第7回獣がいフォーラム 関係人口と取り組む獣がい対策で地域を元気に!
獣害対策をきっかけに地域が活性化する方法を探る「獣がいフォーラム」を今年も開催します。
獣がい対策を通して、地域内外の様々な人たちが関わりあうことで、より魅力ある丹波篠山を目指します。
【Wedページ】
https://www.city.tambasasayama.lg.jp/soshikikarasagasu/morizukurika/chiiki/28121.html
「獣がい」とは
「田畑を荒らす」「せっかく育てた農作物が食べられてしまう」など、農家にとっての獣害が全国的に深刻です。また、野生動物が道路に飛び出してきて、交通事故を引き起こす原因になるなど、農業者以外の方にも関わる課題でもあります。
そうした中で、丹波篠山市では平成20年に「有害鳥獣対策協議会」を発足させ、地域主体の様々な取り組みを行っています。また野生生物を害悪ととらえて人との対立をあおるのではなく、野生動物を豊かな里地里山の構成員であると考え「獣害」ではなく「獣がい」と表記しているのは丹波篠山市のみです。
さる×はた合戦
丹波篠山市には5つのニホンザルの群れがあります。そんなニホンザルを人里に寄せ付ける原因の一つになっているのが、収穫されないまま残っている柿です。丹波篠山市には非常に多くの柿の木がありますが、なかでも丹波篠山市畑地区ではなんと900本を超える柿の木があります。昔は貴重な食糧だった柿の木ですが、今では収穫する人が少なくなりました。
そこで、畑地区では毎年、サルがやってくるより先に柿を収穫してしまおうと、獣がい対策イベント『さる×はた合戦』を実施しました。
地元の人だけでは収穫しきれないので、都市部からも参加者を募り、毎回800キロから900キロもの柿を収穫しました。
柿を使った商品開発(兵庫県立篠山東雲高等学校)
「ただ収穫するだけではもったいない」「地域のPRにもなったらいい」との思いからさる×はた合戦で収穫した柿を使い、兵庫県立篠山東雲高等学校の生徒が「柿ジャム」「柿パウダー」「柿ドライフルーツ」に加工し、商品化されました。中でも、柿ジャムは、黒豆ジャムや栗ジャムとともに、丹波篠山市のふるさと納税返礼品にも認定されました。
柿スイーツレシピコンテスト開催
獣害を資源ととらえた取り組み『獣がい対策』をたくさんの人に知ってもらいたい!そこから生まれた柿商品をもっとPRしたい!柿商品の活用レシピを増やし収穫されない柿を減らし獣がい対策を進めたい!こんな思いから、柿商品(柿ジャム、柿パウダー、柿ドライフルーツ)を使ったスイーツレシピコンテストを開催しました。
獣がいフォーラム
本フォーラムは、鳥獣被害をネガティブな課題からポジティブな資源に変換していくことために、地域活性化も含めた住民主体の獣がい対策を推進するための意識啓発の一環として、2020年に第1回目を開催し、今回で第7回目になります。
第6回獣がいフォーラムでは、北海道のヒグマ対策の事例を参考に、被害を受ける「住民」や都市部からの「関係人口」による取り組みに加え、新たに「市民」の力を獣がい対策に活かす方法を考えました。
今年度は、獣がい対策の取り組みを発表する事例発表会と「関係人口と進める獣がい対策とこれから」というテーマでパネルディスカッションを予定しています。
参加費無料ですので是非ご参加ください。
フォーラム概要
●日時
令和7年2月9日(日)午前10時開会(正午終了予定)
●場所
丹波篠山市民センター2階 多目的ホール(丹波篠山市黒岡191番地)
●事例発表
・畑地区で進めてきたこれまでの獣がい対策の取り組み
(みたけの里づくり協議会のみなさん)
・放置柿を使った商品開発~KAKI×HATAシロップ
(兵庫県立篠山東雲高等学校)
・獣がい対策支援員の取り組み
(獣がい対策支援員)
・獣がい対策の取り組み
(NPO法人里地里山問題研究所)
●パネルディスカッション
「関係人口と進める獣がい対策のこれから」
●申し込み方法
お名前、ご連絡先等をQRコード、電話やメールでご報告ください。
●申込先
丹波篠山市森づくり課
電話:079-552-1117
メール:mori_div@city.sasayama.hyogo.jp
獣がい対策SNS『獣害へらそ課』
丹波篠山市では、地域を元気にする前向きな獣害対策「獣がい対策」の様々な取組をSNSで発信していますので、是非ご覧ください。
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