ヘッドスプリングとファイバーゲート集合住宅向け分散型蓄電制御システムの実証実験開始

株式会社ファイバーゲート

2023年8月14日 15時44分

集合住宅向けインターネット接続サービスを提供する株式会社ファイバーゲート（本社：北海道札幌市中央区、代表取締役社長：猪又將哲以下「ファイバーゲート」）と、パワーエレクトロニクス製品メーカーのヘッドスプリング株式会社（本社：東京都品川区、代表取締役社長：星野脩、以下「ヘッドスプリング」）は、集合住宅向け分散型蓄電制御システムの実証実験を開始しました。

【実証実験の概要】
１．背景・目的
ヘッドスプリングは蓄電システム・EV 充電器・太陽光発電装置を任意に組み合わせ、各々を連動・高速最適制御することで、施設内の電力供給を最適化し、再生可能エネルギーを最大限有効活用することができる新しいエネルギーマネジメントシステムを開発しました。このシステムによりビルや住宅の新エネ・省エネソリューションとして展開を進めています。

ファイバーゲートは、埼玉県川口市に再生可能エネルギー＆IoT対応の新世代型SDGsエコロジーマンションを建設し、2022 年 3 月より再生可能エネルギー（電力）のトライアルを開始しています。

本実証実験では、ファイバーゲートの新世代型SDGsエコロジーマンションにヘッドスプリングの分散型蓄電制御システムを導入いたします。蓄電池間で電力を平準化することにより、太陽光発電によるエネルギーを最大限有効活用することにより、建物全体の電気料金を低減させることを目的としております。

２．実証概要
本実証実験では、モデルとなる集合住宅にヘッドスプリングが開発した高速制御コントローラを接続し、各蓄電池の充電容量や蓄電池に接続される太陽光発電の発電状況に応じて統合制御を行います。

通常の蓄電システムでは、各住戸に接続されている設備の状況によって蓄電残量にばらつきが生じ、空室などの負荷が少ない蓄電システムに蓄えられた電力を他住戸分として活用することができません。しかし、本システムは複数の蓄電システムを平準化させることができるため、電力消費量の少ない蓄電池から、他の蓄電池へ電力を分配することが可能になります。それにより、電力会社からの買電量を少なくすることができます。

このように、再生可能エネルギーを最大限有効活用して建物全体の電気料金を低減させます。

また本分散型蓄電制御システムは、集合住宅のオーナー様や管理者様が発電量や利用状況を遠隔で確認することも可能となっております。

電気料金が高騰する中で、当実証実験を通して再生エネルギーを最大限活用し、電気料金をどれだけ低減することが可能であるか、両社にて研究を行ってまいります。