Vicor、知的財産のライセンス事業を強化
ライセンス提携により、AI、自動車、産業向け市場において強靭でスケーラブルなサプライチェーンを実現

※ 本リリースは、2025年10月20日(米国東部時間)に発表されました。
2025年10月20日米国・マサチューセッツ州アンドーバー (GLOBE NEWSWIRE) – Vicor Corporation(NASDAQ: VICR)の高電力密度電源システム技術の開発によって生まれた知的財産(IP)は、AIなどの高成長市場における成功への鍵を握っています。800V、48V、12Vのバスコンバータや、垂直方向の電源供給(VPD)を含む基盤的知的財産をライセンス契約に基づいて利用することは、強靭なサプライチェーンとスケーラビリティを確保するうえで不可欠です。ライセンスなしの場合、電源モジュールのコピー製品のメーカーや受託製造業者による特許権侵害のために、コンピューティングや自動車、産業用のシステムが、輸入禁止や差止命令の対象となる可能性があります。
2025年、アメリカ国際貿易委員会(ITC)は、Vicorの特許権を侵害するバスコンバータとそれを含むコンピューティングシステムの米国への輸入を禁止する限定的排除命令(LEO)を発令しました。排除命令は侵害された特許が存続する限り有効であり、ITC調査において被申立人として侵害が認定された受託製造業者によって製造され、かつ侵害が認められるすべてのコンピューティングシステムに適用されます。この排除命令により、大手OEMやハイパースケーラー との間で和解とライセンス契約が成立し、2026年までに約3億ドルの売上への寄与が見込まれています。
成長戦略の柱としてライセンス事業を確立したVicorは、知的財産法務担当のアンドリュー・ダミーコを責任者に据え、社内のライセンス事業チームおよび外部の法律事務所と連携しながらIPライセンス活動をさらに強化しています。
Vicorのライセンス事業の成功について、CEOのパトリシオ・ヴィンチアレッリは次のように述べています。「第3四半期のライセンス収益は、Vicorの四半期ごとのR&D投資額を上回りました。VicorのR&D投資額は収益の18%にも上り、特許権を侵害する電源モジュールメーカーや受託製造業者のR&D比率をはるかに上回ります。これは、取り組みの重点をイノベーションに置くか、模倣に置くかという正反対のビジネモデルの違いを反映しています。」
Vicorが先駆けて開発した高電力密度の電源システム(バスコンバータやVPDを含む)は、高性能コンピューティングの実現に不可欠であり、VicorのIPライセンス事業はモジュール事業においてより大きな割合を占める可能性を秘めています。初のChiP™製造工場と、第5世代ChiPおよび第2世代VPDの高電流密度を活用することで、関連IPライセンス事業とは別に、Vicorのモジュール事業も多大な成長が期待されています。OEM企業やハイパースケーラーは、ライセンスの新規取得・更新・拡大のいずれかが必要となります。Vicorは、特許侵害モジュールを使用する受託製造業者の侵害コンピューティングシステムの流通を減らすため、さらなる措置を講じていく予定です。
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Vicor について
Vicorは高性能電源モジュールのリーディングカンパニーです。電力源から負荷点まで高い電力密度と高効率を実現する電力供給ネットワークを、モジュールで構成する電源システムソリューションによって実現し、お客様の技術革新に貢献しています。配電アーキテクチャ、電力変換技術、パッケージ技術を、長年にわたり進化させることで、Vicorの電源モジュールは、電力密度、効率、電力容量の向上を続けてきました。Vicor は、ハイパフォーマンスコンピューティング、産業機器、自動車、航空宇宙・防衛などのお客様に製品を供給しており、要件の厳しい産業分野で、電源モジュールの設計、開発、製造を40 年以上続けています。
詳しくは、Vicorウェブサイト: www.vicorpower.com/ja-jp をご参照ください。
Vicorは、Vicor Corporationの登録商標です。
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