全国の大学生が山形に集結。「環境活動を自分ごと」に変える学びの2日間! 全国大学生協連・全国環境セミナー2026(山形大学)を開催
オンラインでの学びを実践へ。対面で「大学生協だからこそできる環境活動」について学び、体験、交流を実施。自大学の特色を生かした環境活動を構想し、未来につながる行動宣言を作成。
全国大学生活協同組合連合会(略称:全国大学生協連)では、「全国環境セミナー2026」の対面プログラムを山形大学で開催しました。全国の学生が一つの会場に集まる対面型の全国環境セミナーは、コロナ禍による中断を経て7年ぶりの開催となりました。コロナ禍以前は、環境活動を活発に行っている大学生協を開催地とし、その実践を全国の学生が現地で学ぶ形で実施していました。
今回の開催地となった山形大学生協では、地域と協働したスポGOMIをはじめ、大学の枠を越えた環境活動が展開されています。最上川流域で活動する団体による講演や、山形大学生協の実践を生かした体験企画など、山形で開催したからこそ実現したプログラムが組まれました。

オンラインから対面へ―学びを深める連続プログラム
2026年度は初めて、オンラインと対面を組み合わせた形式を採用しました。
事前のオンラインセミナーでは、環境問題に関する知識や、大学生協が環境活動に取り組む意義を学びました。オンラインでは大学生協が環境活動に取り組む意義や全国の実践を学び、対面ではその学びを土台に、自大学で何ができるかを全国の学生同士で議論しました。
2026年6月4日(木)に実施した「全国環境セミナー2026(オンライン)」からさらに実践的なプログラムを二日間組みました。
・これからの未来を創っていく社会の一構成員として、持続可能な社会を実現するために
・大学生協で活動する一員として大学生協の理念を感じつつ組合員とともに環境活動を拡げていくために
私たちは今回の企画実施にあたって、この二点を大切にしてセミナーへの参加を呼びかけました。
全国で環境活動を実践する仲間が山形大学に集い、学んだ価値とは
全国環境セミナーは、環境活動に特色ある実践を行う会員生協を会場とし、現地で学び、学生同士が交流することを大切にしてきた企画です。コロナ禍ではオンライン開催を中心としてきましたが、2026年度はオンラインによる知識共有と対面による実践的な学びを組み合わせた新たな形で実施しました。対面会場には、地域と連携した環境活動を展開する山形大学生協を選びました。
山形大学生協学生委員会が実施した「スポGOMI in 由良海岸」でつかったクイズ体験を通じて楽しく環境問題について学びました。
さらにスポGOMI企画実施に当たって山形大学生協に協力してくださった「美しい山形・最上川フォーラム」の安部様の講演を聞き、地域に根差した取り組みを通して、環境活動が大学の外へ広がる可能性を体感しました。

講演の中にあった「企画への巻き込みやすさ・巻き込まれやすさ」というワードが印象的でした。環境活動をどれだけ自分の生活に関連づけたものにできるのかや、実感として受け取ってもらうのかが大切になる中で、企画側・参加側の双方から協同の矢印が伸びていくことが理想的だと気付きました。また、この視点は環境活動以外にも応用できる点だと感じたので、大切にしていきたいと思います。
(学生・4年)
『自大学の価値』を見つけるワークショップ
参加者は、自大学の施設・学生・地域など『当たり前』と思っていた資源を『価値』として捉え直し、その価値を生かした環境活動を考えました。
ワークショップを通じて、学生が「環境活動は大切だ」という知識を得るだけでなく、自ら納得し、自大学で実践できるリーダーへ成長するプロセスを実現しました。
環境活動への葛藤に向き合い、自分の中に納得を形作る時間を大切に



「環境活動はやるべきだ」という気持ちは少なからず参加者の中にありますが、そこからなかなか活動に至っていないのはなぜでしょうか。本セミナーでは参加者の気持ちを咀嚼する時間を持ちました。
グループワークでは、環境活動に対する理想と現状を書き出し、その現状と理想を「取り組みへの参加・熱量」「コスト・手間」「大学や地域への貢献・連携」「取り組みや学びの伝え方」の4つにカテゴライズしました。
現状と理想の間にある「葛藤」には『組合員のために』という大学生協だからこその想いが影響しているということをこの時間で考えられました。葛藤は決してネガティブなものではなく、大学生協で環境活動を行うからこその前向きなステップなのです。

環境活動を行動に移せない理由を、一段階下がった視点で捉えることができた。俯瞰して考えることで現状分析や対策を考えやすくなり、何事も一歩引いて見る大切さを学んだ。
(学生・4年)

環境活動は、した方が良いのは当たり前にわかっているはずなのに、なかなか実践に移せない、というもやもやした印象がありました。この活動を通じて、その原因が、利便性や経済性の葛藤である、というように明確に言語化できたことが、一歩前進できたと思いました。(学生・1年)
大学生協の4つの使命から、環境活動の意義を深掘りしました
参加者同士のグループワークを通じて、環境活動を推進したいという想いや、そのうえで感じる葛藤が、組合員の生活をよりよくしたいという大学生協の理念と重なることに気づきました。
理想と現状の葛藤を言葉にしたうえで、理想に近づけたい想いを書き出しました。
そのうえで、書き出した理想が、大学生協の4つの使命や2030Goalsなどとどのように結びついているのか、参加者同士の対話を通じて考えあいました。
参加者の中に、「環境活動をやらなきゃいけない」という義務感から「なんで自分たちが環境活動をする意味があるのだろう」「誰にどのような影響があるのだろう」というジブンゴトへの変化が芽生え、環境活動を行うことへの共感を形作ることができました。

環境活動はよりよい生活と平和の土台になるものであり、色々な立場の人が集まる場所で環境活動を自分ごととして考え参加すること、活動を広げていくことが大切であると感じました。
(学生・3年)
環境活動を通じて環境問題を解決するだけでなく、人とのつながりをつくることができることが大学生協の理念と通じるところがあると感じました。環境問題の解決によって人と地球に優しい社会を実現し、人とのつながりよってキャンパスライフの実現につながると思いました。
(学生・1年)
理念だけで「葛藤」(コストや手間など今回述べられていたものの多くは実際には外的な「限界」)を乗り越えられないが、これは永遠のテ-マ。
(教職員)
全国の大学生協や地域での実践から学び合う
♻️スポGOMIを体感!クイズ大作戦📣 「ゴミ拾いはスポーツだ!!」
環境活動をただ堅苦しいもの、簡単に取り組めなさそうだなど、様々なマイナスにとらえられるイメージを、クイズ体験によって払拭しました。
どれだけいい取り組みをしていても参加がなければもったいない。組合員が参加しやすく、日常に環境への意識を潜ませる取り組みとして、山形大学生協学生委員会のスポGOMIの取り組みで雨天時に実施される環境クイズを実施しました。
参加者は楽しく環境について考え、班のメンバーの中も深めつつクイズに挑戦していました。優勝・準優勝グループには山形大学生協グッズを贈呈するお楽しみもありました。

ごみ拾いをするだけでなく、クイズで山形県の防災・災害に関するものを出題したり、景品に山形県で有名なものをあげることで、地域について知ったり、より好きになってもらうきっかけをつくっていて、そういう所からも考えれるのかと勉強になった。
(学生・2年)

♻️パネルテーマセッション
山形大学・富山県立大学・名古屋市立大学生協などの実践事例を共有し、活動の背景や工夫、想いについて対話しました。大学ごとの特色を知ることで、自大学で応用できるヒントを持ち帰る機会となりました。



リリパックの活動を通して、名古屋市立大学の回収率の高さには「動線」と「タイミング」の工夫があるのだと学びました。学生がよく通る場所に回収箱を置くというアクセスのしやすさはもちろん、新入生オリエンテーションの段階からアピールして早くから習慣づけてもらうアイデアが本当に素敵だなと感じました。
意識の高さに頼るのではなく、学生生活の日常に自然に溶け込ませる仕組みづくりが、活動を成功させる鍵なのだと深く納得しました。
(学生・2年)
セミナーで学んだことをもとに大学生活に身近なところからすぐに行動に移したところに意義があると共感しました。環境活動は、一歩踏み出して実践するところにハードルがあるのでその部分を率先して示すことで環境活動は誰しもがすぐに実践できるのだということを広めている点が印象に残りました。
(学生・1年)
“自分たちらしさ”から始めよう!未来につながる環境活動
♻️価値発見グループワーク
自分の大学に潜む環境活動の価値とは何でしょうか?
事前課題から自分の所属しているコミュニティを振り返り、日ごろの生活に潜んでいる環境活動の価値を探しました。班内で交流することで、自分の中では当たり前になっていることが、他の大学では珍しい取り組みだったということを感じつつ、さらにこんなことができるのではないか、と、もとからある取り組みを生かして考えられていました。環境の内容にとどまらず、大学そのものの特徴を他大学と比較して考えられる時間にもなっていました。
キャンパス数、キャンパスの立地や周囲の環境、様々な特徴があるからこそ実施している活動がある。自分の大学の価値が発揮される取り組みを考えたり振り返ったりする時間となりました。
自大学でのできごとが他の人から見てもらった時に色々な価値が生み出されていて、視野が広がったし何事も1つの意味だけでなく色々な事柄と繋がっていることを強く感じることができた。(学生・3年)
燃えるゴミと燃えないゴミの区別が曖昧な人が多いのできちんと分別する大切さやに気づく機会があると感じた。
(学生・1年)
♻️行動宣言 自大学へ帰った後のステップを踏むための準備!
全国環境セミナー2026最後の締めくくりは「行動宣言」でした。
これまでの学びや想いを具体化し実践に移すためのグループワークを行いました。セミナーでの学びから自大学における環境活動の理想を考え、そのためにはまず何をするかを3ステップに分けて書き出しました。
まずは一週間以内に実行すること、次に一か月後まで、3ステップは2か月後まで。この取り組みを実践したい!という想いからさらにかみ砕いていける時間となりました。
最後に、ここで学んだ情報を日々アップデートしていくために日々環境活動に対して考え行動し続けることを参加者一同で誓い合いました。
地域の団体と協力しながら環境委員会をより持続的で発展性のある組織にしていきたいです。
(学生・3年)
自分と同様な価値観を共有する団体・個人と連携し、主に生物多様性の保全に取り組みたい。
(大学教職員)

私が企画しました!
藤井 優月(ふじい ゆつき)
富山県立大学卒
2026年度全国学生常勤/北海道ブロック/健康と安全/環境/広報・調査
【コメント】
全国環境セミナー2026では、大学生協で環境活動を行う意義も踏まえ、大学生協というフィールドで活動していることも理解し、未来の社会を作っていく一構成員としての自覚も持ちながら環境について深く考える2日間としました。
全国の大学生協で環境活動が拡がってほしいという想いをもって全国環境セミナー実行委員会みんなで形にしました。セミナーで得た学びを、自大学の仲間と共有し、実践し、さらに全国へと拡げていきましょう。皆さんの一歩一歩が、大学生協の環境活動、そして未来の社会をより良くする大きな力になります。
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