計画です。SPが培ってきたAI技術の研究開発力を活かし、現場で使える革新的な警備ソリューションの実現に向け主導的に取り組んでまいります。また、今後も様々なパートナーとの協力を通じて本ソリューションの活用領域を拡大し、社会の安全に貢献していく方針です。
[会社概要]
■株式会社AIK
本社:東京都渋谷区南平台町16-29グリーン南平台ビル 7F
代表者:代表取締役 宮宗 唯
設立:2017年8月22日
事業内容:警備DXに関わるソリューションの開発・提供、警備業、等
URL:https://aik-security.co.jp/
■株式会社Singular Perturbations(シンギュラー パータベーションズ)
本社:〒102-0074 東京都千代田区九段南1-5-6 りそな九段ビル5F・KSフロア
代表者:代表取締役CEO 梶田真実
設立:2017年8月3日
事業内容:犯罪・事故予測 AI「CRIME NABI」の開発・提供 等
受賞・採択歴:B Dash Camp 2024 Sapporo 優勝/Forbes JAPAN「2025年 注目すべきスタートアップ7社」選出/NEDO・NICT・IDB Lab・JICA などの公的プロジェクト採択
URL:https://www.singular-perturbations.com/
※SPはNICTやNEDOなどの国の研究プロジェクトを通じて開発された犯罪予測・分析AI「CRIME NABI」により、警備パトロール業務や防犯カメラ監視業務を支援する製品を提供しています。警察庁向けに犯罪分析ソフトウェアを提供しているほか、犯罪発生率の高いブラジルにおいて州軍警察・市警団向けに犯罪予測を活用したパトロール業務および防犯カメラ監視業務の効率化支援サービスを展開しています。


■お問い合せ先
株式会社Singular Perturbations 広報担当
Email:info@singularps.com
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像