世界最大級のグリーンアンモニア実証プロジェクトをLONGi水素が落札
この大安プロジェクトは、「水素エネルギーで吉林を動かす」アクションと共に、2022年10月26日、吉林省西部のクリーンエネルギー化学工業団地において立ち上げ式が開催されました。
国家電力投資公司(SPIC)と吉林電力は、国家のエネルギー安全保障を確保し、カーボンニュートラルという目標を秩序立てて進め、新興産業の大規模かつ高品質な発展を加速するという革新的な実践により、水素エネルギー利用やグリーン電力変換の新しい時代への道を切り拓いています。
大安プロジェクトは、「グリーン水素によるグリーン電力、グリーン水素によるグリーンアンモニア、電源-電力系統-負荷-エネルギー貯蔵の統合」という「グリーン水素システムの新しい考え方」に基づいて設計されています。プロジェクトの総投資額は63億3200万人民元(日本円で1200億円以上)で、吉林省大安市のクリーンエネルギー化学工業団地の西部に建設されます。このプロジェクトでは、風力と太陽光の合計設置容量800MW、新設の220kV昇圧変圧器、40MW/80MWhエネルギー貯蔵、そして、新たに46000Nm³/hのハイブリッド水素製造(PEM水素製造装置50セット、アルカリ水電解水素製造装置39セット)、6万Nm³の水素貯蔵、18万トンのアンモニア合成プラントで、65万トン/年のCO2排出を削減します。
本プロジェクトは、水素エネルギーの産業チェーン全体を開放し、新エネルギーシステムの構築を促進することを目的としているだけでなく、中国で6つのNo.1技術、世界で3つの先導技術を実現しました。さらに、吉林省から2022年の重点プロジェクトに指定され、SPICからはグリーン電力変換産業ベンチマークプロジェクトとしても認定されています。
大規模なグリーン水素製造装置とソリューションのプロバイダーとしてLONGi水素は2022年に、世界初の1万トンのグリーン精製・化学実証プロジェクトである「中国石油化工(Sinopec)のグリーン水素プロジェクト」への出荷を成功させ、製品技術レベルと供給能力が最初に市場で検証されました。
大安プロジェクトは、今年から始まった世界最大のグリーン合成アンモニアプロジェクトであり、今年、合計39セットの1000N㎡/h合成アンモニアプロジェクトが実施されました。入札は4つのセクションに分けられ、LONGi水素は1000Nm³/hアルカリ水電解水素製造装置を15セット落札し、シェアは38.5%で1位となりました。
LONGi水素は、大安プロジェクトにおいて数ヶ月に及ぶ研究と実証を行い、再生可能エネルギーによる水素製造と合成アンモニアの最終用途に適合する製品技術ソリューションを次の様に提案しました:
まず第一に、オフグリッドハイブリッド水素製造のために、システムの安全性とエネルギー消費に関する国際認証を取得した製品を15台提供。15台は、フレキシブルアンモニア合成用の4対1水素製造システム(1000Nm³/h電解槽4台に対して気液分離装置1台、システム水素製造能力は4000Nm³/h)3セットと、DCマイクログリッド用1対1電解水素製造システム3セットに使用します;
第二に、オフグリッド水素製造のための最新技術を提供。高電流密度と高水素生成量の完璧な組み合わせを実現し、気液分離の枠組み最適化することでコンパクトな構造とし、システム投資コストを効果的に削減します。
第三に、新エネルギー・フレキシブル水素製造の支援機器とソリューションを提供。本製品は、幅広い調整能力を持ち、IGBT電源とサイリスタ電源の両方に対応します。また、電力調整速度も速く、大規模な風力・太陽光水素製造の変動する条件下での調整ニーズに卓越した対処が可能です。
LONGi水素は、その成長過程で、「安全・信頼・高効率・付加価値」という設計理念を堅持し、科学技術研究開発への投資を継続的に増やし、技術および製品の革新を積極的に推進し、設備の自動化能力の向上、よりデジタルでインテリジェントな工業の創造に注力していくことで、世界のお客様に最高のLCOHをもたらす水電解水素製造装置とグリーン電力から創るグリーン水素ソリューションを提供します。Bloomberg NEFによると、LONGiの水素エネルギー生産能力(1.5GW)は2022年に既に世界第1位に達し、2025年末には5-10GWに達すると予想されており、世界中の大規模なグリーン水素プロジェクトに信頼性と付加価値を提供することが出来ます。
LONGiの水素エネルギー事業について
2021年3月に設立されたLONGi Hydrogen Energy Technology Co., Ltd.(LONGi水素)は、LONGi Green Energy Technology Co., Ltd.(LONGi)の子会社です。2018年から、LONGiは水素エネルギー産業チェーンの戦略的研究を行い、国内外の研究機関と協力して水電解水素製造装置技術を開発し、そして現在、LONGi水素の主要な事業範囲は水電解水素製造装置の製造と再生可能エネルギーによる水素製造システムソリューションにまで及んでいます。世界有数の水素エネルギー設備技術の研究開発センターを構築し、「カーボンニュートラル」の目標達成を支援し、グローバル戦略パートナーとともにエネルギー転換プロセスを推進して参ります。
LONGi(LONGi Green Energy Technology Co., Ltd.)について
2000年設立のLONGiは、世界有数の太陽光発電テクノロジー企業として、エネルギー転換のシナリオを自ら描き、顧客視点の価値創造に注力することを使命としています。「太陽エネルギーを利用してグリーンエネルギーの世界を創る」という使命と「堅実で信頼できる技術リーダーシップ」というブランド哲学のもと、LONGiは技術革新に専念し、単結晶シリコンウェハ、セル・モジュール、商業・産業用分散型太陽光発電ソリューション、グリーン電力ソリューション、水素設備という5つの事業分野を構築しています。同社はグリーン電力を提供する能力を磨き、最近ではグリーン水素の製品及びソリューションも加え世界のゼロ・カーボン化を支援しています。
www.longi.com/en
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